SS(呪夢)
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五条悟と仕事をする頻度が上がってしばらく。扱いも慣れたもので、通常運転で関われるようになった。何かと理由をつけて私に物を贈ってこようとすること以外は困っていることはない。物も補助監督に行き渡るような食べ物にしてくれと頼んでいるからひどく困っているわけでもないけど。こっちは普通に関わっているだけだというのに、割と好感を持たれているようなのだ。最強の呪術師、チョロすぎないか。そんな感想を持ちながら一緒に仕事をしている。
「なんで私を指名したんですか」
届いたばかりのイチゴパフェの寸前でスプーンが止まる。流石にファミレスでアイマスクはよくないからと外しているので、そのままの顔が私の向かい側にあった。真顔でこちらを見られている。あまりの気まずさに質問を無かったことにしようとするよりも早く、五条悟が答えた。
「好きだから」
平然としすぎていたから言われたことを理解するまでに時間がかかった。好きって色々あるし。
「ちゃんとした仲になりたいって意味なんだけど」
「あっ、ラブってやつですね」
何その返事、と堪え切れない笑い。この人からまともな好意を食らってちゃんとした返事ができる人なんていないと思う。本気で言ってるのか正直分からない部分もある。
「なんかこう……遊びとかではなく?」
「失礼なこと言うね。まあ恋とかするの初めてだし、よく分かってないけどさ」
「分かってないんですか」
声に呆れが乗ってしまった。向こうはイチゴを食べつつ、童貞じゃないからそこは安心してと言い出す始末。何をどう安心していくものなのか。恋愛経験ないのにその経験があるのは不安要素になる気しかしない。
「理由を聞いてもいいですか?」
「僕のことを普通に扱ってくれたから」
「……それだけ?」
「それだけじゃダメ? 掘り下げるの好きだね」
パフェ上部にあったアイスは気付けばほとんどなくなっている。味が染みたスポンジに取り掛かろうとしているのをぼんやりと眺めていた。
ぬるくなったコーヒーを1口飲む。
「もし、もしですよ、お付き合いをしたとするじゃないですか。他に五条さんの事を特別扱いしない人が出てきた場合、そっちに靡いてしまう可能性だってありますよね」
「そんなことは無いと思うけど……」
もごもごしながらポケットを探り始める。2ヶ所ほど手を突っ込んだ後、五条悟は絆創膏をこちらに見せてきた。覚えてる? という言葉も一緒に。私が持っているメーカーのものだ。
「ナマエから資料貰う時に指切ったことあったじゃん。その時慌てて渡してきたんだよ、それくらいすぐに治るのにさ」
「あ……あー、そんな時もありましたね。反転があるのをすっかり忘れてて」
「それもあって、ここまで意識されてないんだって思ったら面白くなっちゃった」
それからずっと持ち歩いてる。また同じポケットへゆっくり戻しつつ五条悟は続けた。渡した側としては有効活用してほしいところ。
「普通の人扱いがなんか嬉しかったんだよ」
「誰からも優しくされなかった怪物みたいなこと言ってる……」
「そっか──怪物かぁ、そうかも」
私は少し言葉を間違えたらしい。色々な感情が入り混じったような声色だった。これくらいなんとも思われなさそうだったけれど、怪物に喩えられるのはいい気持ちにはならないのか。人として扱われたいらしいからそれはそうとしか言えない。無いとは思うけど今後は気をつけておく。
「で、どうなの? 僕と付き合える?」
「もう少し考えさせてください」
「なんで私を指名したんですか」
届いたばかりのイチゴパフェの寸前でスプーンが止まる。流石にファミレスでアイマスクはよくないからと外しているので、そのままの顔が私の向かい側にあった。真顔でこちらを見られている。あまりの気まずさに質問を無かったことにしようとするよりも早く、五条悟が答えた。
「好きだから」
平然としすぎていたから言われたことを理解するまでに時間がかかった。好きって色々あるし。
「ちゃんとした仲になりたいって意味なんだけど」
「あっ、ラブってやつですね」
何その返事、と堪え切れない笑い。この人からまともな好意を食らってちゃんとした返事ができる人なんていないと思う。本気で言ってるのか正直分からない部分もある。
「なんかこう……遊びとかではなく?」
「失礼なこと言うね。まあ恋とかするの初めてだし、よく分かってないけどさ」
「分かってないんですか」
声に呆れが乗ってしまった。向こうはイチゴを食べつつ、童貞じゃないからそこは安心してと言い出す始末。何をどう安心していくものなのか。恋愛経験ないのにその経験があるのは不安要素になる気しかしない。
「理由を聞いてもいいですか?」
「僕のことを普通に扱ってくれたから」
「……それだけ?」
「それだけじゃダメ? 掘り下げるの好きだね」
パフェ上部にあったアイスは気付けばほとんどなくなっている。味が染みたスポンジに取り掛かろうとしているのをぼんやりと眺めていた。
ぬるくなったコーヒーを1口飲む。
「もし、もしですよ、お付き合いをしたとするじゃないですか。他に五条さんの事を特別扱いしない人が出てきた場合、そっちに靡いてしまう可能性だってありますよね」
「そんなことは無いと思うけど……」
もごもごしながらポケットを探り始める。2ヶ所ほど手を突っ込んだ後、五条悟は絆創膏をこちらに見せてきた。覚えてる? という言葉も一緒に。私が持っているメーカーのものだ。
「ナマエから資料貰う時に指切ったことあったじゃん。その時慌てて渡してきたんだよ、それくらいすぐに治るのにさ」
「あ……あー、そんな時もありましたね。反転があるのをすっかり忘れてて」
「それもあって、ここまで意識されてないんだって思ったら面白くなっちゃった」
それからずっと持ち歩いてる。また同じポケットへゆっくり戻しつつ五条悟は続けた。渡した側としては有効活用してほしいところ。
「普通の人扱いがなんか嬉しかったんだよ」
「誰からも優しくされなかった怪物みたいなこと言ってる……」
「そっか──怪物かぁ、そうかも」
私は少し言葉を間違えたらしい。色々な感情が入り混じったような声色だった。これくらいなんとも思われなさそうだったけれど、怪物に喩えられるのはいい気持ちにはならないのか。人として扱われたいらしいからそれはそうとしか言えない。無いとは思うけど今後は気をつけておく。
「で、どうなの? 僕と付き合える?」
「もう少し考えさせてください」