case#17
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息苦しい、とへし切長谷部は思った
息をしているのに、肺は空気で満たされていない気がするのだ
『もう逃れられませんよ』
たどり着いた大きな広間に一振と審神者が1人いた
『酷い長兄ですね、自分たちはこんなところに逃げたのに弟たちには場所も教えず向こうを守らせるだけ』
「─────黙れ」
そう振り絞るように言いその一振───一期一振はトワに斬りかかる
「お前の相手は俺だ!!一期一振!!全くどこの本丸の一期一振も迷惑ばかりかけおって!!!しっかりと長兄の手本とやらを見せんか!!!!」
相当怒っているのか大包平は文句を言いながら一期一振の相手をする
トワはそれを横目に進む
目の前には一人の審神者、そして奥の敷布団からは異質な気配が一つ
「もう死にそうだぞ、この審神者」
ただの審神者が付喪神が作り出した世界で生きていける訳がない
すっかり顔色の悪い審神者は長い髪の下からトワを睨む
殺気を気配どったへし切長谷部は刀を構える
『殺さないで。眠らせて連れて帰って、あっちでちゃんと罪状作るから』
トワは動けない審神者を無視して奥の敷布団の前に立つ
「その子に触らないで!!!!!」
最後の力を振り絞るようにして審神者は叫んだ
「その子は私と一期一振の、」
『子ども?コレが?』
トワはかけてあった布団を思い切り捲った
「っ…………う、」
そこには紛れもなく人間でもない神様でもないモノが動いていた
微かな審神者の力と刀剣男士の付喪神としての力を受け止めることの出来ない器は不安定でユラユラと揺れている
ぎょろり、と目だと思われる球とへし切長谷部は目が合った
人間にもなれず、まして付喪神にもなれないそれはこちらを恨めしそうに覗いている
『言っておくけど、どれだけ時間が経ってもコレは人間にもなれないし、神様にもなれないですよ』
「そんな!!」
『付喪神の作った空間で育てればいつかはちゃんとしたカタチになるってみんな思うらしいけど、そんなことない』
トワは審神者の耳に顔を近づけてこう続けた
『ただが人間が神様の子を産めると思わないで』
「────うっ………」
ドス、とトワの手刀が審神者の首に直撃すると審神者はそのまま気を失った
トワは慣れた手つきで御札で審神者を縛るとついにソレと向き合う
『大丈夫?へしべ』
「………あぁ、コレは切ればいいのか」
へし切長谷部は自身の刀に触れる
果たして自分に、時間遡行軍以外の人外など切れるのだろうか
山姥切国広やにっかり青江と違って自分が切ったものは、
『ううん、今回は良いよ。今日連れてきたのはこういう現場がどういうことろか知ってもらいたかっただけだし』
「!」
『だからへしべは祈ってあげて。この子の魂が次は良いカタチでありますようにって』
「…………わかった」
トワは陣を切り、ソレを結界で囲う
『さようなら、来世では恵まれた人生を送れますように─────滅』
パン、という音と共にソレは消えた
「大包平は……?」
『大包平が負ける訳ないでしょ』
振り返ると当たり前のように大包平が立っていた
「そちらも片付いたのだな」
『終わったよ。怪我は?』
「かすり傷だ、問題ない」
大包平の手には真っ二つに折られた一期一振が一振握られている
『さて……急いで戻らないとここ閉じちゃうかも。へしべ、あの審神者担げる?』
「分かった」
この異界を生み出した一振が消え、力の弱くなった審神者一人となるとここは一気に脆くなる
へし切長谷部が審神者を担いだのを確認すると三人は庭へと出て、例の池まで来る
『じゃあ、来た時と同じ方法で戻ります』
「あぁ」
「分かった」
『それじゃあ─────さようなら』
~END~
(今回は審神者の妊娠に神隠しとか経験値二倍キャンペーンみたいな内容だったね)(俺たちのイベントはク●みたいな内容だな)(やめな)
息をしているのに、肺は空気で満たされていない気がするのだ
『もう逃れられませんよ』
たどり着いた大きな広間に一振と審神者が1人いた
『酷い長兄ですね、自分たちはこんなところに逃げたのに弟たちには場所も教えず向こうを守らせるだけ』
「─────黙れ」
そう振り絞るように言いその一振───一期一振はトワに斬りかかる
「お前の相手は俺だ!!一期一振!!全くどこの本丸の一期一振も迷惑ばかりかけおって!!!しっかりと長兄の手本とやらを見せんか!!!!」
相当怒っているのか大包平は文句を言いながら一期一振の相手をする
トワはそれを横目に進む
目の前には一人の審神者、そして奥の敷布団からは異質な気配が一つ
「もう死にそうだぞ、この審神者」
ただの審神者が付喪神が作り出した世界で生きていける訳がない
すっかり顔色の悪い審神者は長い髪の下からトワを睨む
殺気を気配どったへし切長谷部は刀を構える
『殺さないで。眠らせて連れて帰って、あっちでちゃんと罪状作るから』
トワは動けない審神者を無視して奥の敷布団の前に立つ
「その子に触らないで!!!!!」
最後の力を振り絞るようにして審神者は叫んだ
「その子は私と一期一振の、」
『子ども?コレが?』
トワはかけてあった布団を思い切り捲った
「っ…………う、」
そこには紛れもなく人間でもない神様でもないモノが動いていた
微かな審神者の力と刀剣男士の付喪神としての力を受け止めることの出来ない器は不安定でユラユラと揺れている
ぎょろり、と目だと思われる球とへし切長谷部は目が合った
人間にもなれず、まして付喪神にもなれないそれはこちらを恨めしそうに覗いている
『言っておくけど、どれだけ時間が経ってもコレは人間にもなれないし、神様にもなれないですよ』
「そんな!!」
『付喪神の作った空間で育てればいつかはちゃんとしたカタチになるってみんな思うらしいけど、そんなことない』
トワは審神者の耳に顔を近づけてこう続けた
『ただが人間が神様の子を産めると思わないで』
「────うっ………」
ドス、とトワの手刀が審神者の首に直撃すると審神者はそのまま気を失った
トワは慣れた手つきで御札で審神者を縛るとついにソレと向き合う
『大丈夫?へしべ』
「………あぁ、コレは切ればいいのか」
へし切長谷部は自身の刀に触れる
果たして自分に、時間遡行軍以外の人外など切れるのだろうか
山姥切国広やにっかり青江と違って自分が切ったものは、
『ううん、今回は良いよ。今日連れてきたのはこういう現場がどういうことろか知ってもらいたかっただけだし』
「!」
『だからへしべは祈ってあげて。この子の魂が次は良いカタチでありますようにって』
「…………わかった」
トワは陣を切り、ソレを結界で囲う
『さようなら、来世では恵まれた人生を送れますように─────滅』
パン、という音と共にソレは消えた
「大包平は……?」
『大包平が負ける訳ないでしょ』
振り返ると当たり前のように大包平が立っていた
「そちらも片付いたのだな」
『終わったよ。怪我は?』
「かすり傷だ、問題ない」
大包平の手には真っ二つに折られた一期一振が一振握られている
『さて……急いで戻らないとここ閉じちゃうかも。へしべ、あの審神者担げる?』
「分かった」
この異界を生み出した一振が消え、力の弱くなった審神者一人となるとここは一気に脆くなる
へし切長谷部が審神者を担いだのを確認すると三人は庭へと出て、例の池まで来る
『じゃあ、来た時と同じ方法で戻ります』
「あぁ」
「分かった」
『それじゃあ─────さようなら』
~END~
(今回は審神者の妊娠に神隠しとか経験値二倍キャンペーンみたいな内容だったね)(俺たちのイベントはク●みたいな内容だな)(やめな)