act#12
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『────アルスラーン王太子とはどんな子なのだ』
アリアスはずっと気になっていたことを口にし、立ち上がり窓辺で佇む
「心優しい方です…それ故少し頼りないですが…」
『二人の…国王夫妻からは愛されているのか』
「…二人とも王子には冷たいです」
『そうか』
やはりそうなのか…とやりきれない気持ちになる
『…アルスラーン王太子は絶対に殺すなよ』
彼は今回の戦では必要不可欠な存在だった
汚れたパルスの王族の血を清算するためには最後まで生きてもらわなくてはならない
「殺されぬよう、ことが運ぶような手配はとっております」
『国王と王妃もだ』
アンドラゴラスには生きてやってもらわねばならないことがあるのだから
「全て貴女の臨むままに」
カーラーンはそう言いアリアスの前に跪ついた
『カーラーン一人にこんなに背負わせて申し訳ない』
「な、何を仰るのですか」
思ってもいなかった言葉にカーラーンはぎょっと目を丸め、アリアスを見上げた
「貴女が負った苦しみに比べれば、大したことありませぬ」
『…再会したのが、カーラーンで本当に良かった』
アリアスはうっすらと笑みを見せた
二人が再会し、初めて向けられた微笑は美しくも儚いものだった
カーラーンは胸の奥が締め付けられる感覚に陥った
「ありがたきお言葉…このカーラーン、改めて貴女と共に茨の道を歩むことを誓いましょう」
『ありがとう、カーラーン』
~END~
(貴女とならば、)
アリアスはずっと気になっていたことを口にし、立ち上がり窓辺で佇む
「心優しい方です…それ故少し頼りないですが…」
『二人の…国王夫妻からは愛されているのか』
「…二人とも王子には冷たいです」
『そうか』
やはりそうなのか…とやりきれない気持ちになる
『…アルスラーン王太子は絶対に殺すなよ』
彼は今回の戦では必要不可欠な存在だった
汚れたパルスの王族の血を清算するためには最後まで生きてもらわなくてはならない
「殺されぬよう、ことが運ぶような手配はとっております」
『国王と王妃もだ』
アンドラゴラスには生きてやってもらわねばならないことがあるのだから
「全て貴女の臨むままに」
カーラーンはそう言いアリアスの前に跪ついた
『カーラーン一人にこんなに背負わせて申し訳ない』
「な、何を仰るのですか」
思ってもいなかった言葉にカーラーンはぎょっと目を丸め、アリアスを見上げた
「貴女が負った苦しみに比べれば、大したことありませぬ」
『…再会したのが、カーラーンで本当に良かった』
アリアスはうっすらと笑みを見せた
二人が再会し、初めて向けられた微笑は美しくも儚いものだった
カーラーンは胸の奥が締め付けられる感覚に陥った
「ありがたきお言葉…このカーラーン、改めて貴女と共に茨の道を歩むことを誓いましょう」
『ありがとう、カーラーン』
~END~
(貴女とならば、)