case#18

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同僚くん

「この上か」

二人は廊下の奥にある階段の前までやってきた
階段の先は真っ暗で何も見えない

『行きますか』

トワは再度式神に灯りを点ける

「俺が先頭をいく」

先頭を任せろと言った大包平にトワは何だか誇らしくなった
トワは緩む表情を見られないように灯りの点いた式神を大包平の歩く先に飛ばした
ゆらゆらとした灯りの元、二人は階段を上がっていく
ぎし、ぎし、と二人分の体重が乗る階段は軋みを上げる
登り切りると少し広く開けていて、灯りの先に一振の刀剣男士が座っているのが見えた

「…う、お」

『鶴丸国永』

座っていたのは鶴丸国永だった

「アンタ達、時の政府の使いか?」

『正解。こちはらはわたしの相棒の大包平』

「驚いたか?皆、刀の姿に戻っていると思っていただろう?」

『…この本丸の刀帳データと照らし合わせて刀の姿に戻った刀剣男士をチェックしてきたんだけど……二振だけ確認できなかった』

「その一振が俺だ」

座ったまま鶴丸国永はそう答える

『立てないの?』

「…割とギリギリの状態ってとこだな」

恐らくこの本丸の状態になってからはろくに食事も取っていないのだろう
服装は綺麗だが、顔から生気はあまり感じられない

『ここでわたしにすぐ刀の姿に戻されるか、最後まで見届けるか選んで』

「おいおい性急だな」

『時間が惜しいの』

「ここまできたら最後まで見届けるさ」

「おい、無茶して立とうとするな」

大包平は立ち上がろうとする鶴丸国永に一口団子を渡す
鶴丸国永はゆっくりとそれを咀嚼して飲み込む

『この審神者の部屋…鍵はかかってないのね?』

「あぁ、そのまま突入できるぜ」

精力を取り戻した鶴丸国永は大包平の手を借りて立ち上がった

『それじゃあ最後の一振拝みにいくよ』

「あぁ」



~END~



(そっと開けて見てごらん)
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