act#19
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『準備は出来たのか』
アリアスは自室にカーラーンを招いていた
「はっ、王弟の許可も出ております」
カーラーンは鎧を着て、アリアスの前に出る
ルシタニア側からそろそろアルスラーン一派を片付けろ、と命が降りてきたのだ
「部下の報告によると、あのナルサスも共に行動していると」
『あぁ…以前申していたアンドラゴラスに反感を買って王宮を出たという男か』
「えぇ。万騎長ダリューンとナルサスの2名がアルスラーン王太子についていると」
『なかなか有望な王太子だな』
アリアスは茶を一口飲んだ
どうやら偽りの王子は人を惹き付ける何かを持っているようだった
『─────無茶はしてくれるなよ』
真剣な表情でアリアスはカーラーンを見据えた
仮面を外し眼帯姿を目にするのはカーラーンも久しぶりだった
『王弟殿下は殺すか捕らえろと申していたがどちらもするな』
「勿論…真のご命令は貴方のみ受けます」
『上手く演技してくれ。アンドラゴラスのことを聞かれたら生きているとだけ伝えろ。余計なことは言うな』
「御意のままに」
カーラーンは腰かけるアリアスの前に跪く
『お前の実力を疑っている訳ではないが…必ず生きて戻ると約束してくれ』
アリアスの声は真剣だった
『わたしには味方が少ない…カーラーンを失うと辛いのだ』
「!」
さらりとそんなことを言われ、カーラーンは顔に熱が集まっていることに気づかされた
「貴女がそう望むのなら必ず生きて戻ると約束します」
カーラーンは伸ばされたアリアスの手を取ると、相変わらず冷たい手の甲に静かに口付けを落とした
『カーラーン』
「はっ……………!?」
名前を呼ばれ口を離すと近くで声がした
その瞬間、額に微かな暖かさと軟らかさを感じた
額にアリアスの唇が触れたことに気づくのに間があった
『生きて帰るおまじないだ』
少し照れたように笑う姿にカーラーンは血の巡りがよくなり、日頃の鬱憤は全て吹き飛んだ
~END~
(生きる糧となれ!)
アリアスは自室にカーラーンを招いていた
「はっ、王弟の許可も出ております」
カーラーンは鎧を着て、アリアスの前に出る
ルシタニア側からそろそろアルスラーン一派を片付けろ、と命が降りてきたのだ
「部下の報告によると、あのナルサスも共に行動していると」
『あぁ…以前申していたアンドラゴラスに反感を買って王宮を出たという男か』
「えぇ。万騎長ダリューンとナルサスの2名がアルスラーン王太子についていると」
『なかなか有望な王太子だな』
アリアスは茶を一口飲んだ
どうやら偽りの王子は人を惹き付ける何かを持っているようだった
『─────無茶はしてくれるなよ』
真剣な表情でアリアスはカーラーンを見据えた
仮面を外し眼帯姿を目にするのはカーラーンも久しぶりだった
『王弟殿下は殺すか捕らえろと申していたがどちらもするな』
「勿論…真のご命令は貴方のみ受けます」
『上手く演技してくれ。アンドラゴラスのことを聞かれたら生きているとだけ伝えろ。余計なことは言うな』
「御意のままに」
カーラーンは腰かけるアリアスの前に跪く
『お前の実力を疑っている訳ではないが…必ず生きて戻ると約束してくれ』
アリアスの声は真剣だった
『わたしには味方が少ない…カーラーンを失うと辛いのだ』
「!」
さらりとそんなことを言われ、カーラーンは顔に熱が集まっていることに気づかされた
「貴女がそう望むのなら必ず生きて戻ると約束します」
カーラーンは伸ばされたアリアスの手を取ると、相変わらず冷たい手の甲に静かに口付けを落とした
『カーラーン』
「はっ……………!?」
名前を呼ばれ口を離すと近くで声がした
その瞬間、額に微かな暖かさと軟らかさを感じた
額にアリアスの唇が触れたことに気づくのに間があった
『生きて帰るおまじないだ』
少し照れたように笑う姿にカーラーンは血の巡りがよくなり、日頃の鬱憤は全て吹き飛んだ
~END~
(生きる糧となれ!)