ポケモン剣盾
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幻想的な森、ルミナスメイズを進む。
光るキノコに触れたらベロバーが出てきたり、ギモーが待ち伏せしてたりした。
そんな中、ついにヤナギがフライゴンに進化して、オレのメンバーは全員最終進化する。
そして森を抜けると……
「うわぁ……キレイ」
光るキノコがあちこちから生えてた。
不思議な景色を見ながら、アラベスクスタジアムに入る。
「おっ、リオ選手!」
「マリィだ」
「へぇ、ジムバッジ4コか。あんた、要注意だね」
「うらら♪」
「ほら、モルペコも警戒してるよ……」
え、今の警戒の鳴き声なんだ。
「って、モルペコ。あんたもしかして、リオを気に入っちゃった?」
「わぁ、嬉しいよ」
「もう!ジムチャレンジャー同士、真剣に戦うこともあるのに。仕方ないなあ、あたしのリーグカードあげておくか」
「あ、ありがとう……じゃあ、オレのと交換」
オレたちはお互いのリーグカードを交換した。
「まあいいか!あんたのこと、ライバルとして覚えておくよ。数少ないジムチャレンジャーの生き残りだもんな。絶対に決勝に進もうよ」
「……うん、約束」
約束を交わして、オレたちは反対方向に進む。
そして、いつものように手続きをして、着替えた。
「アレ?」
案内された階段を降りると、ポプラさんが何か話している。
「おいでなさったね、ピンク不足のジムチャレンジャー」
「ピンク……」
「ジムミッションだけどね、あたしも後継者が欲しくて、新しいジムリーダーオーディションも兼ねているのさ」
「オーディション……」
「なあに、簡単さ。勝負をしつつ、みんなが出題するクイズに答えるだけ!」
「クイズ……」
「ただし、間違えると戦っているポケモンの能力が下がる……」
「えっ」
「勿論、正解すれば能力も上がるからね」
……どういう仕組みなんだろ。
「まあ、フェアリータイプポケモンの不思議な力さ」
「フェアリー凄い……」
そんなことも出来るんだ……フェアリーって。
「さあ、あんたの本気。じっくり見させてもらうよ」
「はい」
ポプラさんが舞台裏から出ていった。
「それではジムミッションです!上手に戦ってください!」
「はい!」
オレは舞台へと出る。
ポケモン勝負の合間に出されるクイズに答えなら勝利した。
ちょっと意地悪のもあったけど。
そして、舞台からスタジアムへ。
ポプラさんはスタジアムの中央で待ち受けている。
「今更だけど名乗るかね。ジムリーダーのポプラさ。クイズに答えたあんたのリアクションを見させて貰ったよ。最後の試験はあたし……相棒のポケモンにどんな振る舞いをさせるのか、ちょいと見せておくれよ」
「はい」
そして、勝負が始まった。
マタドガス、クチート、トゲキッスを倒す。
この勝負の合間にも、クイズを出された。
「眠気覚ましのモーニングティ。ようやく効いてきたようだよ」
最後にリンドウとマホイップがぶつかる。
「染め上げろ……行くよ、リンドウ!」
「腹を括ったかい?ちょいと楽しませて貰うよ」
「「ダイマックス!」」
勝ったのは……リンドウだった。
「やったぁ!」
「ピンクは足りてないけれど、あんたらいいトレーナーとポケモンだよ!」
「あ、ありがとうございます」
リンドウを抱き締めた後、ポプラさんが投げた傘を拾いに行く。
「はい、お疲れさま。成る程ね、悪くはない。だけど、オーディションは不合格。あたしの眼鏡にはかなわないわね。ああ、気にしないでおくれ。あたしの好みの問題さ」
「ごめんなさい……でも、オレはジムリーダーにはどの道ならないから」
「そうかい。ジムリーダーは他に探すさ。なあに、心当たりはあるんでね。結果は残念だったけどね。記念にフェアリーバッジをあげるよ」
「ありがとうございます」
フェアリーバッジを貰って、握手を交わした。
「ほら、技マシンも!記念に持っていきな」
「ありがとうございます……あの、後で一枚いいですか?」
「それも聞いてる。後でね」
「はい」
ポプラさんが背を向ける。
「年寄りを軽んじるのは勿論良くないけどさ、年寄りがでしゃばっている世界もよくないからねえ」
一枚を撮って、一度ナックルシティに戻ろうとした時……
「お待ち」
「はい?」
「ナックルシティに用事があるんだけどね。あんたもついてくるかい?次のジムスタジアムに向かうなら、ナックルシティに戻るんだからさ」
「喜んで」
「ま、ついでさ」
ということで、ポプラさんと一緒にナックルシティに向かった。
「ナックルシティ……相変わらず、埃っぽい街だね」
「アラベスクタウンとは違いますからね」
「そう、そういう違うのを好むポケモンもいるからね」
「多分、それは人間も同じ……です」
ポプラさんと別れて、ナックルシティを進む。
……一回、ワイルドエリアに行こうかな。
「アレ、ビート」
「!」
ナックルスタジアムの前にビートが立っていた。
「チャレンジバンドも剥奪され、ジムチャレンジャーでなくなった僕の姿を見に来るとは……貴方に余裕なんかあるのかい?」
「会ったのは偶然だけどね。まぁ、ある……かな」
「まあ、そうかもしれないですね。僕という強敵がいないから」
「うん、出来れば決勝で……」
「だけどね!僕は諦めていませんよ!委員長の為、チャンピオンになります!だから、もう一度ジムチャレンジに参加できるよう、頼みますから!」
思わず驚いてビートを見詰めて……そして、笑みになる。
「うん、待ってるよ。今度はビートと決勝で戦いたいからね」
「……ええ、待っていなさい」
「おや、あのコ……いかにもピンクだね!」
「?」
ポプラさんの声がして振り返ると、彼女はビートを凝視していた。
「真っ直ぐだし、ひねくれてもいる。いいねえ……そうでなければ、人間の幅は出てこないよ」
ビートもポプラさんに気づいて見る。
「よし、ジムミッションだよ!」
「え」「なっ!な!?」
ポプラさんがビートに駆け寄って、顔に触れた。
「ピンク!」
次は右腕。
「ピンク!!」
そして、裾。
「ピンク!!!」
最後に肩を掴む。
「おめでとう!」
「「え?」」
よく分からないんだけど……おめでとう?
「あ、貴方はポプラさん!?いきなり何をなさるんです?」
「見てるオレもびっくりした……」
「あんた、オリーヴなんかにいいように使われ、必死に願い星を集めたのに、見捨てられて困ってんだろ?あたしについて来な。なんとかしてやらんこともないよ。勿論、あんたの頑張り次第だけどね」
驚いていたビートの表情が、挑戦的なものになる。
「僕を試すのですか?いいでしょう!むしろ、貴方に認めさせ、願い星のこと、教えて貰うとしましょうか!」
……話、決まったのかな。
「じゃあね。あんたはキルクスタウンに向かいな。七番道路は分かるだろ?」
「は……はい」
ポプラさんが歩き出した。
「……またね、ビート」
「ええ」
そして、ビートがそれに続く。
「……大丈夫かな、ビート」
ポプラさんとの勝負中のクイズであだ名を聞かれたけど、アニキから前に聞いてたから知ってたんだよね。
『あの婆さんは魔術師じゃなくて、魔女だな。なんか、色んな意味で面倒だ』
って、アニキ言ってたんだよな……。
「……ビート、頑張れ」
ごめんね、それしか言えない。
「ビートはジムリーダーになるのかな?」
ボールから出てきたアサギに寄り掛かりながら呟いた。
オレは……ダンデさんと勝負したい。
出来れば勝ちたい。
頑張ってくれるみんなの為にも。
でも、チャンピオンになるつもりないんだよな……。
「リオ!」
「!ソニア」
歩いていたら、ソニアと出会った。
「よっ!ジムバッジは集まってる?」
「うん」
「ラテラルタウンの遺跡を色々調査していたけど、剣と盾……2匹はどんなポケモンで、今はどこにいるんだ……?まだまだ分からないことばかりで、もう一度宝物庫のタペストリーを見たくなっ……」
シュゴゴオン!!
「「!?」」
突然、大きな音と衝撃がくる。
「……嘘でしょ!?ていうか、なんの音!?」
「分からないけど……」
オレたちはナックルスタジアムを見上げた。
「揺れたのはナックルスタジアム……ローズ委員長の地下プラントがある場所……?」
と、ソニアがスマホロトムを取り出す。
「ん……?パワースポット!?」
「どうしたの?」
「パワースポット探しマシーンが反応している……ここでダイマックスできるの?」
「え?」
「よう!ソニアにリオ君。ちょっと揺れただろ?」
その時、ダンデさんが駆け込んできた。
「ローズ委員長がまた何かのテストをしてるんだな」
「ナックルシティでポケモンがダイマックスはさちゃうかも!?」
「そうなのか?では、委員長に伝えておくか」
「ダンデ君は迷うでしょ?私もいっしょに行くよ!」
そう話すと、ふたりはオレを見る。
「私、楽しみなんだよ。貴方が戦う決勝戦。だから、揺れのこととかは私ら大人に任せて、キルクスのジムバッジ取りなよ!」
「あ……」
ふたりが駆け出すのを、オレは見送った。
「あっ、リオ」
「え?」
声に振り返ると、駅の中からホップが手を振っている。
そのまま駅から出てきたホップに歩み寄る。
「森も!クイズも!迷いまくったけど……ようやく追いついたぞ」
「……え」
追いついた……?
「七番道路で相手をしてくれよ。ちょっと気合いを入れたいんだ!」
「う、うん……」
走り出すホップの背中を見詰めた。
……いつだって、オレがホップの背中を追いかけてたのに。
オレは……
end.