case#14
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地下は広いが地上よりは気温が低いようで、何となく鉄臭く感じる
「暗いな…」
『壁には一応、蝋燭あったみたいだけど』
壁には燭台があり、短い蝋燭が刺さっていた
「ここ…あの入口の扉が閉まると本当に真っ暗になるね。夜目が効く刀はいいけど、太刀とかはどんな気分だったんだろう」
にっかり青江の言葉にトワの背筋は冷たくなった
夜目の効かない刀種がこの中で無理矢理連れて来られた時間遡行軍と戦わされていた
それだけではない
夜目が効くと言っても短刀や来たばかりの刀たちもここに閉じ込められていたとへし切長谷部は言っていたのだから、それを考えただけでもぞっとする
『斬首刑で当然……か』
「あの審神者にも同じ経験させれば良かったね」
『そんなこと出来るわけないじゃない』
「これから出来るようになるかもよ?現にここの本丸にいた審神者はここに時間遡行軍閉じ込めていたんだし。やり方が分かれば同じこと出来るんじゃない」
にっかり青江は楽しそうに言った
『……青江の考えは分かるけど、時間遡行軍には時間遡行軍なりの考えがあって時代を行き来して戦っているんでしょう。そこにわたしたちが割り込んでこちらの事情に巻き込むのは違うと思う』
「なるほど……確かに僕も時間遡行軍に捕まってそんなことに巻き込まれたら嫌だね」
身内のゴタゴタに赤の他人が巻き込まれるなんてことはあってはならない
トワは二度とこんなことが起きないためにもなるべく証拠を集めたいと思い式神の灯りを増やして、地下を詮索する
地下室は思っていたより広いらしく、灯りを増やしてようやく全容が見えてきた
大包平と突入したときも閉じ込められていた時間遡行軍は一体ではなかったあたり複数体閉じ込めておけるだけの広さがあったということだ
「ここの地下には呪符はないのかな」
『………燭台と蝋燭』
「え?」
トワは地下にある蝋燭の刺さっている燭台を手に取った
『多分これを複数置くことで結界の役を果たしていたんだと思う』
よく見ると燭台には呪詛のようなものが書かれていた
「全部持って行って帰るかい?」
トワがその言葉に頷くとにっかり青江は壁側に置いてある燭台を回収する
後は時間遡行軍自体に何か呪具でもつけていなかったのだろうかと考え、乗り込んだときのことを思い出しながらあの時、時間遡行軍を倒した辺りに目を配る
石作りの床は色の黒くなってきている血痕が多く見られ、一体どれだけの刀剣男士と時間遡行軍が犠牲になったのだろうと改めて思い知らされた
『………ん』
足になにかが当たった気がして自分の足元を見ると、石畳の隙間に何か挟まっていた
『あった』
それは殆ど消し炭のような状態だったが、明らかに異質な作りのものだった
「あったのかい」
『多分これが時間遡行軍に付けられていた呪具っぽい』
「釘…?」
それはにっかり青江の言う通りで細い釘のようなものだった
『これを時間遡行軍に打ち込んで戦わせていた、もしくは操っていたのかも』
「審神者の部屋にストックでもあったのか?」
『監査課の調査では見つからなかったって聞いてるけど。もしかしたら普通の人には分からないようにされてるかも』
「……上ももう一度探すよねぇ」
『そうなるねぇ』
二人は顔を見合わせなんとも言えない顔をした
「暗いな…」
『壁には一応、蝋燭あったみたいだけど』
壁には燭台があり、短い蝋燭が刺さっていた
「ここ…あの入口の扉が閉まると本当に真っ暗になるね。夜目が効く刀はいいけど、太刀とかはどんな気分だったんだろう」
にっかり青江の言葉にトワの背筋は冷たくなった
夜目の効かない刀種がこの中で無理矢理連れて来られた時間遡行軍と戦わされていた
それだけではない
夜目が効くと言っても短刀や来たばかりの刀たちもここに閉じ込められていたとへし切長谷部は言っていたのだから、それを考えただけでもぞっとする
『斬首刑で当然……か』
「あの審神者にも同じ経験させれば良かったね」
『そんなこと出来るわけないじゃない』
「これから出来るようになるかもよ?現にここの本丸にいた審神者はここに時間遡行軍閉じ込めていたんだし。やり方が分かれば同じこと出来るんじゃない」
にっかり青江は楽しそうに言った
『……青江の考えは分かるけど、時間遡行軍には時間遡行軍なりの考えがあって時代を行き来して戦っているんでしょう。そこにわたしたちが割り込んでこちらの事情に巻き込むのは違うと思う』
「なるほど……確かに僕も時間遡行軍に捕まってそんなことに巻き込まれたら嫌だね」
身内のゴタゴタに赤の他人が巻き込まれるなんてことはあってはならない
トワは二度とこんなことが起きないためにもなるべく証拠を集めたいと思い式神の灯りを増やして、地下を詮索する
地下室は思っていたより広いらしく、灯りを増やしてようやく全容が見えてきた
大包平と突入したときも閉じ込められていた時間遡行軍は一体ではなかったあたり複数体閉じ込めておけるだけの広さがあったということだ
「ここの地下には呪符はないのかな」
『………燭台と蝋燭』
「え?」
トワは地下にある蝋燭の刺さっている燭台を手に取った
『多分これを複数置くことで結界の役を果たしていたんだと思う』
よく見ると燭台には呪詛のようなものが書かれていた
「全部持って行って帰るかい?」
トワがその言葉に頷くとにっかり青江は壁側に置いてある燭台を回収する
後は時間遡行軍自体に何か呪具でもつけていなかったのだろうかと考え、乗り込んだときのことを思い出しながらあの時、時間遡行軍を倒した辺りに目を配る
石作りの床は色の黒くなってきている血痕が多く見られ、一体どれだけの刀剣男士と時間遡行軍が犠牲になったのだろうと改めて思い知らされた
『………ん』
足になにかが当たった気がして自分の足元を見ると、石畳の隙間に何か挟まっていた
『あった』
それは殆ど消し炭のような状態だったが、明らかに異質な作りのものだった
「あったのかい」
『多分これが時間遡行軍に付けられていた呪具っぽい』
「釘…?」
それはにっかり青江の言う通りで細い釘のようなものだった
『これを時間遡行軍に打ち込んで戦わせていた、もしくは操っていたのかも』
「審神者の部屋にストックでもあったのか?」
『監査課の調査では見つからなかったって聞いてるけど。もしかしたら普通の人には分からないようにされてるかも』
「……上ももう一度探すよねぇ」
『そうなるねぇ』
二人は顔を見合わせなんとも言えない顔をした