case#5
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「次の仕事中が決まったぞ」
『!三日月…』
「久しいな、トワ」
どうやらどこかの本丸の捜査に出ていた三日月宗近が戻ってきており、そう伝えてきた
「俺もずっと潜入捜査とやらに駆り出されておってな…戻ってきて早々だが厄介な仕事を頼むことになるが良いか?」
『それわたしに拒否権ないでしょう』
「まぁな。監査官長殿の命令だ」
『それで?』
「とある本丸の取り潰しだ」
『取り潰し…』
三日月宗近は器用にデータベースを写した
「ここ数ヶ月でここの本丸の資材の動きがおかしくて調べていた。それで横領だと判断し取り潰しが決まった」
『横領……どこに?』
「それはここの審神者を捕まえて尋問する。ここの本丸の刀は刀解も決定した」
淡々と内容を伝える三日月宗近の目は冷たい
『…そんなにアレな本丸だったんだ』
ここに務めている限り“そういう”本丸と関わることは少なくない
しかしこうも淡々と任務内容のみを伝えてくるということはもうどうしようもないということだ
「あぁ、可哀想だから早急に救わねばな」
ここでの救いとは刀剣男士としての存在を奪うことだ
「トワも現場に乗り込むの手伝ってくれるな」
『刀解はわたしの係だものね』
「創り出しては解かすのもトワの仕事だからなぁ」
『言い方…』
「ん?事実を言っただけだろう」
そうからかうように言う姿は先ほどとは違いどこか楽しそうだ
「…まぁ横領だけではないんだが」
『取り潰しだもんね…』
「よほど俺のような刀が欲しかったらしい」
その言葉でトワはその本丸で何が行なわれているのか察した
『代わりにそこの本丸に行けば?』
「そんな寂しいことを言うな。俺はここでの仕事が好きだというのに」
『本当に?』
「ここは少人数だからなぁ」
『そこなの?』
「俺はじじいだから人数が多いと名前も覚えられん」
『なるほど』
最終的な意見にトワは妙に納得してしまった
「決行は明日」
『え、早…』
「決行の人員は俺とトワ、それから小夜左文字、大包平の四名」
『四名…のみ…ですか』
一つの本丸をとり潰すというのに人数が少ないのでは、とトワは不満を顔に出し三日月宗近に訴える
「他も違う任務を任されていている」
『平野は?』
「平野と大典太は監査官長殿のお付だ。山姥切は雪翔と任務で大般若とにっかりは別部署の手伝い」
『みんな忙しいね…』
「人手が欲しいなら直接監査官長殿に言えば良いだろう」
『ですよね』
トワは盛大にため息をついた
どこの部署も人手不足なのは知っている
「久しぶりの大包平との任務だからな。お互い浮かれるなよ」
『!気をつけます』
「では当日、な」
~END~
(次の仕事はすぐそこに)