act#29
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『他の宮女もそうだ……全てわたしが悪いのだ』
女性を助け、自由を保証したい────
あの頃、願っていた理想とはかけ離れた現実を描いているのだ
目の前にいる侍女に謝っただけで済む訳ではないが、口にし行動しないといたたまれなかった
「顔を上げてください…貴方は、ちゃんと謝ってくださいました…その気持ちだけで十分です」
侍女もしゃがみこみ、アリアスと視線を合わせる
「貴方だって…酷い目に逢ってきたのでしょう…あのとき、眼帯で顔を隠していたのは…この火傷を隠すためだったのですね」
『……あぁ、生へ執着した結果だ』
「一体誰が…こんなことを……こんな綺麗な顔に……」
『─────綺麗か…ありがとう』
アリアスは誰に謀られて、出来たものかは口にしなかった
侍女まで巻き込む訳にはいかない
『侍女…名はなんと言う』
「リラと申します」
『リラ、か。これからもここでわたしの侍女として働いてくれぬか』
「!良いのですか」
『素顔を知られた以上は出来ればここに留まってもらいたい』
「私で良ければ貴方のお役に立ちとうございます」
リラは嬉しそうにそう言った
『ありがとう。他に仲の良い宮女や酷い目に合った宮女はこの屋敷に連れてこい。なるべく手厚く保護してあげたい…宮女全員は無理だができるだけ救ってあげたい』
アリアスはしっかりとリラの手を握った
「承知いたしました。早速連れてきてもよろしいでしょうか」
『あぁ』
「あ、あのっ…不躾ですが出来れば貴方のお名前を教えていただけませんか」
『わたしの名はアリアス』
「アリアス……え────」
リラは名前の響きに驚いていた
アリアスだなんて、これでは、まるで、
『しかし人前では決してこの名は出すな。旦那様なり銀仮面卿なり好きに呼んでくれ』
アリアスは困惑するリラを見て楽しそう言った
「え、あのっ……アリアス様は……!」
アリアスはリラの唇に人差し指を立て、そっと耳元に口を寄せた
『お前の初恋の相手が女で悪かったな』
そう囁き、見せた笑みは女性でも見惚れる妖艶なものだった
~END~
(ど、同性…!?)(やはり若い者をからかうのは楽しいな)
女性を助け、自由を保証したい────
あの頃、願っていた理想とはかけ離れた現実を描いているのだ
目の前にいる侍女に謝っただけで済む訳ではないが、口にし行動しないといたたまれなかった
「顔を上げてください…貴方は、ちゃんと謝ってくださいました…その気持ちだけで十分です」
侍女もしゃがみこみ、アリアスと視線を合わせる
「貴方だって…酷い目に逢ってきたのでしょう…あのとき、眼帯で顔を隠していたのは…この火傷を隠すためだったのですね」
『……あぁ、生へ執着した結果だ』
「一体誰が…こんなことを……こんな綺麗な顔に……」
『─────綺麗か…ありがとう』
アリアスは誰に謀られて、出来たものかは口にしなかった
侍女まで巻き込む訳にはいかない
『侍女…名はなんと言う』
「リラと申します」
『リラ、か。これからもここでわたしの侍女として働いてくれぬか』
「!良いのですか」
『素顔を知られた以上は出来ればここに留まってもらいたい』
「私で良ければ貴方のお役に立ちとうございます」
リラは嬉しそうにそう言った
『ありがとう。他に仲の良い宮女や酷い目に合った宮女はこの屋敷に連れてこい。なるべく手厚く保護してあげたい…宮女全員は無理だができるだけ救ってあげたい』
アリアスはしっかりとリラの手を握った
「承知いたしました。早速連れてきてもよろしいでしょうか」
『あぁ』
「あ、あのっ…不躾ですが出来れば貴方のお名前を教えていただけませんか」
『わたしの名はアリアス』
「アリアス……え────」
リラは名前の響きに驚いていた
アリアスだなんて、これでは、まるで、
『しかし人前では決してこの名は出すな。旦那様なり銀仮面卿なり好きに呼んでくれ』
アリアスは困惑するリラを見て楽しそう言った
「え、あのっ……アリアス様は……!」
アリアスはリラの唇に人差し指を立て、そっと耳元に口を寄せた
『お前の初恋の相手が女で悪かったな』
そう囁き、見せた笑みは女性でも見惚れる妖艶なものだった
~END~
(ど、同性…!?)(やはり若い者をからかうのは楽しいな)