act#20
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カーラーン!」
遠くからアルスラーンが名前を呼んでいる
あぁ、どうかあの方のためにも生きてもらいたい
「カーラーン!王はどこにおられる!?」
ダリューンが槍を構えたまま聞く
反対にはナルサスが塞ぐように立っている
「アンドラゴラス……王は生きている…」
カーラーンはダリューンとナルサスにのみ聞こえるように小さく言った
……アリアスはアンドラゴラスが生きていることだけを伝えろと言った
余計なことは言うな、と
しかし、カーラーンはその日初めてアリアスの命に背いた
「────だが王位はすでに奴のものではない」
………そうだ、アンドラゴラスに王位などないのだ
王位は、そう────
「正統の王が────」
アリアスが持つべきなのだ
カーラーンは一瞬の隙を見て、馬をいきり立たせた
「カーラーン!」
「悪いが俺には帰るべきところと守るべきものがある!」
「守るべきものだと…?それはここにおられるアルスラーン殿下ではないのか!」
ダリューンが、声をあらげた
「っ……俺にはただ一人、忠誠を誓った方がおるのだ!お前にはわかるまい!」
カーラーンはそれだけ言い、崖を馬でかけ降りて行った
アルスラーン一行は掛けて行ったカーラーンを唖然として見送るしかなかった
あまりにも衝撃的な言葉を残していったものだから動けないでいたのだ
「────ダリューン」
ナルサスはアルスラーンがギーヴと話しているうちにダリューンを呼んだ
「よくカーラーンを逃がしてやったな」
ナルサスはダリューンが本当にカーラーンを殺してしまい、情報を聞き逃してしまうのではないかと内心少しだけ思っていた
「気迫に圧されてしまった…」
あの目は本気で生きて帰るという目だった
「アンドラゴラス国王に王位がないとは…一体どういうことだ…」
ダリューンはちらりと目をナルサスに向けた
ナルサスは顎に手を当て、知略を巡らせていた
「まだ結論を出すには情報が少なすぎるな」
「そうだな」
あのカーラーンに国王を裏切ってまで仕えるとさせた人物は一体だれなのかと、二人はただ考えていた
「いくか…エクバターナに」
真相を探るにはそれしかなかった
~END~
(帰る場所)
遠くからアルスラーンが名前を呼んでいる
あぁ、どうかあの方のためにも生きてもらいたい
「カーラーン!王はどこにおられる!?」
ダリューンが槍を構えたまま聞く
反対にはナルサスが塞ぐように立っている
「アンドラゴラス……王は生きている…」
カーラーンはダリューンとナルサスにのみ聞こえるように小さく言った
……アリアスはアンドラゴラスが生きていることだけを伝えろと言った
余計なことは言うな、と
しかし、カーラーンはその日初めてアリアスの命に背いた
「────だが王位はすでに奴のものではない」
………そうだ、アンドラゴラスに王位などないのだ
王位は、そう────
「正統の王が────」
アリアスが持つべきなのだ
カーラーンは一瞬の隙を見て、馬をいきり立たせた
「カーラーン!」
「悪いが俺には帰るべきところと守るべきものがある!」
「守るべきものだと…?それはここにおられるアルスラーン殿下ではないのか!」
ダリューンが、声をあらげた
「っ……俺にはただ一人、忠誠を誓った方がおるのだ!お前にはわかるまい!」
カーラーンはそれだけ言い、崖を馬でかけ降りて行った
アルスラーン一行は掛けて行ったカーラーンを唖然として見送るしかなかった
あまりにも衝撃的な言葉を残していったものだから動けないでいたのだ
「────ダリューン」
ナルサスはアルスラーンがギーヴと話しているうちにダリューンを呼んだ
「よくカーラーンを逃がしてやったな」
ナルサスはダリューンが本当にカーラーンを殺してしまい、情報を聞き逃してしまうのではないかと内心少しだけ思っていた
「気迫に圧されてしまった…」
あの目は本気で生きて帰るという目だった
「アンドラゴラス国王に王位がないとは…一体どういうことだ…」
ダリューンはちらりと目をナルサスに向けた
ナルサスは顎に手を当て、知略を巡らせていた
「まだ結論を出すには情報が少なすぎるな」
「そうだな」
あのカーラーンに国王を裏切ってまで仕えるとさせた人物は一体だれなのかと、二人はただ考えていた
「いくか…エクバターナに」
真相を探るにはそれしかなかった
~END~
(帰る場所)