ポケモン剣盾
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「!おい!こっちだぞ!」
ホップを追いかけてナックルシティを進むと、ナックルスタジアムの前で合流できた。
ホップの他に、ダンデさんとソニアがいる。
「あっ、リオじゃん。流石ダンデ君とパートナーのリザードン!ダイマックスポケモンも一瞬で鎮めたそうね!」
あ、ダンデさんの笑顔……ホップと似てるなぁ。
「オレは無敵のチャンピオンだ!それより、何が起きたんだ?」
「赤い光が溢れて……パワースポット以外でポケモンがダイマックスしちゃったんだよ……!」
「なんで?」
「分からない……なにが起きているのか……もしかしたら、また赤い光が溢れだすか分からないんだよ」
「それを予測するのも、優れた研究家ですよ」
声に驚いて見たら、マグノリア博士がいた。
「おばあさま!?」
「委員長に呼び出されてね。ダイマックスとの因果関係をあれこれ聞かれたのですよ」
「なにが判明したことは?」
「さあ?委員長はエネルギーは大事だからと、秘書に任せっきりでしてね。データが足りないのですよ」
「…………」
うーん……何だろう。
モヤモヤするなぁ……。
「だから、ソニア。貴方も調べなさい。だって、ブラックナイトのこと、誰よりも調べているのでしょう?」
「赤い光が厄災かもってこと!?」
赤い光……厄災……か。
「なあ、オレたちにも出来ることあるかな?」
「うん……きっとあるよ」
オレとホップは頷いて、みんなを見る。
「サンキュー!君らの気持ちは有り難く受け取るぜ。だが、オレの願いは最高の決勝戦なんだ!オレが未来を守るから、ジムチャレンジを勝ち上がってくれ!」
「分かった!なんたって、アニキは無敵のチャンピオンだもんな!」
そうだね……オレたちはジムチャレンジに集中するべきかも。
「おばあさま、気になることがあります。手伝ってくれますよね」
「勿論ですとも」
そして、ソニアとマグノリア博士は歩いて行った。
「じゃあな、君たち。チャンピオンカップで会うため、ジムチャレンジクリアしろよ!」
ダンデさんもふたりとは逆方向に走り去る。
「オレもやれることをやる!ネズさんに勝ってみせる!リオ、お前はナックルスタジアムだろ!キバナさんはガチで強いぞ!」
「うん、分かってるよ。お互い頑張ろうね」
「おう!」
スパイクタウンに向かうホップを見送り、オレもナックルスタジアムに入った。
と言っても、スタジアムじゃなくて宝物庫にキバナさんやジムトレーナーがいるらしく、着替えてそっちに向かう。
「残っているジムチャレンジャーは、ほう……10人もいないのかよ」
そんなに減ったんだ……。
「さて、リオ!」
「はい!」
「キバナ様のジムミッション、説明させていただこう!ルールはシンプル。オレが鍛えたジムトレーナー3人にダブルバトルで勝つだけ!」
ダブルバトル……!
「ほら、ジムチャレンジってめちゃくちゃ厳しいだろ?当然勝ち残るジムチャレンジャーも少ないんだよ。だからこそ!勝ち残ったお前のポケモンたちが繰り出す、すげえコンビネーション。たっぷり見せてもらいたいのよ!」
「……うん、たっぷり見せてあげます」
「よし、前置きが長くなった。さあ!まずは1人目だぜ!カモン!リョウタ!」
それから3人のジムトレーナーにダブルバトルで勝利した。
「流石だな!リオ。ジムミッションクリアだ!さあ、ジムスタジアムに行こうか。キバナ様が相手してやるぜ!」
遂に……キバナさんとか。
スタジアムに移動し、キバナさんと向かい合う。
「さてさて、ようやく戦えるジムチャレンジャーがお前とはな!流石はダンデの見込んだポケモントレーナーということか!ダンデに勝つ……それがどれだけ厳しいか、アイツのライバルであるキバナが叩き込むとするか!ジムリーダーキバナは天候を操るだけでなく、2vs2の戦いを望む!」
キバナさんとも2vs2でやるのか……!
「そう!あらゆる状況に対応できるか見定める!」
「……はい。よろしくお願いします」
先ず出てきたのは、フライゴンとギガイアスだった。
ギガイアスの特性で、砂嵐が巻き起こる。
彼らとサダイジャを倒して、ジュラルドンが出てきた。
「一匹でのコンビネーションでは無理だが、勝つのは無理じゃない!」
「妖精の力で吹き飛ばせ……ヒスイ、行くよ!」
「荒れ狂えよ!オレのパートナー。スタジアムごとヤツを吹っ飛ばす!」
ジュラルドンはとつも強かったけど、ヒスイとヤナギの連携で打ち勝つ。
「ヨシッ!」
「オレ様負けても様になるよな。記念に自撮りをしておくか……」
これで……チャンピオンカップに出れるんだ……。
「激しい戦いを終えて、今は晴れ渡った空のように澄みやかな気持ちなんだよな!なんて言えるか!」
「ふぇ!?」
「ダンデのライバル?チャンピオンでないのにオレとポケモンは自惚れていたようだ!くれてやろう!勝利の証!ドラゴンバッジをな!!」
「あ……ありがとうございます」
ドラゴンバッジを受け取って、キバナさんと握手した。
「ガラル地方の全てのジムバッジを揃えたな!チャンピオンダンデに挑むため、トーナメントに勝ち上がるんだ!いや、勝たねばならない!そう!オレたちのリベンジの為にもな!!」
「……はい!」
着替えて外に出る。
ジムトレーナーさんと話してると……
「リオ!」
「あっ……」
キバナさんが駆け込んできた。
「足止めをしてすまない。忘れていたことがあるんだ」
「え?」
先ずはキバナさんから技マシンを貰う。
「背番号448リオ、ジムチャレンジ突破おめでとう!次はチャンピオンカップでお前の強さを示すんだ!」
「は……!」
返事をしようとしたら、キバナさんに引っ張られた。
直後、オレとキバナさんのスマホロトムが撮る。
びっくりした……
「キバナさん!貴方の強さ!オレに示して貰うぞ!」
慌ててキバナさんから離れたら、ホップが来た。
「来やがったな、ダンデの弟よ!お前にはジムチャレンジを諦めたくなるほどの厳しさで、戦いを教えてやるからよ!!」
「あれこれ試して戦い方を決めたオレはむっちゃ強いぞ!キバナさんやリオは勿論、アニキにだって勝つ!」
「じゃあな、リオ。また思いっきり戦おうぜ!なんならワイルドエリアで徹底的に鍛えておけよな!」
「はい」
キバナさんに頷いて、ナックルスタジアムを出る。
「おっ、リオ!キバナさんに見事勝利、ジムチャレンジ突破!心からおめでとうだよ!!」
「ありがとう、ソニア」
そうしたら、ソニアとマグノリア博士が外にいた。
「きちんとお祝いしたいけど、貴方も話を聞いてよ」
「?うん」
話?
何だろう……。
「ナックルシティの光……大昔、巨体なポケモンが暴れまわり、ガラル地方を滅ぼしかけたとされる、ブラックナイトと同じですね」
「そのようです。地上に落ちた願い星から溢れ出るエネルギーを使って、ポケモンをダイマックスさせています。ですが、私たちはエネルギーを制御する方法は知りません。それこそ、二人の英雄とはなんなのか分かっていないからです」
「伝説の剣と盾……」
考え込むソニアをマグノリア博士は見詰める。
「愛しいソニア。貴方に白衣を渡しておきます」
「えっ、いいの、おばあさま?宿題はまだ終わってないけど」
「むしろ、終わらせる為です」
そして、ソニアの手に白衣が渡された。
ということは……
「ソニア博士!」
「おっ、おう……!」
白衣を着たソニアに言えば、彼女は照れた様に笑う。
「ブラックナイトからガラルを守った、二人の英雄……今、貴方が口にした伝説の剣と盾についての真実を解き明かしてくださいね」
「はい!貴方やホップがダンテと戦うのを見たいの!後はお姉さんに任せて、貴方はシュートシティに行きなよ。ほら、駅から列車に乗って!」
ソニアに背を押されて、先へと進む事にした。
それにしても……
謎の赤い光、ダイマックス、願い星……何かが後ろにいる気がするんだよなぁ。
考え事をしながら駅に入る。
「待てっての!リオ!迷いのないオレはキバナさんを速攻で倒したぞ!!」
声に振り返ると、ホップとキバナさんがいた。
「お前はチャンピオンと違って、騒がしい男だな。だが、キバナからドラゴンバッジを勝ち取った実力は本物!嵐のような勢いには、流石のオレも気圧されたぜ!」
「……ふふ」
「なんだよー」
「だって、ホップが認められるのが嬉しいんだもん」
アサギに抱きつきながら笑う。
「可愛っ……いいか、お前ら!チャンピオンカップのトーナメントに勝ち上がり、ダンデと戦えよ!」
「はい……!」
「おう!本命はオレ。対抗はリオ。キバナさんとの勝負で学んだこと、ドン!と出し切るぞ」
「うん!」
「ほら、リオ。列車が来たぞ!」
ホップの言葉に頷き、オレたちはキバナさんに見送られて、ホームに入った。
初めて一緒に列車に乗った時のように、向い合わせで座って、これから向かうシュートシティの話をする。
そして……約束した。
ガラル所じゃなく、全国の人が見るチャンピオンカップ。
そこで、最高の勝負をするって。
「……オレの存在証明になるかな」
「リオ、何か言ったか?」
「ううん。何でもないよ。絶対に勝負しようね」
「おう!」
次の目的地はシュートシティ。
この時はまだワクワクドキドキしていた。
大変なことが起きるなんて、分からなかったから。
end.