慟哭の宇宙
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ミゲルたち三機のジンが地上へ砲撃、掃射をする。
コロニー内には、絶え間なく轟音が鳴り響いていた。
眼下の道路や工場に、いくつもの爆炎が生まれている。
イザークたち二十五人ほどの潜入班は、コロニーの中空を滑空していた。
各員、器用に背中のバーニアを操作しながら、ライフルを掃射する。
弾に当たるバカはいない。
一方、地上から撃ってくる、地球連合軍の兵士たちはバタバタと倒れていく。
装甲車からミサイルが発射された。
ジンが迎撃する。
ミサイルが爆発し、爆音と炎が上がる。
流れ弾が車両に上がり、爆発が起こった。
作戦目標のトレーラーが、見る見るイザークたちに近づいてくる。
工場の搬入口のすぐ傍で、三台のトレーラーが道路に停止している。
イザークは仲間に指示を出す。
『運べない部品と工場施設は、すべて破壊だ……報告では五機あるはずだが。残り二台は、まだ工場の中か?』
『工場には俺とラスティの班で行く。イザークたちはそっちの三機を先に!』
アスランがラスティたちの班へハンドサインを送る。
イザークはアスランへ了承した。
アスランを筆頭に滑らかな動きで宙を滑り、十人ほど離脱していく。
イザークはディアッカとニコルに指示を出す。
『各自搭乗したら、すぐ自爆装置を解除』
トレーラーの近くに、全隊が着地した。
ライフルの弾をばらまきながら、イザークは道路を掛ける。
トレーラーを守る地球軍兵士たちを排除。
イザークは背中のバーニアを操作して、とん、と軽く跳ねた。
すれ違いざまに、イザークはトレーラーの内部に隠れている兵士を発見した。
トレーラー内へ、イザークは手榴弾を投げ込む。
再度、イザークは跳ねる。
イザークの背後で手榴弾が爆発し、炎が吹き上げる。
トレーラーの上部を駆け、イザークは新型機動兵器のコクピットに滑り込んだ。
目視でコクピット内部の計器を、イザークはチェックした。
主電源を入れ、コクピットハッチを閉める。
機体のコントロールパネルを呼び出し、イザークは各部OSをチェックした。
イザークは機体を操作し、トレーラー上に立ち上がらせる。
『ほう、すごいもんじゃないか。各部、調整がほぼ終わっているな。そっちはどうだ、ディアッカ』
イザークは無線回線に呼びかける。
モニター上にディアッカとニコルの様子がリアルタイムで表示されていた。
『OK、マップデータ起動。ナーブリンク再構築、キャリブレード完了。動ける!』
ディアッカの機体が起動し、立ち上がるのが見えた。
仲間のジンが、地球連合軍の兵士や装甲車に反撃しているさまが見える。
イザークは、苛立ちを籠めてニコルへ声をかけた。
モニターの向こうから、ニコルが素早くキーボードを操作する音が聞こえる。
『待ってください、もう少し』
五秒ほどで、ニコルの機体が立ち上がった。
『アスランとラスティは? 遅いな』
ディアッカに、イザークは鼻で笑った。
アスランの澄ました顔をイザークは思い浮かべる。
『ふん、奴なら大丈夫さ』
アスランを思い出したせいか、なまえもイザークは連想する。
なまえのいる陽動部隊は外で戦っている。任務を終わらせなければ、なまえも離脱できない。
今まで感じた経験のない、一抹の不安がイザークの胸をよぎる。
イザークは焦燥を表に出さず、仲間へ通達した。
『とにかく、この三機、持ち帰る。クルーゼ隊長にお渡しするまで、壊すなよ』
コロニー内には、絶え間なく轟音が鳴り響いていた。
眼下の道路や工場に、いくつもの爆炎が生まれている。
イザークたち二十五人ほどの潜入班は、コロニーの中空を滑空していた。
各員、器用に背中のバーニアを操作しながら、ライフルを掃射する。
弾に当たるバカはいない。
一方、地上から撃ってくる、地球連合軍の兵士たちはバタバタと倒れていく。
装甲車からミサイルが発射された。
ジンが迎撃する。
ミサイルが爆発し、爆音と炎が上がる。
流れ弾が車両に上がり、爆発が起こった。
作戦目標のトレーラーが、見る見るイザークたちに近づいてくる。
工場の搬入口のすぐ傍で、三台のトレーラーが道路に停止している。
イザークは仲間に指示を出す。
『運べない部品と工場施設は、すべて破壊だ……報告では五機あるはずだが。残り二台は、まだ工場の中か?』
『工場には俺とラスティの班で行く。イザークたちはそっちの三機を先に!』
アスランがラスティたちの班へハンドサインを送る。
イザークはアスランへ了承した。
アスランを筆頭に滑らかな動きで宙を滑り、十人ほど離脱していく。
イザークはディアッカとニコルに指示を出す。
『各自搭乗したら、すぐ自爆装置を解除』
トレーラーの近くに、全隊が着地した。
ライフルの弾をばらまきながら、イザークは道路を掛ける。
トレーラーを守る地球軍兵士たちを排除。
イザークは背中のバーニアを操作して、とん、と軽く跳ねた。
すれ違いざまに、イザークはトレーラーの内部に隠れている兵士を発見した。
トレーラー内へ、イザークは手榴弾を投げ込む。
再度、イザークは跳ねる。
イザークの背後で手榴弾が爆発し、炎が吹き上げる。
トレーラーの上部を駆け、イザークは新型機動兵器のコクピットに滑り込んだ。
目視でコクピット内部の計器を、イザークはチェックした。
主電源を入れ、コクピットハッチを閉める。
機体のコントロールパネルを呼び出し、イザークは各部OSをチェックした。
イザークは機体を操作し、トレーラー上に立ち上がらせる。
『ほう、すごいもんじゃないか。各部、調整がほぼ終わっているな。そっちはどうだ、ディアッカ』
イザークは無線回線に呼びかける。
モニター上にディアッカとニコルの様子がリアルタイムで表示されていた。
『OK、マップデータ起動。ナーブリンク再構築、キャリブレード完了。動ける!』
ディアッカの機体が起動し、立ち上がるのが見えた。
仲間のジンが、地球連合軍の兵士や装甲車に反撃しているさまが見える。
イザークは、苛立ちを籠めてニコルへ声をかけた。
モニターの向こうから、ニコルが素早くキーボードを操作する音が聞こえる。
『待ってください、もう少し』
五秒ほどで、ニコルの機体が立ち上がった。
『アスランとラスティは? 遅いな』
ディアッカに、イザークは鼻で笑った。
アスランの澄ました顔をイザークは思い浮かべる。
『ふん、奴なら大丈夫さ』
アスランを思い出したせいか、なまえもイザークは連想する。
なまえのいる陽動部隊は外で戦っている。任務を終わらせなければ、なまえも離脱できない。
今まで感じた経験のない、一抹の不安がイザークの胸をよぎる。
イザークは焦燥を表に出さず、仲間へ通達した。
『とにかく、この三機、持ち帰る。クルーゼ隊長にお渡しするまで、壊すなよ』