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『第7章』夏休み






今日は午前練習で、午後はさつきとお出かけだ。
さつきとは寄り道したり、青峰とストバスで遊んだりなんかしていたが、ショッピングは初めてだった。



『来週の休みにクラスの友達と海に行くんだよね』


私がそういうと、さつきはもちろん他のメンバーも食いついてきたのだ。


「えっ!いいな私も雫ちゃんと遊びたい!てか水着は!?あるの!?」


「お前おっぱいなさそうだから水着着ても貧相になるだろ、やっぱマイちゃんくらいないと」


「お前海とかヤリ目でナンパしてくるやつばっかだかんな」


「え〜?ぽたちんはいい身体してると思うよ、着痩せしてるだけだと思うしー」


青峰と灰崎くんはなぜそう卑猥な想像ばかりするんだ。青峰はとりあえず黙ってほしい。
むっくんは大好き、後でアイス奢ってあげよう。


『今まで同性の友達いなくて、海とかプール行ったことないんだよね』



「そしたら私が選んであげるっ!!
夏休みの終わりにみんなでプールいこうよ!」



このメンバーでさ!ミドリンと赤司くんもだよ!!とさつきが提案する。



「あ?俺はパスだわ。他の女と遊ぶから」

灰崎くんは本当に女好きだなと思う。


「まぁ他に巨乳いるかもだしな」

青峰は本当おっぱいのことしか考えてないのか。

「俺は行かないのだよ、なぜ休みの日までお前らといなければならないのだ」


「俺もプール行ったことないな」



『私、もしみんなで行けたらこの夏で友達と海とプール満喫することになるね』


それは嬉しいな〜楽しそうだな。
すこし想像して笑ってしまった。


さつきはミドリン!赤司くん!雫がせっかく楽しみにしてるんだよ!?灰崎くんもいこーよー!
と声をかけている。私には聞こえてしまうのだよさつきよ。



結局行ってくれる流れになったのだが、まずは海だ。




さつきは際どいビキニばかり探してくる。
私そんなにプロポーション良くないのだが…


とりあえず3着に絞って試着をした。


一つはシンプルなネイビーのビキニ、マリンボーダーのビキニ、白地に黄色の小さなお花のフリルつきビキニだ。

マリンボーダーのビキニの下はデニムのショートパンツがついていて、フリルのには下にスカートもついていた。


さつきは全て私が試着した状態で写真を撮っていた。それ拡散しちゃだめだよさつき。


「やっぱ雫ちゃん、むっくんの言う通りおっぱいあるじゃん!細いし白いしどれも似合う〜」


あると言ってもさつきよりはない。
標準のCカップだ。


「雫ちゃん、2つ買うと安くなるみたいだし、2回遊び行くから2つにしちゃえば⁉︎」

だって決めきれないもーんとさつきがいう。


正直たしかにどれも可愛い。
お得に感じるのはやはりスカートとパンツも付いているマリンボーダーと白の花柄だろう。

さつきも賛成みたいなので、その二つを買うことにした。








海の日当日、隣の県の海までなっちゃんつーちゃんと足を運んでいた。



友達のときはマリンボーダーのほうだよ!とさつきに言われたので、今日はそっちを着てきた。



「キャーー海だーー!!!」
「ナンパされるかな⁉︎」


2人は相変わらず目をキラキラさせてイケメンを探していた。


『2人とも可愛いね、女の子とこんなふうに遊ぶの初めてだから楽しみにしてた』


そういうと2人に抱きつかれて、守ってくれると言われた。なにからだ。


「実は昨日赤司くんからさ、よろしくって言われてるだよね」


つーちゃんは陸上部で部活休憩の際に、赤司くんからわざわざ言われたとのこと、保護者なのか?


「田中くんの告白断ったんだねー」


「田中がダメならうちのクラスはもうみんな無理だよね、1人を除いて」


その1人はきっと私の隣の席の赤司くんだろうか。彼くらいしか田中くん以外話さないからだ。



『2人は田中くんの気持ち知ってたんだね』


「「てかわかりやすいし」」



かき氷食べよーと3人で話しながら向かっていると、人混みができているのが見えた。



「あれ?!キセリョじゃない?」
「うっそ!運命じゃん?」



本当だ、黄瀬くんだ。
彼は撮影だったのか、水着の写真を撮られていた。



『黄瀬くんとそういえば夏休み遊ぼって話してたんだよね』



そういうと2人はぽかーんとこちらを向いた。


「「どゆこと!?キセリョと仲良いの!?」」


『購買にピーチティー買いに行くときによく会うんだよね』

あと、割と友達1号かもしれない。


そう伝えると2人は興奮するように声かけてよー!っと言われた。



ちょうど目が黄瀬くんとあったので、手を振ってみる。
黄瀬くんは気づいたようで、すぐにこっちに向かってきた。



「えっ!?雫っち!?幻覚!?」


『同じクラスの友達、なっちゃんつーちゃんと遊びに来たんだ』


「あ、どうもっす。てか3人とも水着可愛いっすね!もーすぐ撮影終わるんで、ちょっと待ってて!」


2人は本物のキセリョだ〜と学校でも会えるのに喜んでいた。


「でもキセリョ、わかりやすいね」

なっちゃんがそういうと、つーちゃんもわかる〜と言っていて、なにがかわからなかった。






(雫っちの水着可愛すぎるッス〜〜直視できない、てか胸ある…死ぬ…)



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