平子と日々を食む
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じわじわと太陽が照りつける夏の午後。
陽射しの下で、黄金色の粒と濃い飴色の焼き目が鮮やかに映えている。
香ばしい醤油の香りにつられて、人目も気にせずに齧り付いた。
とうもろこしの香ばしく焼けた粒がぷちぷちと弾け、噛むほどに溢れる甘味と塩味が夏の午後を彩る。
「美味そうなん食うてるやん」
ふらりと前から歩いてくる平子隊長の手が、ゆっくりとこちらへと伸びてくる。
私の手ごと掴むと、あっという間に私が齧ったすぐ隣へ、がぶりと歯を立てた。瞬間、細められた目が青空に映えて、文句を言いたかったのに言葉が上手く出てこない。
「ん、うまい」
口元についた醤油を親指で拭い、平子隊長は何事もなかったように笑った。
平子隊長を呼ぶ声が遠くから響いている。
「ご馳走さん」
そう言い残して、呼ぶ声のする方へと歩いていく。白い隊長羽織が反射して眩しい。
私の齧った跡のすぐ隣に残った、一回り大きな歯型。
口の大きさがこんなに違うもんなんだと、あの綺麗な口元の中を暴いてしまった気がして、暫くその周りだけ齧ることができなかった。
陽射しの下で、黄金色の粒と濃い飴色の焼き目が鮮やかに映えている。
香ばしい醤油の香りにつられて、人目も気にせずに齧り付いた。
とうもろこしの香ばしく焼けた粒がぷちぷちと弾け、噛むほどに溢れる甘味と塩味が夏の午後を彩る。
「美味そうなん食うてるやん」
ふらりと前から歩いてくる平子隊長の手が、ゆっくりとこちらへと伸びてくる。
私の手ごと掴むと、あっという間に私が齧ったすぐ隣へ、がぶりと歯を立てた。瞬間、細められた目が青空に映えて、文句を言いたかったのに言葉が上手く出てこない。
「ん、うまい」
口元についた醤油を親指で拭い、平子隊長は何事もなかったように笑った。
平子隊長を呼ぶ声が遠くから響いている。
「ご馳走さん」
そう言い残して、呼ぶ声のする方へと歩いていく。白い隊長羽織が反射して眩しい。
私の齧った跡のすぐ隣に残った、一回り大きな歯型。
口の大きさがこんなに違うもんなんだと、あの綺麗な口元の中を暴いてしまった気がして、暫くその周りだけ齧ることができなかった。
