case#15
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『そうそう……それのサインはここに記入』
「なるほど…こっちは」
『こっちはここ。ちなみにこの書類は月を跨いで提出するとすごく殺されるので必ず期限守ること』
「すごく殺されるとはなんだ…」
『要するに経理の人たちにめちゃくちゃため息疲れて睨まれるってこと』
「あぁ…そういうことか」
トワは自分の部署で新しく配属されたへし切長谷部に書類のまとめ方を大まかに教えていた
『へしべは覚えるの早いね』
「(へしべ……)そうか」
『ここの寮生活は慣れた?切国はちゃんと教えてくれた?』
へし切長谷部はここに数日前に正式に政府の刀剣男士として配属されることが決まり、ここ何日かは政府の刀剣男士の宿舎の説明や生活する上で必要なものを買い揃えたりとバタバタしていたのだ
「なんとかな…山姥切も自分の仕事の合間を縫って教えてくれた」
どうやら山姥切国広もへし切長谷部とはうまく付き合っているようでトワは一安心した
『寮は一人部屋だし個人の時間も取れるから割とゆっくり出来るでしょ』
「あぁ、思っていたよりしっかりしていて驚いた」
へし切長谷部は解体された本丸から移動してきた身だから余計にそう感じるのだろう
『他の本丸からここに来た子はみんな同じとこ言ってたよ』
「俺以外にもいるんだな…その…他の本丸から来た者が」
『この部署はへしべで三振り目だけど、他の部署には結構いたりするよ』
「そうなのか」
意外な事実にへし切長谷部は少しだけ驚いた
『理由は様々かな。へしべや切国みたいな理由で来た刀剣男士もいるし、前の審神者が亡くなってここに来たりとか引き継ぎ先の本丸に行かないでここ来たりとか様々』
「!」
『あ、やっぱりびっくりするんだね』
どうやらこういう話を初めて政府勤めになってから聞く刀剣男士は皆同じ反応をするようだ
『結構、ここで働く刀剣男士そういうの多いかな?あれ?そうでもない?』
トワ自身政府で働く刀剣男士全員を把握している訳ではないから比率がどうなっているかは知らない
「山姥切からは自身の生い立ちのことは聞いた」
『!切国が話したの?』
「あぁ、話してくれた」
トワは自分が想像していたよりも山姥切国広が自分から殻を破ろうとしていることに驚いていた
「ああいう話を聞くと本当に様々な本丸があるんだな、と改めて思った」
『ここに配属されている限りはそういう本丸ばかりに当たるよ』
「覚悟は決めた。ここの部署に救われたんだ。ここにいる間はちゃんと向き合っていく」
へし切長谷部は腹を決めたらしくまっすぐとトワを見て言った
『ありがとう』
「そうと決まれば長谷部の歓迎会だ」
『大包平、次郎ちゃんのところに連絡』
「!?」
突然やって来た大包平にトワは当たり前のように指示を出す
「他の奴らにも連絡は入れた。来れる奴は皆現地集合だ」
『よし、片付けましょう』
「お、おい…どういう…」
あまりにもそれが当たり前のような流れに流石のへし切長谷部も困惑を隠せない
「新刃が来たときは必ず太郎太刀と次郎太刀が切り盛りしている居酒屋で歓迎会をするのがしきたりだ。長谷部も帰る準備をしろ」
「え?あ、あぁ…」
二人がテキパキと準備を進めるものだからへし切長谷部は太郎太刀と次郎太刀が居酒屋を経営していることにツッコミを入れることも出来ないでいた
『よーし、今日は沢山飲むぞー!』
「おぅ!」
「お、おう…」
こうしてへし切長谷部は順調に特秘課に馴染んでいくのだった
~END~
(突然でびっくりするだろうけど、ここは突然任務が割り込む課だから思い立ったら即行動に出るの)(ちなみに明日朝イチで任務来たらみんな二日酔いだけどね)(大丈夫なのか……)
「なるほど…こっちは」
『こっちはここ。ちなみにこの書類は月を跨いで提出するとすごく殺されるので必ず期限守ること』
「すごく殺されるとはなんだ…」
『要するに経理の人たちにめちゃくちゃため息疲れて睨まれるってこと』
「あぁ…そういうことか」
トワは自分の部署で新しく配属されたへし切長谷部に書類のまとめ方を大まかに教えていた
『へしべは覚えるの早いね』
「(へしべ……)そうか」
『ここの寮生活は慣れた?切国はちゃんと教えてくれた?』
へし切長谷部はここに数日前に正式に政府の刀剣男士として配属されることが決まり、ここ何日かは政府の刀剣男士の宿舎の説明や生活する上で必要なものを買い揃えたりとバタバタしていたのだ
「なんとかな…山姥切も自分の仕事の合間を縫って教えてくれた」
どうやら山姥切国広もへし切長谷部とはうまく付き合っているようでトワは一安心した
『寮は一人部屋だし個人の時間も取れるから割とゆっくり出来るでしょ』
「あぁ、思っていたよりしっかりしていて驚いた」
へし切長谷部は解体された本丸から移動してきた身だから余計にそう感じるのだろう
『他の本丸からここに来た子はみんな同じとこ言ってたよ』
「俺以外にもいるんだな…その…他の本丸から来た者が」
『この部署はへしべで三振り目だけど、他の部署には結構いたりするよ』
「そうなのか」
意外な事実にへし切長谷部は少しだけ驚いた
『理由は様々かな。へしべや切国みたいな理由で来た刀剣男士もいるし、前の審神者が亡くなってここに来たりとか引き継ぎ先の本丸に行かないでここ来たりとか様々』
「!」
『あ、やっぱりびっくりするんだね』
どうやらこういう話を初めて政府勤めになってから聞く刀剣男士は皆同じ反応をするようだ
『結構、ここで働く刀剣男士そういうの多いかな?あれ?そうでもない?』
トワ自身政府で働く刀剣男士全員を把握している訳ではないから比率がどうなっているかは知らない
「山姥切からは自身の生い立ちのことは聞いた」
『!切国が話したの?』
「あぁ、話してくれた」
トワは自分が想像していたよりも山姥切国広が自分から殻を破ろうとしていることに驚いていた
「ああいう話を聞くと本当に様々な本丸があるんだな、と改めて思った」
『ここに配属されている限りはそういう本丸ばかりに当たるよ』
「覚悟は決めた。ここの部署に救われたんだ。ここにいる間はちゃんと向き合っていく」
へし切長谷部は腹を決めたらしくまっすぐとトワを見て言った
『ありがとう』
「そうと決まれば長谷部の歓迎会だ」
『大包平、次郎ちゃんのところに連絡』
「!?」
突然やって来た大包平にトワは当たり前のように指示を出す
「他の奴らにも連絡は入れた。来れる奴は皆現地集合だ」
『よし、片付けましょう』
「お、おい…どういう…」
あまりにもそれが当たり前のような流れに流石のへし切長谷部も困惑を隠せない
「新刃が来たときは必ず太郎太刀と次郎太刀が切り盛りしている居酒屋で歓迎会をするのがしきたりだ。長谷部も帰る準備をしろ」
「え?あ、あぁ…」
二人がテキパキと準備を進めるものだからへし切長谷部は太郎太刀と次郎太刀が居酒屋を経営していることにツッコミを入れることも出来ないでいた
『よーし、今日は沢山飲むぞー!』
「おぅ!」
「お、おう…」
こうしてへし切長谷部は順調に特秘課に馴染んでいくのだった
~END~
(突然でびっくりするだろうけど、ここは突然任務が割り込む課だから思い立ったら即行動に出るの)(ちなみに明日朝イチで任務来たらみんな二日酔いだけどね)(大丈夫なのか……)