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𝐙𝐄𝐑𝐎
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3年前、春ーーーーー。
別れの季節といわれているが
私はこの春最愛の人たちをなくした。
そして大好きだった友人ともお別れしたのだ。
“気の毒に…”
“まだ12歳なのに1人になってしまうなんて”
“いくら殉職とはいえ、救われないわね”
「…衣鈴、そろそろゆくぞ」
“No.2がどうやら引き取るらしいよ”
『……ねぇエンデヴァーさん
私が強くなったら、いつか仇、うてますか?』
私のせいで両親は殉職した。
私を、私の個性を狙う巨悪のせいで、2人とも逝ってしまったから。
「…そのようなことを考えるには、まずは己の身を守れるようになってからだ」
自身を守れるようになってたら、両親はまだ生きていたのかもしれないから……。
『そうですね。ですから私に
個性の扱い方を教えてください』
No.2に引き取られるなら、私にもお願いだから力の使い方をおしえてーーーーーー。
trrrrr......trrrrr......
「なんででねーんだよ」
爆豪はコールがなり続けて一向に出ない携帯を握りしめた。
ニュースを見て、幼馴染みのプロヒーローの両親が殉職したと知ったからだ。
「どこにいやがる。衣鈴」
後日、メールにてひとこと返ってきたのみで音沙汰はなかった。
また4月、中学でどうせ会うだろうと思っていたのになぜか、
生司衣鈴の名前はどこにもなかった。
【私は大丈夫だよ、心配かけてごめん。またねかっちゃん】
同じ内容のメールが、別の幼馴染みにも届いていた。
「衣鈴ちゃん……君はいったい今どこにいるんだよ」
また3年後に再会できるとは、この時は誰も思っていなかった。