第2章⁑転入生編
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棗と流架と行動するようになって感じたことは。
棗は本当に隠したがり。
任務で傷を負っても隠す。
精神的にも身体的にもきつくても
大丈夫だと嘘をつく。
私も流架も心配してるのに。
流架が任務について詳しく聞けないのをいいことに。
これ以上聞けない雰囲気をつくる。
私もフラスコの状態が常に見えるわけではないから。
半分になると、たまたまそのタイミングで見えるようになる。
それをまた3分の2まで増やす。
『もっと擦り傷でも怪我したら頼ってくれればいいのに』
「そんなんでアリス使ってたらキリがねえだろうが」
『…あんまり流架に心配かけないでよね』
流架はとっても優しい男の子だ。
人にも動物にも。
棗が色々抱えてから、同じようにみんな前で笑わないようにしているけれど。
3人でいる時に見せてくれる笑顔や、驚いた顔、照れた顔も、とても表情が豊かだ。
動物さんとの戯れタイムも、幸せそう。
『もっとみんなにも色んな表情見せたらいいのに』
「いや、別に俺は…」
スペシャル(幹部生)の棗とトリプルの流架は、中等部の先輩たちから妬まれの対象になっていた。
私や委員長も、そして最近今井さんもトリプルになったけれど、編入してすぐにというのと、今井さんみたいにスポンサーがいるわけでもないので、やっかみの対象になってしまっているのだ、
特に、棗に対しては一段と…
そう、この日もそうだった。
ナルの国語をサボって、北の森に向かっていた矢先、中等部の先輩に絡まれたのだった。
「お前が幹部生なのはペルソナのお気に入りってだけだからな」
とか言われるのはいつものことだったけれど、
「俺の親、学園警備システムと深くかかわりがあってよー、あそこなら、学園から脱走できるかもなー」
罠だと思っていても、
この時の棗はきっと、任務で心も身体もボロボロになってたのかな。
少し反応を示してしまったんだ。
「…」
「…行こう、棗、紬」
『…うん…。行こ』
「紬ちゃんも大変だな、こんなただペルソナのお気に入りの人殺しや、俺らの学年1の落ちこぼれのアイツのお世話焼かなきゃいけなくて」
バカにするように笑う先輩たち。
いま、なんて言った?
『…っ、今言ったこと、取り消して』
「!!なんだよ、珍しく反応してくれんじゃん紬ちゃん、今まで無視されて悲しかったんだけど?なに、どっちに怒ったの?」
ニヤニヤ、私が反応したことに喜んだのかさらに煽ってくる先輩たち。
「…紬いくぞ、付き合うだけ無駄だ」
わかってる、わかってるけども。
棗のこと何も知らないくせに。
翼のこと、私が止められなかったからなのに。
悔しい、悔しい、悔しい。
でも、今は棗の言う通りだ。
下唇を噛んで、我慢した。
棗と流架の過去も、出会って1年後くらいに聞いた。
きっかけは忘れたけれど、セントラルタウンに行った時に、棗が意外と女物のセンスもあるから女兄妹いるのかなって話からだったと思う。
棗は本当に優しいのに。
自分が犠牲になって、守ってるだけなのに。
何も知らないで好き放題言ってくる人たちに、心底嫌気がさす。
流架も棗も、きっと同じだ。
なんだか、この学園に疲れ果ててしまった。
「逃げちゃおっか」
珍しく、流架がそう言ったのだ。
そして、罠だと思ってても棗は学園の壁を破壊し、外に出ようと試みた。
そして、やはり情報をキャッチしたナルが待機していたのと、
佐倉蜜柑ちゃんと出会ったのだ。
