愛の紋章・第12章 レビュー


yoko様

(1通目)
はじめまして。最近になって二次小説という存在を知り、たくさんの王家の二次小説を読ませて頂きましたが、本家の物語よりリドナさんが紡ぎ出される物語の方により魅せられてしまった私です。
漫画を読みながらもっとここはこうだったらいいのにと何度も歯痒くもどかしい思いをしてきた私ですが、リドナさんの小説には個々の人物の心情が漫画よりもより深く描き出され、何度狂おしいほどの感動をしたかしれません。また、どのキャラも魅力が最大限に引き出されていて、誰がより好きかわからなくなるほど素敵に描かれていました。

一度読み始めると次も次もと一気に最後まで読みたくなる面白さ! これからの展開がとても待ち遠しく、凄く楽しみです! こんなに素晴らしい物語を無償で読ませて頂ける幸せに感謝しています。本当にありがとうございます!

(2通目)
リドナさんの小説はそれぞれのキャラが本当に魅力的で、どのキャラにもつい思い入れが深くなってしまい、誰に対しても応援したくなってしまいます。
メンフィスの幾多の心の葛藤や許すことを覚え、より大きな男に成長し、何があっても愛し抜く真摯な心に感動しましたし、沈着冷静なイズミルが初めて感情を優先させるに至ったキャロルへの愛に苦悩する姿や、どうしようもない己の気持ちに向き合う切なさがひしひしと伝わり、どうにかしてその気持ちを叶えてあげたくなってしまいますし、古代で神の娘としての重荷を背負わされ、二つの大国の比類ない男性から同時に激しく愛され、奪われ、心ならず魅了されていくキャロルの心の動揺も凄く伝わってきて……
どのキャラも最高に魅力的で愛しくて、誰にも等しく幸せな結末を迎えてほしいと思ってしまうので、読んでいて本当に切なくてたまりません。

リドナさんの小説は素敵すぎる! 凄すぎる! またまた私の心を持っていかれました。感動を頂き、とっても幸せです。ありがとうございました。



yoko様へ返事 リドナ

拙作を読んでくださり、ありがとうございます(^^)

『王家の紋章』という素晴らしい少女漫画作品をお借りして、好き勝手な妄想話を書きつけている当サイトですが、この度は過分なお言葉を頂戴し、恐縮&大喜びのリドナです。思いつくまま書き散らしていたら大長編になってしまいましたが、魅せられた・感動した・面白いと言っていただけると、こんな妄想作文でも書いてよかったなあと思えます。

本編には魅力的なエピソード(未解決のものもあるけど)がたっぷり詰まっていますが、その中でわたしが最も書きたかったのは、たぶん本編でも大きなテーマのひとつであろう、メンフィス・イズミル・キャロルの三角関係でした。
べつに三角関係そのものをすごく好んでいるわけではないのですが、キャロルをめぐるメンフィスとイズミルの対決を描きたい、メンフィス×キャロル、イズミル×キャロル、両方とも楽しむという欲望を満たそうとすると、そうならざるを得なかった。

あと書いてみたかったのは、ミタムン王女殺害という浅はかな行為の代償と、自分の思いが叶わなかったら相手=メンフィスを憎むとか殺すとか、不安定・両極端・自己本位な愛のせいで、自滅せざるを得なかった哀しいアイシス。
純粋で一途なんだけども、王族としては政治的感覚が足らないと感じ、この物語では死なせてしまいました。これによりエジプトに内乱勃発→メンフィス対イズミルの場面へ持っていきたかったのもあるし。

それとイズミルから課された任務とキャロルへの禁断の恋にはさまれて苦悩し→つい血迷ったコトをやらかし→正体がバレるという、あり得ない展開のルカ(^-^;)
他にはアッシリア・アルゴンやバビロニア・ラガシュも登場させ、古代世界大戦をやったろか!なんて考えてましたが、話が広がり過ぎて収拾がつかなくなりそうだし、メンフィスVSイズミルというメイン・テーマもブレそうだからやめました(笑)

ともあれ──この度はまさにわたしが書きたかったこと・こんなふうに感じてもらいたいと願っていることをピタッと言っていただき、とても嬉しいです。また、どのキャラも魅力的で応援したくなる・等しく幸せな結末を迎えて欲しいとのお言葉にもジーンとなりました。

まァこの物語の性質上、何事もなかったかのような、あっけらかーんとした明るいハッピーエンドは無理そうですが(笑)、救いのない悲劇はわたしも好きくないから避けたいし、かと言って、本編のように、あからさまに誰かを悪者認定・意識外追放し、主役達さえ幸せならOKみたいなのも、わたし自身が萌えない。なのでそのあたりを調整しながら、それぞれのキャラに、そのキャラなりの結論を出すつもりでいます。

とりあえずキャロルの影響で、暴君が変化→成長したり、クールな王子が恋に狂ったり、メンフィスとイズミルの基本的特徴は固守・強調しようと決めて書き始めましたし、キャロルの役割としては的確に読み取ってくださったように、最初は短気DV王と冷血ストーカー王子から一方的で強引な欲望をぶつけられ、国の道具っぽく身柄を奪い合われ、もうイヤだ~(涙)と悩むタイムスリップ娘(笑)、そのあと男たちに真剣愛が芽生え、渾身の・マジ本気の・劇的求愛をされ、どちらの愛も心に響いてしまい、どないしよう~(困)と悩むモテモテ少女(笑)、といったところですね。キャロルを迷わせることにより、メンフィスとイズミルの位置を対等にしたかったという意図があります。

それらを耽美に官能的にドラマチックに描けたらいいなあという願望で、浮かんでくる場面をちまちま書き続けてきましたが、切ない・感動した・心を持っていかれたと言っていただけると、とても嬉しくありがたく、ますます執筆意欲がわいてきました。これからもそう思ってもらえるような物語づくりをがんばりますので、ぜひまた読みに来てください(^-^) ありがとうございました♡


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