短編/SS
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今日はポカポカしてていい昼寝日和だなぁ…と中庭を歩きながら空を見上げているとぽすんっと誰かにぶつかった。
「いてっ」
『ごめんなさい!あ、ラギー先輩』
「いててててっこれ折れちゃったっすよー」
と大袈裟に腕を抑えるラギー先輩に呆れる。
『そんな強くぶつかってません!』
「イシシッ、そっすかねぇ?俺右手にヒビ入っちゃったかもしんねぇから、昼食食べるの大変かもしんないっすねぇ…」
『何が言いたいんですか…』
とぶすっと答えると、痛い痛いと腕をさすっていたラギー先輩は悪巧みをしている時の顔になる。
「名前ちゃんがご飯食べさせてくれたらいいっすよ♪あ、もちろんおごりで!」
『えぇ…』
「じゃなきゃ、慰謝料払ってもらわないといけないっすねぇ…高くつきますよ?」
『うぅっ…じゃあ、おごります…お昼ご飯』
「うっし!決まりっすね!ほら、行きますよ!」
絶対に腕痛くないでしょと思いながらも彼の後ろをついて学食へ向かう。
「名前ちゃん、オレコレがいいっすね〜、あと、コレも、あ!七面鳥もいいなぁ〜、ど〜しよっかなぁ〜!」
私の財布は軽くなっていくのを横目に楽しそうにラギー先輩はバイキングかのように学食で注文していく。
『先輩、そんなに食べれるんですか…。』
「いけるっスよ!今日ちょうどレオナさんのお世話してたら朝飯食べ損ねちゃったんですよねぇ〜。」
なんで今日に限って…
『とりあえず、席とっておくんで、取り終わったらきてくださいね。』
「はぁ〜い」
空いてる席を探しだし、自分の分の昼食で頼んだりんごジュースを飲みながら、これでもかと盛られた皿達を乗せたお盆を運んでくるラギー先輩を恨めしそうに見つめる。
「イシシッ今日はついてるっすね〜。あ、腕にはヒビ入っちゃったスけど?」
『それ、今の今まで忘れてたでしょ…。』
「ま、そんなことはいいんすよ、では、いっただきま〜す!」
『はぁ…いただきます。』
ふわっふわの猫っ毛を揺らしながら嬉しそうにもぐもぐと食べていくラギー先輩は可愛いからなんだか奢らされてるのも悪くないな…とか思ってしまった。ご飯を食べ終わり、デザートに差し掛かる頃、あっとラギー先輩の方から声が聞こえた。
「名前ちゃん、オレ、腕ヒビ入ってるんで、あーんしてくださいっす!」
『今更ですよね?』
「ん?聞こえないなぁ〜!」
その大きな獣耳で絶対聞こえてるだろうに…。しょうがないなぁとため息をつきながらプリンをスプーンですくい、ラギー先輩の口元へ運ぶ。
『はい、あーん…。』
「ん〜っ、はむっ!うんめぇ〜!!!」
可愛い…動物に餌付けしてるみたいだ…。プリンの美味しさに顔がトロトロになっているラギー先輩に少し興奮してしまった…何を想像してるんだ私は。
「ん?どうしたんっすか?」
ペロリと赤い舌で口元についたプリンを舐めとるどうさにドキッとする。
『な、なんでもないです…ほら、あぁーん!』
「ん、んぷっ!?」
変なことを考えてしまった自分を紛らわすために無理やりラギー先輩の口にプリンを押し込む。
「ちょっ、何するんっすか!いきなりは卑怯っすよ!」
『卑怯代表のサバナクローの人に言われたくありませぇ〜ん!」
「あ、言ったっすね!?ほらぁ〜!」
『んぷっ!?うわ、っ、何して!』
「これでおあいこっす!」
無理やりプリンを口の中に入れられ、口内に甘い味が広がる。
あ…これって
「うししっ、間接キスっすね!」
『っ……ッッッ!』
思わず口元を抑えると、うししっと笑いながらニヤついた顔でこちらを見てくるラギー先輩と目があった。
「ごちそうさまっす!」
そういった彼の目はいたずらっ子そのものだった。
ーーーーーーーーーー
「まぁ、オレからしてみれば、名前ちゃんとご飯食べれただけで全然よかったんすけどねぇ〜(ボソッ)」
『何かいいましたか?』
「べっつに〜!じゃあ、オレこれから授業なんで!美味しかったっすよ!また奢ってくださいっす!」
『もうおごりません!!!』
「いてっ」
『ごめんなさい!あ、ラギー先輩』
「いててててっこれ折れちゃったっすよー」
と大袈裟に腕を抑えるラギー先輩に呆れる。
『そんな強くぶつかってません!』
「イシシッ、そっすかねぇ?俺右手にヒビ入っちゃったかもしんねぇから、昼食食べるの大変かもしんないっすねぇ…」
『何が言いたいんですか…』
とぶすっと答えると、痛い痛いと腕をさすっていたラギー先輩は悪巧みをしている時の顔になる。
「名前ちゃんがご飯食べさせてくれたらいいっすよ♪あ、もちろんおごりで!」
『えぇ…』
「じゃなきゃ、慰謝料払ってもらわないといけないっすねぇ…高くつきますよ?」
『うぅっ…じゃあ、おごります…お昼ご飯』
「うっし!決まりっすね!ほら、行きますよ!」
絶対に腕痛くないでしょと思いながらも彼の後ろをついて学食へ向かう。
「名前ちゃん、オレコレがいいっすね〜、あと、コレも、あ!七面鳥もいいなぁ〜、ど〜しよっかなぁ〜!」
私の財布は軽くなっていくのを横目に楽しそうにラギー先輩はバイキングかのように学食で注文していく。
『先輩、そんなに食べれるんですか…。』
「いけるっスよ!今日ちょうどレオナさんのお世話してたら朝飯食べ損ねちゃったんですよねぇ〜。」
なんで今日に限って…
『とりあえず、席とっておくんで、取り終わったらきてくださいね。』
「はぁ〜い」
空いてる席を探しだし、自分の分の昼食で頼んだりんごジュースを飲みながら、これでもかと盛られた皿達を乗せたお盆を運んでくるラギー先輩を恨めしそうに見つめる。
「イシシッ今日はついてるっすね〜。あ、腕にはヒビ入っちゃったスけど?」
『それ、今の今まで忘れてたでしょ…。』
「ま、そんなことはいいんすよ、では、いっただきま〜す!」
『はぁ…いただきます。』
ふわっふわの猫っ毛を揺らしながら嬉しそうにもぐもぐと食べていくラギー先輩は可愛いからなんだか奢らされてるのも悪くないな…とか思ってしまった。ご飯を食べ終わり、デザートに差し掛かる頃、あっとラギー先輩の方から声が聞こえた。
「名前ちゃん、オレ、腕ヒビ入ってるんで、あーんしてくださいっす!」
『今更ですよね?』
「ん?聞こえないなぁ〜!」
その大きな獣耳で絶対聞こえてるだろうに…。しょうがないなぁとため息をつきながらプリンをスプーンですくい、ラギー先輩の口元へ運ぶ。
『はい、あーん…。』
「ん〜っ、はむっ!うんめぇ〜!!!」
可愛い…動物に餌付けしてるみたいだ…。プリンの美味しさに顔がトロトロになっているラギー先輩に少し興奮してしまった…何を想像してるんだ私は。
「ん?どうしたんっすか?」
ペロリと赤い舌で口元についたプリンを舐めとるどうさにドキッとする。
『な、なんでもないです…ほら、あぁーん!』
「ん、んぷっ!?」
変なことを考えてしまった自分を紛らわすために無理やりラギー先輩の口にプリンを押し込む。
「ちょっ、何するんっすか!いきなりは卑怯っすよ!」
『卑怯代表のサバナクローの人に言われたくありませぇ〜ん!」
「あ、言ったっすね!?ほらぁ〜!」
『んぷっ!?うわ、っ、何して!』
「これでおあいこっす!」
無理やりプリンを口の中に入れられ、口内に甘い味が広がる。
あ…これって
「うししっ、間接キスっすね!」
『っ……ッッッ!』
思わず口元を抑えると、うししっと笑いながらニヤついた顔でこちらを見てくるラギー先輩と目があった。
「ごちそうさまっす!」
そういった彼の目はいたずらっ子そのものだった。
ーーーーーーーーーー
「まぁ、オレからしてみれば、名前ちゃんとご飯食べれただけで全然よかったんすけどねぇ〜(ボソッ)」
『何かいいましたか?』
「べっつに〜!じゃあ、オレこれから授業なんで!美味しかったっすよ!また奢ってくださいっす!」
『もうおごりません!!!』
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