愛の紋章・第6章 レビュー


アシェ様

やはりイズミル王子、ぞわりと鳥肌が立つほど素敵ですね。穏やかな物腰に垣間見える、冷酷な凄みがたまりません。
腹心のルカさえ殺す覚悟といい、キャロルを圧倒的な力で抑えつけると同時に、精神的に追い込むその強かさは、最も王子らしい気がします。



アシェ様へ返事 リドナ

拙作を読んでくださり、ありがとうございます(^^)

イズミル王子らしさとは、穏やかな物腰に垣間見える冷酷な凄み、おっしゃる通りだと思います。優雅で柔らかな物腰と、必要とあらば残酷なふるまいも平然と実行する凄み、どちらの面もたまりませんよね♡

けど本編でその痺れるような冷美な魅力がなくなった時、わたしの中の王子熱も冷めてしまった。
だからこの章では、かなり冷たくて怖いイズミルを書きました。ルカの正体をバラしてキャロルを精神的に追い込んだり、腹心のルカさえ命令に背いたら殺すと言ったり。
この章はルカ萌えが激しい時期、ルカへの思い入れたっぷりに書いたので、自分でもイズミルひどいよ!と感じておりましたです☆

けど初期の彼なら、これぐらいやると思ったんですよねえ。以後二度と一緒に逃亡なんかさせないためには、二人の親密な関係を破壊する必要がある。
キャロル=過酷な環境の中でいちばん信じていたルカが、実は自分の臣下だったとわからせ、孤立無援にして反抗心を削ぐ。ルカ=正体をバラしてキャロルの信頼を永久に失わせ、二度と気持ちが迷って命令違反できないようにする。共に逃げた二人へ、最も厳しい心理的な罰を与えたわけですね。

でもそれが王子らしい・ぞわりと鳥肌が立つほど素敵だと感じていただけたのならよかったです。キャロルも彼の恐ろしさがとことん骨身にしみた様子。この時点ではイズミル王子=怖い人という意識しかありません。なのにあれこれ接しているうち、今は忘れられない存在となってしまい、ラストではメンフィスでなく、彼と結ばれるらしいってンだから、恋って不思議ですよねえ(笑)

そんな波瀾万丈な過程を経て、最後はロマンチックに心を通わせるイズミルとキャロルで終わりたいと思ってますので、こんなのでよろしければ、これからも読みにきてください(^-^) ありがとうございました♡


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