最終決戦編
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「炭治郎!禰豆子!善逸!伊之助!」
「「「「雫(お)兄ちゃん!」」」」
私が此方に戻ったのは、2ヶ月後の事だった。
あの後、リムル殿の治癒薬が大量に贈られた事で、生き残った者達は全快したらしい。
それでも多くの犠牲者は出た。
その犠牲者達の墓参りをしている弟分達の所に降り立つ。
「ずーっと戻るの待ってたんだからな!」
「すまない……お前達は此れからどうするんだ?」
「墓参りが終わったら、皆で私たちの家に行くの」
「そうか……」
「兄ちゃんも行かない?」
「そうだ!お前だってずっと一緒に居たんだからな!」
……嬉しい事言ってくれるな。
「……ああ、行かせて貰う」
「「「「やった!」」」」
「……の前に……色々と顔を出さないと」
「ああ…煉獄さん家も心配してたし」
「義勇さんも何だか落ち込んでたし」
「あの家は最後に……え、何で義勇殿落ち込むんだ」
「「「「さぁ?でも暗かった」」」」
「えぇ……」
「「「……鈍いな」」」
一先ず彼等と別れ、一応水柱の屋敷に顔を出した。
其処には鱗滝一門が勢揃いしていて、早速揉みくちゃに。
水柱邸を出てもついて来る義勇殿と一緒に、他の屋敷も巡る。
蝶屋敷では、何故か義勇殿としのぶ嬢が軽い応酬をして、カナエ嬢達が微笑ましそうにしていた。
よく分からない。
風柱の屋敷では、此れからは兄弟仲良く暮らすらしい。
私も誘われたけど、多分煉獄家が許さないから断った。
岩柱の屋敷では、沢山の猫と孤児達が居て、此れからは彼等と隠居するらしい。
玄弥君が居なくなった代わりに、檜岳が面倒を見るそうだ。
蛇柱の屋敷には密璃嬢が居た。
近々結婚するらしい。
沢山祝福した。
音柱の屋敷は相変わらず仲良しな夫婦が居た。
此れからはのんびり生活するらしい。
産屋敷の家は爆破したので別邸で暮らしているお屋形様達も、此れからは家族仲良く長生きする予定だそうだ。
隠や他の隊士も、それぞれ道を見付けたらしい。
そして、最後に煉獄家に来たら、鱗滝一門以上に揉みくちゃになって、皆で笑って泣いた。
其処で漸く義勇殿と別れて一泊し、炭治郎達と合流して彼等の家へ。
皆で兄妹の知り合いらしい人との再会を喜んだり、墓参りしたり、家の中を掃除したり……笑って楽しんで、穏やかな日を過ごす。
其れから私は切国達を連れて、向こうと此方の世界を行き来して……ある人と結ばれて、そして人として障害を終えた。
パタパタ…
「おはよう、雫」
「おはよう、切国」
久々に懐かしい夢を見た。
所謂前世と……序でに前々世の夢。
今世では、前世と同じ名前で、切国と双子の兄弟として生を受けた。
一つ上には月近と鶴永の双子の兄も居る。
で、父親が……
「早く支度をしろ」
何故か鬼舞辻無惨の転生者。
記憶はないみたいだけど、罪を償う為か医者として多くの人を救っていた。
……何故か私に過保護で、毎朝学校まで送ってくれる。
「行ってらっしゃい」
「「行ってきます」」
母は、不知火という女性で私達の名字も不知火だ。
切国と共に父の車に乗る。
月近と鶴永は早々に登校と言う名の逃走していた。
二人と父は仲が悪い。
車の中から、見覚えのある顔を見付ける。
「ありがとう、無威父さん」
「ああ、気を付けろ」
「はーい」
車を降りて、幼馴染みの元へと向かった。
「おはよう、景岳」
「おう」
「ん?桃寿郎が居ないな」
「あー、珍しく遅刻か?」
「……いや、ギリギリセーフな気がする」
「「雫が言うなら確かだ」」
「何それ」
私の勘も万全じゃないんだけど。
「そーいや、お前ら黒牟先生に何か呼ばれてなかった?」
「「部活の勧誘」」
「あー……狛悠先輩とか妓夫太先輩とかにも声掛けられてなかったか?」
「掛けられた。で、断って」
「梅姫に絡まれた」
「うわ…」
……うん、何故か私の周りは鬼の転生者ばっかり。
鬼舞辻無惨改め不知火無威の所に生まれたからか……?
「あ、雫ー!」
「げっ」
「義照、おはよう」
「げって酷くない!?」
「はいはい」
「……炭彦は?」
「寝坊だってー」
「相変わらずだな」
こうして、今は平和になった世界で暮らしている。
嘗ての仲間達と同じ魂を持つ彼等と。
「……幸せだよ、兄上様」
「?何か言った?」
「何でもない」
そして、皆と歩き出した。
end.
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