case#6
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『さよなら。次は良い主に恵まれますように』
トワはそう言い、どんどんと乗り込んだ本丸にいる刀剣男士たちを刀解していく
早朝、遠征部隊が帰還したのを見計らい有無を言わさぬままにトワたちは乗り込んだ
こちらの正体はバレてはならないため皆、服を統一し顔を隠し淡々と己に振られた仕事をこなしていく
『…大包平、大丈夫?』
「あぁ、しかし今日は雨だからか?動きにくいな」
天気は生憎の雨で、土足で上がり込み斬りこんでは刀解しての繰り返しのせいか足元が悪かった
『ごめん』
トワは大包平に背中を預けながら言った
「む、何故謝る」
『休む間もなく本丸解体の任務だったから。しかも天気最悪だし』
「仕方ないだろう。タイミングが悪かった、それだけだ」
『大包平…』
「それに俺ももう何度もこの場面に立ち会った。もう大丈夫だ」
大包平は柄を持つ手に力を入れた
随分と頼もしい答えが帰ってきてトワは拍子抜けした
『ありがとう、そう言ってもらえると気が晴れるよ』
「…とにかく今はこの任務を終えることだけを考えているから安心しろ。トワはまだ刀解も残っているんだからあまり鍔迫り合いはするな。それは俺が引き受ける」
『うん、分かった』
トワはもう一度お礼を言って気合いを入れ直した
『奥へ進もう。小夜と三日月に討伐数負けちゃう』
「それだけはいかん!それにまだここの審神者も探せていない」
『どこにいるんだろう。まだ刀の方が数が多いからか審神者の気配を探しにくい…』
「とにかく数を減らしてからだな」
『そうね』
二人が奥へ進もうとしたときだった
背後から大きな音とともに複数の刀剣男士が転がってきた
『み、三日月…』
「大太刀かと思ったぞ…」
二人の視線の先には素顔を隠した三日月宗近の姿があった
「奥は片付いたぞ」
素早く刀解をするトワに三日月宗近はそう小声で言った
『審神者は?』
「小夜が探している。小夜は優秀だからな、直ぐ見つかると思うが」
『三日月は小夜のサポートついて。もし審神者の傍に近侍がいてそれが太刀とかだったらちょっと怖いから』
「あい分かった」
三日月はそう返事をして進んで行った
『ねぇ…ここの本丸変じゃない?』
トワはふと思ったことを口にした
「取り潰しが決まった本丸は全て変だろう」