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出会いの季節、4月ーーーーー。
今日から私は高校に進学する。
偏差値79の難関、雄英高校ヒーロー科にだ。
『行こう焦凍』
あぁ…と一言返した彼は、身寄りのない私の引き取り先のNo.2ヒーロー、エンデヴァーの末子の轟焦凍くんだ。
彼は推薦入学者で、私は根津校長とヒーロー委員会からの後押しもあって特別入学を許してもらえた。
とはいっても、筆記と実技もみんなとは違う方法で受けたけども。もともとヒーロー科を受験したかった私には願ってもないありがたい話である。
そういえば、ずっとオールマイトに憧れていた幼馴染み2人はヒーローになりたいとずっと話していたから、きっとヒーロー科を受験しているだろうな。雄英だったら、一緒にまた過ごせるかな…。
『あり得ない話じゃ、ないよね』
「…衣鈴?どうかしたのか??」
『独り言が漏れてた…!なんでもないよ』
3年前、あの時の私はかなり憔悴していたと思う。
幼馴染みにも泣いてしまうから会えずにメールでお別れしてしまったし、その後もGPSで追跡の可能性もありえなくないと、持っていた携帯を公安委員会に渡してしまっていた。
連絡手段がなくなってしまって、心配かけちゃったよなぁ。
チリンチリーン
「衣鈴、ぼーっとしてたら危ないぞ」
そういって自転車に轢かれそうになった私を守るように腕を引き寄せてくれた。
『ありがとう焦凍…危なかったぁ』
気をつけろよと彼は言って、歩道側に私を寄せて歩いてくれた。
こんなに気遣いができて優しい心の持ち主なのに、エンデヴァーのことになるとかなり刺々しくなる。
それは私も、ある意味同じなのだけれど。
憎しみや復讐心って、人の人格を変えてしまうほどドス黒い感情が溢れ出てくるから本当によくないなと思う。
でもしょうがないよね。
この感情はどうしようもないほど私たちに絡みついて離れてくれないんだから。
そんなこんなで私たち2人は、ある意味似ていて、切磋琢磨個性を磨いていける仲となっていた。
『私、職員室に挨拶してくるね』
「あぁ、また後でな」
A組でクラスが同じだと言うこともわかり、私はお世話になった先生方に挨拶に出向いた。
一方クラスでは爆豪と飯田が言い合いをし始めるところだった。