act#26
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アリアスは未だに降りようともがくが、サームはそれを許さなかった
降ろせば、どこかへ行ってしまう気がした
【……絹の国の言葉なら俺が教えます】
【サームが?】
【えぇ、こうみえても他の騎士よりは他国の言葉は上手いかと】
【しかしサームには籠城戦のことも教えてもらってるのだ…これ以上サームの時間を割くのは…】
【俺といるのは嫌ですか】
【そんなことない。サームの籠城戦論はためになるし、聞いていて飽きないから好きだ】
アリアスは真剣な表情で答えた
【俺も貴女に籠城戦の話をする時間は楽しいのです。貴女との時間が増えるのならいくらでも他のことも教えましょう】
サームの言葉にアリアスは目を丸め照れた
【サーム】
【なんでしょうか】
【そういうことは好きな女性に話すべきだ】
【お、王女……誰からそんなことを、】
アリアスの言葉に今度はサームが目を丸める番だった
【仲のいい宮女から教えてもらった。未来の万騎長に心を寄せる女性はたくさんいるからな】
固まるサームの隙を見て、アリアスはサームの腕から降りた
【そんなサームに優しい言葉をかけてもらえるわたしは幸せ者だ】
アリアスはふ、と笑って見せ自室のある離れへ向かって走っていってしまう
【待ってくだされ────!】
サームは薄暗い廊下に消えるアリアスに手を伸ばした
しかし、それは届かない
【行かないでくれ────】
お願いだから、もう一度だけ、その笑顔を
「──────アリアス王女…!」
サームは手を伸ばし、目を開けた
『────目が覚めたのか』
目覚め、隣りにいたのは
銀の仮面をつけた一人の騎士だった
~END~
(仮面の奥の目に懐かしさを感じたのは)(なぜ?)
降ろせば、どこかへ行ってしまう気がした
【……絹の国の言葉なら俺が教えます】
【サームが?】
【えぇ、こうみえても他の騎士よりは他国の言葉は上手いかと】
【しかしサームには籠城戦のことも教えてもらってるのだ…これ以上サームの時間を割くのは…】
【俺といるのは嫌ですか】
【そんなことない。サームの籠城戦論はためになるし、聞いていて飽きないから好きだ】
アリアスは真剣な表情で答えた
【俺も貴女に籠城戦の話をする時間は楽しいのです。貴女との時間が増えるのならいくらでも他のことも教えましょう】
サームの言葉にアリアスは目を丸め照れた
【サーム】
【なんでしょうか】
【そういうことは好きな女性に話すべきだ】
【お、王女……誰からそんなことを、】
アリアスの言葉に今度はサームが目を丸める番だった
【仲のいい宮女から教えてもらった。未来の万騎長に心を寄せる女性はたくさんいるからな】
固まるサームの隙を見て、アリアスはサームの腕から降りた
【そんなサームに優しい言葉をかけてもらえるわたしは幸せ者だ】
アリアスはふ、と笑って見せ自室のある離れへ向かって走っていってしまう
【待ってくだされ────!】
サームは薄暗い廊下に消えるアリアスに手を伸ばした
しかし、それは届かない
【行かないでくれ────】
お願いだから、もう一度だけ、その笑顔を
「──────アリアス王女…!」
サームは手を伸ばし、目を開けた
『────目が覚めたのか』
目覚め、隣りにいたのは
銀の仮面をつけた一人の騎士だった
~END~
(仮面の奥の目に懐かしさを感じたのは)(なぜ?)