act#27
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「その火傷…本当に……」
サームは今のアリアスの顔に自分が覚えているアリアスの顔を重ねた
自分を見つめる目元はそっくりだった
『…しかしわたしがパルスの王女だったという証拠はない』
「自分でそのようなことを…なぜ…」
『本当だな』
アリアスは顔を反らし、苦笑いを見せた
「……カーラーンは貴女がアリアス王女だと気づいたから…パルスを裏切ったというのか…」
サームは混乱の王宮で斬り合ったときのことを思い出した
『カーラーンは……もう一度わたしに忠誠を誓ってくれた。どんな結末を迎えようとも共に歩んでくれると約束してくれた』
そう静かに話す姿は真剣で覚悟を決めた顔だった
「どんな結末……待ってくれ。貴女は王位を取り戻すためにこの戦を仕掛けたのではないのか……」
アリアスの言葉にサームは疑問を抱く
『それは違う。わたしはパルス王家の血を清算するために戻ったのだ』
「パルス王家の血の…清算……」
その言葉は重く、サームにのしかかった
それでは、まるで、
『サーム』
アリアスはそう言い立ち上がった
『まだ身体の傷は治ってはおらぬな』
「貴女が負わせたものだ」
『そうだ。お前がルシタニア兵の手に渡り殺されるのは避けたかったからな』
「な、」
『傷が治ったらここを出ろ』
「何故そのようなことを…」
『ルシタニア兵にもまだ知られていない地下水路がまだある。そこを通ってアルスラーン王太子と合流しろ。恐らくペシャワールだ』
アリアスはすらすらとそう告げた
『お前はお前の役目を果たせ』
真っ直ぐとサームにそう告げる姿は凛々しく、王女の幻影を見せた
アリアスは外套を翻させ、扉に向かう
『万騎長の腹に穴を開けたことは謝る…それから』
扉に手をかけて止めた
『もう一度、サームと話せてよかった』
「待ってくれ…!」
サームの願いも虚しく、アリアスは扉の向こうへ消えた
「あんな言葉を聞いて出ていけるものか…」
~END~
(空をきる手の先に、)
サームは今のアリアスの顔に自分が覚えているアリアスの顔を重ねた
自分を見つめる目元はそっくりだった
『…しかしわたしがパルスの王女だったという証拠はない』
「自分でそのようなことを…なぜ…」
『本当だな』
アリアスは顔を反らし、苦笑いを見せた
「……カーラーンは貴女がアリアス王女だと気づいたから…パルスを裏切ったというのか…」
サームは混乱の王宮で斬り合ったときのことを思い出した
『カーラーンは……もう一度わたしに忠誠を誓ってくれた。どんな結末を迎えようとも共に歩んでくれると約束してくれた』
そう静かに話す姿は真剣で覚悟を決めた顔だった
「どんな結末……待ってくれ。貴女は王位を取り戻すためにこの戦を仕掛けたのではないのか……」
アリアスの言葉にサームは疑問を抱く
『それは違う。わたしはパルス王家の血を清算するために戻ったのだ』
「パルス王家の血の…清算……」
その言葉は重く、サームにのしかかった
それでは、まるで、
『サーム』
アリアスはそう言い立ち上がった
『まだ身体の傷は治ってはおらぬな』
「貴女が負わせたものだ」
『そうだ。お前がルシタニア兵の手に渡り殺されるのは避けたかったからな』
「な、」
『傷が治ったらここを出ろ』
「何故そのようなことを…」
『ルシタニア兵にもまだ知られていない地下水路がまだある。そこを通ってアルスラーン王太子と合流しろ。恐らくペシャワールだ』
アリアスはすらすらとそう告げた
『お前はお前の役目を果たせ』
真っ直ぐとサームにそう告げる姿は凛々しく、王女の幻影を見せた
アリアスは外套を翻させ、扉に向かう
『万騎長の腹に穴を開けたことは謝る…それから』
扉に手をかけて止めた
『もう一度、サームと話せてよかった』
「待ってくれ…!」
サームの願いも虚しく、アリアスは扉の向こうへ消えた
「あんな言葉を聞いて出ていけるものか…」
~END~
(空をきる手の先に、)