第1章⁑出逢い編
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アリス学園入学後…
私は初等部A組に、兄はB組に入学した。
なぜか私は星を2つもらって、兄は1つだった。
この星の価値も、私にはまだわかっておらず、クラスメイトの髪の毛くるくるの女の子に教えてもらった。
「初等部A組でダブルなんて、前代未聞ですよ」
「治癒のアリスが貴重とはいえ…」
「まったく、あの方は何を考えているのやら…」
私にもこの能力がどういうものなのか全くわからない。
けれど、ちゃんと知らなければ。
誰かを救える時に、救えないかもしれない。
今よりもっとみんなを元気にできるかもしれない。
そんな気持ちを背に、アリスの研究を入学してからずっと独自にしていた。
「おー!!このチビが、要の妹か!」
『……誰???』
それが翼と私の出逢いだった。
「パートナーの安藤翼、僕と同い年だよ」
『翼…にぃ?』
「初等部A組初のダブルだっつーから、どんなボス面かと思ったら、なんだよ!
普通の可愛い女の子じゃん!」
てかそっくりだなぁー!
などと、翼にぃは明るく私たちを迎えてくれた。
そして翼にぃの友達とも仲良く一緒に遊んでもらったりと、アリスの研究時間以外は年上と過ごす時間が多かった。
別にA組クラスが嫌いなわけではない。
けれど入学したてでダブルで、
周りが少しだけ私を遠くにみてる感じがする。
星階級のおかげで、いじめられたりとかはないけれど。なんとなく、息が詰まる。
私のパートナーの委員長の星階級が、
ダブルからトリプルになったときには
“私より上”がいるということでだいぶ周りからの遠巻きにみられる感じや特別視は変わったけれど。
このいかにも階級社会みたいなクラスが、やはり苦手だ。
「なんだよチビ、また能力別クラスサボってるのか?」
じんじんに怒られるぞーと、翼にぃに言われたけれど、特にここ、特力クラスから追い出すつもりはないみたいだ。
じんじんーーーーこと神野先生は雷のアリスで厳しい先生だ。
私の能力別クラスは潜在能力系だから、委員長と同じで神野先生の担当クラス。
もちろんサボりなんてもってのほか、厳しいし罰だってしょっちゅうみんな受けてる。
けど、なぜか私にはそこまで厳しくない。
「神野のお気に入りなのかね?うちの紬ちゃんは」
「んーー、なんかそういうわけではないと思うんだけど、なんなら委員長の方がお気に入りだと思うし…」
「ま、おかげで紬はここ、特力に遊びに来れるわけだから、いいけどな!」
そんなこんなで楽しい?学園生活を送ること2年…
私は初等部B組になり、兄たちは中等部へ進学した。
そして、初等部B組に私よりもさらに珍しい転入生が2人やってきたのと…
兄の体調不良と、翼にぃが起こした事件と…
私の星階級がダブルからトリプルになったのはほぼ同じ時期だった。
