case#16
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『だからちゃんと!避妊しろって“審神者の書”にも書いてるのに!』
「トワ………この案件の度にそれ言ってるな」
「大包平より声でかいぞ…」
「なに!?俺も負けんぞ」
トワは自暴自棄気味に任務の準備をしながらそう叫ぶ様に言った
今回の任務はまた特殊なものだった
審神者の妊娠
相手が人間なら何も問題はないが相手が刀剣男士となると話は別だ
「長谷部はこの部署に来てこの案件は初めてだな」
今回の任務にトワと共に借り出されることになる山姥切国広は困惑気味のへし切長谷部に声をかける
「あぁ…時間のあるときにこの部署の戦歴書にも目を通したが本当に起きるんだな」
崩壊寸前の本丸の解体、刀剣男士による神隠し…そして今回のような審神者の刀剣男士の子の妊娠
「あぁ、審神者が本丸を初めて任されたとき、こんのすけから説明もされるんだがな」
「説明…」
「恋仲になるのは別に構わんし、確か時の政府に報告すれば婚約も認められている。婚約に関してはかなりハードル高いらしいがな」
「そりゃあ俺たち付喪“神”だからな」
神様との婚約など本来ならご法度だが、本丸の運営状況や時の政府への貢献度によりそれが許されることもある
自本丸からの祝福がされて、それによりより本丸一丸となれることが分かったときのみ婚約は許されるのだ
「婚約が許される本丸なんて極僅かだ。殆どは他の刀剣男士といざこざが起きて結局本丸解体に繋がることの方が多い。現に俺や大包平はその解体に何度か駆り出されたが凄く面倒なんだ」
山姥切国広は布越しに目を顰める
「大包平は痴話喧嘩に他人を巻き込むなって他の本丸の刀剣男士を説教したことあるしな」
「大包平の説教…」
あの大包平に説教されるような展開とは一体どういうことなのだろうと、へし切長谷部は少し興味を持った
「後………嫌なモノを斬る羽目になるのが結構堪える」
付喪神と人間の間に生まれるものが正しい形である訳がないのだ
それは神様にもなれない、人間にもなれない、可哀想なモノ
「……俺は結構堪えてな、恥ずかしいが今でも何度か夢に見るんだ」
「切国でも?」
「あぁ…監査官長はこの部署に配属された刀には平等に地獄見せるから今回は長谷部も選ばれたんだ」
「地獄ならもう見た。やれるさ」
「!」
『────よし、準備はいい?』
正装に着替え大包平と打ち合わせを済ませたトワがやって来た
『今回の本丸の刀剣男士の殆どは雪翔と小夜、青江、大般若が片付けてくれてます。なのでわたしたちは審神者と生まれてきたモノ……そして相手の刀剣男士の刀解が目的です』
「本刃たちは本丸にいるんだな?」
「それが雪翔達は探せなかったらしい」
大包平は今回の本丸の見取図を広げながら言う
『神隠しの状態かもしれないからそれも視野に入れて動くこと』
「了解」
『だいたいの刀剣男士は片付いたらしいけど、恐らく何振りかはこの二人に協力している可能性が高いのでよろしく。多分、極短刀かな』
「おいおい……それってまさか……」
『VS粟田口ファミリー、ってことです』
~END~
(今回も骨折れそうだな)(高レベル三条祭りの方が良かった?)(いやそれも勘弁してくれ…)