act#28
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「俺は父と違って経験も不足しているし、短気です。しかし、こんな若造の心配を意思を尊重してくれた貴方の役に立ちたい」
そう言ってのけたザンデの目はカーラーンとそっくりだった
『─────分かった』
アリアスは跪くザンデの前に屈み、視線を渡せる
『正直なところ、わたしもまだ人手不足で困っていたのだ。ザンデが覚悟を決めてくれたこと心から感謝する』
「!」
ザンデはまさか支えようとする主君に膝をおってもらい、間近で感謝を述べられるとは思わなかったので驚く
『改めて、よろしく頼む』
「はい。俺もアリアス様と共に茨の道を進むことを誓いましょう」
こうしてアリアスは新しい見方を一人増やしたのだった
アリアスはエクバターナにやって来たザンデの率いる一団を広間で休めるるように指示し、ザンデには椅子に座るように言った
机には茶を出し、ザンデの持ってきたアルスラーン一党の情報を聞いていた
『南…か』
アリアスは窓際に立ち、外を眺めながら呟いた
「ホディールという諸侯の協力を得ようとしたそうですが結局、奴も返り討ちにあったそうです」
『返り討ちに?』
「聞いたところではホディールは自分がアルスラーンの後見役となるため、ダリューンとナルサスを害しようとし、返り討ちにあったとか…」
『後見役か…欲が深い結果だな』
「私の父も、ホディールのことを良く申しておりませんでした。ところでアリアス様…」
『アリアス様はよせ』
「では、なんとお呼びすれば良いのですか」
『銀仮面卿で構わぬ。いいか、ザンデ』
「はい」
『ルシタニア兵やアルスラーン一党の前では決してわたしの名を出すな。わたしはただの軍師なのだからな』
「御意にございます」
『それから……女であることもだぞ』
その言葉にザンデは、あぁそうだった、と思い出したような表情を見せた
「本当に…女性なのですね」
ザンデは思わずまじまじとアリアスの姿を見てしまった
黒い外套を着ていると女だと言われないと分からない
確かに細いが背丈も少し小柄な騎士と変わらず、立ち振舞いは男のようだ
『なんなら脱いでやろうか』
「んな!」
アリアスはそう言い、外套の下の服に手をかけた
「そんなことしなくて良いですから!や、休んでいる部下の様子を見て参ります!失礼いたしました!」
ザンデは茶を飲み干し、顔を真っ赤にして部屋を出ていった
『……若いとからかい甲斐があるな』
~END~
(新しい風となれ)
そう言ってのけたザンデの目はカーラーンとそっくりだった
『─────分かった』
アリアスは跪くザンデの前に屈み、視線を渡せる
『正直なところ、わたしもまだ人手不足で困っていたのだ。ザンデが覚悟を決めてくれたこと心から感謝する』
「!」
ザンデはまさか支えようとする主君に膝をおってもらい、間近で感謝を述べられるとは思わなかったので驚く
『改めて、よろしく頼む』
「はい。俺もアリアス様と共に茨の道を進むことを誓いましょう」
こうしてアリアスは新しい見方を一人増やしたのだった
アリアスはエクバターナにやって来たザンデの率いる一団を広間で休めるるように指示し、ザンデには椅子に座るように言った
机には茶を出し、ザンデの持ってきたアルスラーン一党の情報を聞いていた
『南…か』
アリアスは窓際に立ち、外を眺めながら呟いた
「ホディールという諸侯の協力を得ようとしたそうですが結局、奴も返り討ちにあったそうです」
『返り討ちに?』
「聞いたところではホディールは自分がアルスラーンの後見役となるため、ダリューンとナルサスを害しようとし、返り討ちにあったとか…」
『後見役か…欲が深い結果だな』
「私の父も、ホディールのことを良く申しておりませんでした。ところでアリアス様…」
『アリアス様はよせ』
「では、なんとお呼びすれば良いのですか」
『銀仮面卿で構わぬ。いいか、ザンデ』
「はい」
『ルシタニア兵やアルスラーン一党の前では決してわたしの名を出すな。わたしはただの軍師なのだからな』
「御意にございます」
『それから……女であることもだぞ』
その言葉にザンデは、あぁそうだった、と思い出したような表情を見せた
「本当に…女性なのですね」
ザンデは思わずまじまじとアリアスの姿を見てしまった
黒い外套を着ていると女だと言われないと分からない
確かに細いが背丈も少し小柄な騎士と変わらず、立ち振舞いは男のようだ
『なんなら脱いでやろうか』
「んな!」
アリアスはそう言い、外套の下の服に手をかけた
「そんなことしなくて良いですから!や、休んでいる部下の様子を見て参ります!失礼いたしました!」
ザンデは茶を飲み干し、顔を真っ赤にして部屋を出ていった
『……若いとからかい甲斐があるな』
~END~
(新しい風となれ)