君のオメガ
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走る、上る。背後から迫ってくる嫌な気配から必死に逃げる。足を怪我した同期はかなり下の階にいるだろう。きっと外へと出られているはずだ。
気配がついて来ているか確認するために登り場で待機する。流石に足が痛くなってきて、靴を脱ぎ捨てた。その時に小さな窓から外の様子が窺えた。逃げた人たちが心配そうにビルを見つめている後ろに、真っ黒な車が停められている。ここに関係のあるものなのだろうか、と見慣れない車を見て思う。下から大きな物音が聞こえ、慌てて階段を登り始めた。
最上階までたどり着いた。屋上まで行けば行き着く先は転落のみだと思っているので、ここでできるだけ時間を稼ごうと動く。少し間が空いてそれが最上階へとたどり着いたのが分かった。
部屋を移動しながらぼんやりと思う。どうして私は得体の知れないものを引きつけているのだろうって。アルファ——本来であれば上に立つ者として誰かを守りたかったから? ……よく分からない。
そんな風でいたからだろう。床に置いてあったものに気付けず、思いっきり私は転んだ。同時に何かの角に頭もぶつけてしまったらしく、視界が若干揺れている。立とうとしても足元がふらふらで、諦めて這うようにして動いた。
そうなってしまったらもうおしまいで。同じ部屋に気配が入り込んだのを理解して私は全てを諦める。このビル内で他に逃げ遅れた人はいなかっただろうか。番が欲しいと思っていたけれど、ここで死んでしまうならいなくてよかったな。取り留めのないことが次々に頭の中に浮かんでは消えていく。
走馬灯ってこんな感じなんだろうかと思って目を瞑る。しかし、何やら大きな力を感じて少しだけ体を捩った。遅れてすぐそばで何かが爆発する。私は何が起きたか分からなくて座り込んだまま目を開いた。煙が風で流れていき、その中に大きな人影が見えた。それは少しずつこちらに近付いてくる。これまであった嫌な気配が無くなったから、救助に来てくれた人なんじゃないかと思い痛む頭を押さえてその動向を窺う。
「あれ? 人いるじゃん」
瓦礫を蹴りながら近づく男は、黒ずくめな服装の上に何故かアイマスクをしていた。ポカンとしたままその人を見ていると、静かに私の頭の傷に触れる。
「これ僕がやっちゃった? 処置しないとね」
「あ……えと、盛大に転んで……」
ものすごく恥ずかしい。貴方のせいではない、と回らない頭で伝えればホッとしたように口元を緩ませた。立てるか聞かれて近くにあったものを掴みながら立ち上がってみせる。しかし、私は靴をどこかに脱ぎ捨てているので、瓦礫が散らばっている中を歩くにはリスクが高すぎた。その様子を見ていた男性は、無事そうなキャスター付きの椅子を持ってくる。
「乗りなよ。この部屋出るまで押してあげるから」
「ありがとうございます」
埃を巻き上げながら私たちは移動した。大きい瓦礫があった所は避けたり、椅子ごと持ち上げてもらったりして部屋を出る。もう1度礼を言いながら椅子から降りた。そして並んで外を目指す。ふと思い出して、あの、と声を出した。
「私の同期の子が会議室に避難してたんですけど、見てませんか?」
「あー、上に行く時にチラッと見たかも。1人怪我してたでしょ」
「そうです」
「なんか下に降りていってたから大丈夫だと思うけど」
良かった、逃げられていたみたいだ。外に出られたら確認しておこう。
「人の心配より自分の怪我気にした方がいいよ」
「そんなに酷いですかね」
正直少し痛むくらいで、言われるほどだとは思っていない。アドレナリンでしょ、と言われ、そんなものなのだろうかとぼんやり思った。
外に出れば、救急車が何台か停まっているような状況だった。無事出てきた私を見て、同期たちが駆け寄ってくる。そして、頭にある傷に視線が向かう。途端に申し訳なさそうな表情へと変わっていく。自分たちのせいで、と口々に言っているのを見て、ようやく傷の規模にあった痛みが襲いかかってきた。ぐらり、視界が揺れる。
「ごめん、ちょっと座れるところに行くね」
彼女たちを無駄に心配させまいと、人混みから離れた場所へフラフラと移動する。黒い車の近くで腰を下ろした。どんな傷になっているのだろうと頭に触れれば、手のひらにべったりと血がついた。思わず声が出そうになる。
「あれ、まだいたの」
先ほど助けてくれた彼がしゃがみこんで話しかけてきた。朦朧としている私を見て、ただ事ではないと判断したのか私を抱えて停めてあった車の後部座席に乗せてくれた。
「五条さん、その方どうしたんですか」
「怪我人。ウチで治療させようと思って」
「いや……助けてもらった上に、そこまでは……」
運転席に座っていた男性との会話に割って入る。迷惑を重ねる訳にもいかないし、病院まで連れて行ってもらえれば後は自分でできる。そんな感じのことを伝えれば、渋々な様子で五条さんが車を出すよう指示した。
近くの病院までは10分くらい。その間私が意識を失わないようにする為なのか、五条さんと色々な話をしていた。当たり障りのない内容で、私は特に警戒することなく会話に応じた。
「そうだ、君って呪霊見える?」
「ジュレイ……?」
首を傾げて言葉をそのまま返せば、五条さんは紙に何かを描き始めた。そしてそれを見せてくる。化け物のような絵が描かれていた。そして、「今日いたのがこんな感じ」と言う。
「こんなの……見たことないです、嫌な感じの気配しか分からなくて」
「気配ね、なるほど。それで引き付けてた?」
頷いて返事をする。どうしてそんな質問を、と思うもこれ以上の情報は頭が処理しきれないと感じて色々聞くことを諦めた。やがて酷く頭が痛んできて大きく息を吸う。甘い匂いが肺へと入ってきて、この車の匂いなんだろうなと何となく思った。
病院に着いてからのことはあまり覚えていない。気付いたらベッドの上だった。誰かが連絡してくれたのか、会社の人間からのメッセージが数件スマホに来ていた。中には黒い車に乗せられていたのを見たのか、別角度から私の身を案じているメッセージもあった。それぞれに無事だと返事をする。
1日入院して、精密検査をしても異常なしとの事で退院することができた。会社はお祓いやら復旧工事やらが必要、との事で1週間ほど在宅ワークとなったため1日入院してもそこまで影響が出ていない。頭に巻かれた包帯を誰かに見られることなく回復へ向かった。
そうして復旧が終わり、普段通りに仕事ができるようになる。皆初めは何かに怯えながら仕事をしていたが、1ヶ月経てば元通りになった。私の傷もどこにあったか分からないくらいに消えかけていた。
そんなある日のこと、いつものように定時で上がろうと正面玄関へと向かえば、何やら皆がざわついていた。人だかりの間から顔を出して何が起きているかを把握しようとする。
出入り口付近にとんでもないイケメンがいた。モデルや俳優なのではないかと思うくらいに整った顔に良すぎたスタイル。見覚えがあるような気もしたが、そんな人と知り合うような生活は送っていないのでそれは気のせいということにしておく。
早く帰りたい私は、人ごみの中をすり抜けつつ外へと向かう。イケメンがチラッと私を見たようにも思えたが、それも無視して歩いていく。移動している最中にすれ違う人たちの視線が後ろへ行っているのが見えて、ろくな事になっていないのだと悟った。
「ねえ、気付いてるでしょ」
いつの間にか例のイケメンは私の真後ろに立っていた。かなり高い位置にある顔を眺めていると何だか不思議な気持ちになる。これだけ近くで見てようやくサングラスから覗く瞳が青いのを知った。
「綺麗な目ですね」
「え、何……僕口説かれちゃってる!?」
思わず口に出せば、イケメンはわざとらしく頬に手を当てて照れたような素振りを見せる。そして、こっちが口説きに来たのに……とぼやく。こんな風に友達みたいなノリで話せるイケメン、これまでの人生で出会っただろうか。
きっと私は何も分かっていない顔をしていたのだろう。イケメンはポケットから黒い布を取り出した。そしてサングラスを外し、布を目元に着ける。あれ、この人って。
「五条、さん……ですよね。この前助けてくださった」
「やっと分かってくれたね。恩人改め君のオメガだよ」
語尾にハートマークがついていそうなくらい甘い声音で衝撃的な事を告げてくる。この、見るからにエリートでしかないような人が、オメガ? いや、私のオメガじゃないし。
脳内を混乱に陥らせた張本人は目隠しを外し、楽しげに私の事を見つめている。何も言わないでいると向こうは痺れを切らしたのか、私を抱えあげた。
「ちょ、何して……」
「僕のフェロモンぶつけて分からせるしかないよね?」
「待ってください! 私何も知らないんですよ、貴方のこと」
「全部ベッドの上で教えてあげるけど」
「なんか違うと思いますよ!」
腕の中で必死に暴れてどうにか降りられないか試みる。落ちてまた怪我をしても構わない。このまま流されるべきではないと理性が告げている。
そして、なんとか地に足をつける事ができ、私は全力で走って逃げた。駅まで着いた時、乗りたい電車がちょうどホームに入ってくるところで間一髪飛び乗った。閉まり切ったドアにもたれかかりながら息を整える。ホームでは頭ひとつ以上飛び出た身長の男がこちらを見ていた。逃げ切れたと安堵する一方で、電車の方向を見られた事を思うと背筋に寒気が走った。明日からは毎日出勤ルートを変えないといけない。面倒なことになってしまったと思いながら帰るのだった。
気配がついて来ているか確認するために登り場で待機する。流石に足が痛くなってきて、靴を脱ぎ捨てた。その時に小さな窓から外の様子が窺えた。逃げた人たちが心配そうにビルを見つめている後ろに、真っ黒な車が停められている。ここに関係のあるものなのだろうか、と見慣れない車を見て思う。下から大きな物音が聞こえ、慌てて階段を登り始めた。
最上階までたどり着いた。屋上まで行けば行き着く先は転落のみだと思っているので、ここでできるだけ時間を稼ごうと動く。少し間が空いてそれが最上階へとたどり着いたのが分かった。
部屋を移動しながらぼんやりと思う。どうして私は得体の知れないものを引きつけているのだろうって。アルファ——本来であれば上に立つ者として誰かを守りたかったから? ……よく分からない。
そんな風でいたからだろう。床に置いてあったものに気付けず、思いっきり私は転んだ。同時に何かの角に頭もぶつけてしまったらしく、視界が若干揺れている。立とうとしても足元がふらふらで、諦めて這うようにして動いた。
そうなってしまったらもうおしまいで。同じ部屋に気配が入り込んだのを理解して私は全てを諦める。このビル内で他に逃げ遅れた人はいなかっただろうか。番が欲しいと思っていたけれど、ここで死んでしまうならいなくてよかったな。取り留めのないことが次々に頭の中に浮かんでは消えていく。
走馬灯ってこんな感じなんだろうかと思って目を瞑る。しかし、何やら大きな力を感じて少しだけ体を捩った。遅れてすぐそばで何かが爆発する。私は何が起きたか分からなくて座り込んだまま目を開いた。煙が風で流れていき、その中に大きな人影が見えた。それは少しずつこちらに近付いてくる。これまであった嫌な気配が無くなったから、救助に来てくれた人なんじゃないかと思い痛む頭を押さえてその動向を窺う。
「あれ? 人いるじゃん」
瓦礫を蹴りながら近づく男は、黒ずくめな服装の上に何故かアイマスクをしていた。ポカンとしたままその人を見ていると、静かに私の頭の傷に触れる。
「これ僕がやっちゃった? 処置しないとね」
「あ……えと、盛大に転んで……」
ものすごく恥ずかしい。貴方のせいではない、と回らない頭で伝えればホッとしたように口元を緩ませた。立てるか聞かれて近くにあったものを掴みながら立ち上がってみせる。しかし、私は靴をどこかに脱ぎ捨てているので、瓦礫が散らばっている中を歩くにはリスクが高すぎた。その様子を見ていた男性は、無事そうなキャスター付きの椅子を持ってくる。
「乗りなよ。この部屋出るまで押してあげるから」
「ありがとうございます」
埃を巻き上げながら私たちは移動した。大きい瓦礫があった所は避けたり、椅子ごと持ち上げてもらったりして部屋を出る。もう1度礼を言いながら椅子から降りた。そして並んで外を目指す。ふと思い出して、あの、と声を出した。
「私の同期の子が会議室に避難してたんですけど、見てませんか?」
「あー、上に行く時にチラッと見たかも。1人怪我してたでしょ」
「そうです」
「なんか下に降りていってたから大丈夫だと思うけど」
良かった、逃げられていたみたいだ。外に出られたら確認しておこう。
「人の心配より自分の怪我気にした方がいいよ」
「そんなに酷いですかね」
正直少し痛むくらいで、言われるほどだとは思っていない。アドレナリンでしょ、と言われ、そんなものなのだろうかとぼんやり思った。
外に出れば、救急車が何台か停まっているような状況だった。無事出てきた私を見て、同期たちが駆け寄ってくる。そして、頭にある傷に視線が向かう。途端に申し訳なさそうな表情へと変わっていく。自分たちのせいで、と口々に言っているのを見て、ようやく傷の規模にあった痛みが襲いかかってきた。ぐらり、視界が揺れる。
「ごめん、ちょっと座れるところに行くね」
彼女たちを無駄に心配させまいと、人混みから離れた場所へフラフラと移動する。黒い車の近くで腰を下ろした。どんな傷になっているのだろうと頭に触れれば、手のひらにべったりと血がついた。思わず声が出そうになる。
「あれ、まだいたの」
先ほど助けてくれた彼がしゃがみこんで話しかけてきた。朦朧としている私を見て、ただ事ではないと判断したのか私を抱えて停めてあった車の後部座席に乗せてくれた。
「五条さん、その方どうしたんですか」
「怪我人。ウチで治療させようと思って」
「いや……助けてもらった上に、そこまでは……」
運転席に座っていた男性との会話に割って入る。迷惑を重ねる訳にもいかないし、病院まで連れて行ってもらえれば後は自分でできる。そんな感じのことを伝えれば、渋々な様子で五条さんが車を出すよう指示した。
近くの病院までは10分くらい。その間私が意識を失わないようにする為なのか、五条さんと色々な話をしていた。当たり障りのない内容で、私は特に警戒することなく会話に応じた。
「そうだ、君って呪霊見える?」
「ジュレイ……?」
首を傾げて言葉をそのまま返せば、五条さんは紙に何かを描き始めた。そしてそれを見せてくる。化け物のような絵が描かれていた。そして、「今日いたのがこんな感じ」と言う。
「こんなの……見たことないです、嫌な感じの気配しか分からなくて」
「気配ね、なるほど。それで引き付けてた?」
頷いて返事をする。どうしてそんな質問を、と思うもこれ以上の情報は頭が処理しきれないと感じて色々聞くことを諦めた。やがて酷く頭が痛んできて大きく息を吸う。甘い匂いが肺へと入ってきて、この車の匂いなんだろうなと何となく思った。
病院に着いてからのことはあまり覚えていない。気付いたらベッドの上だった。誰かが連絡してくれたのか、会社の人間からのメッセージが数件スマホに来ていた。中には黒い車に乗せられていたのを見たのか、別角度から私の身を案じているメッセージもあった。それぞれに無事だと返事をする。
1日入院して、精密検査をしても異常なしとの事で退院することができた。会社はお祓いやら復旧工事やらが必要、との事で1週間ほど在宅ワークとなったため1日入院してもそこまで影響が出ていない。頭に巻かれた包帯を誰かに見られることなく回復へ向かった。
そうして復旧が終わり、普段通りに仕事ができるようになる。皆初めは何かに怯えながら仕事をしていたが、1ヶ月経てば元通りになった。私の傷もどこにあったか分からないくらいに消えかけていた。
そんなある日のこと、いつものように定時で上がろうと正面玄関へと向かえば、何やら皆がざわついていた。人だかりの間から顔を出して何が起きているかを把握しようとする。
出入り口付近にとんでもないイケメンがいた。モデルや俳優なのではないかと思うくらいに整った顔に良すぎたスタイル。見覚えがあるような気もしたが、そんな人と知り合うような生活は送っていないのでそれは気のせいということにしておく。
早く帰りたい私は、人ごみの中をすり抜けつつ外へと向かう。イケメンがチラッと私を見たようにも思えたが、それも無視して歩いていく。移動している最中にすれ違う人たちの視線が後ろへ行っているのが見えて、ろくな事になっていないのだと悟った。
「ねえ、気付いてるでしょ」
いつの間にか例のイケメンは私の真後ろに立っていた。かなり高い位置にある顔を眺めていると何だか不思議な気持ちになる。これだけ近くで見てようやくサングラスから覗く瞳が青いのを知った。
「綺麗な目ですね」
「え、何……僕口説かれちゃってる!?」
思わず口に出せば、イケメンはわざとらしく頬に手を当てて照れたような素振りを見せる。そして、こっちが口説きに来たのに……とぼやく。こんな風に友達みたいなノリで話せるイケメン、これまでの人生で出会っただろうか。
きっと私は何も分かっていない顔をしていたのだろう。イケメンはポケットから黒い布を取り出した。そしてサングラスを外し、布を目元に着ける。あれ、この人って。
「五条、さん……ですよね。この前助けてくださった」
「やっと分かってくれたね。恩人改め君のオメガだよ」
語尾にハートマークがついていそうなくらい甘い声音で衝撃的な事を告げてくる。この、見るからにエリートでしかないような人が、オメガ? いや、私のオメガじゃないし。
脳内を混乱に陥らせた張本人は目隠しを外し、楽しげに私の事を見つめている。何も言わないでいると向こうは痺れを切らしたのか、私を抱えあげた。
「ちょ、何して……」
「僕のフェロモンぶつけて分からせるしかないよね?」
「待ってください! 私何も知らないんですよ、貴方のこと」
「全部ベッドの上で教えてあげるけど」
「なんか違うと思いますよ!」
腕の中で必死に暴れてどうにか降りられないか試みる。落ちてまた怪我をしても構わない。このまま流されるべきではないと理性が告げている。
そして、なんとか地に足をつける事ができ、私は全力で走って逃げた。駅まで着いた時、乗りたい電車がちょうどホームに入ってくるところで間一髪飛び乗った。閉まり切ったドアにもたれかかりながら息を整える。ホームでは頭ひとつ以上飛び出た身長の男がこちらを見ていた。逃げ切れたと安堵する一方で、電車の方向を見られた事を思うと背筋に寒気が走った。明日からは毎日出勤ルートを変えないといけない。面倒なことになってしまったと思いながら帰るのだった。
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