ポケモン剣盾
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ナックルシティを出て、大きな橋を渡る。
と、エール団が居た。
エール団はスナヘビを見ている。
「なんと可愛いスナヘビ」
「可愛い過ぎる瞳」
「我々エール団は、スナヘビが安心して眠れるよう、応援してーる!」
「……それはいいことだと思うよ」
そんなことを言ってたら、女の人がやって来た。
「あんたたち、ポケモンは起こさないから通してもらうよ」
「どうぞどうぞ」
あ、いいんだ……。
女の人が通ると、今度はホップがやって来る。
「ホップ」
「あっ、リオ。ラテラルタウンに行くんだよな……?」
ホップ、元気ない……。
「エール団の人たち、そこ通っていい?」
「貴方たち子どもはうるさいので通行は許しません。特にチャレンジバンドをつけたジムチャレンジャーはキライです!」
「ばたばた足音を立てられーると、スナヘビが起きてしまいます」
「ちょ……スナヘビが起きちゃう……」
「……分かったよ」
ホップがオレを見た。
「リオ、通せて貰わないとラテラルタウンでジムチャレンジに挑めないぞ……」
「勝負、するよ」
「お前……力強いぞ!」
「貴方たち、うるさいのです!スナヘビが起きますよ?」
「だから子どもは……仕方がありません。スナヘビの為、こいつらを追い払いましょう!」
「そっちの方が煩いよ……」
オレはエール団の一人を相手にすることに。
特に問題なく勝つ。
「リオ、その勢いで任せるぞ」
「え?」
ホップ……。
取り敢えず、もう一人にも勝った。
「今の騒ぎでスナヘビが目覚めーるかもしれません!?」
「それでは応援の意味がない!さっさと消えーるとしましょう」
エール団が去る。
……そもそも、眠るのを応援ってなんだろ。
「リオとアサギのコンビは本当に凄いぞ……!」
ホップが遠くを見た。
「オレ……ビートにボロ負けして……いや、負けたのはいいんだ。勝負って、そんなもんだろ?」
今度は下を向くホップの話を黙って聞く。
「ただ、アイツにアニキの名前に泥を塗っていますねって……そんなこと言わせた自分が悔しくてイヤなんだ!!」
そして、ホップはオレを見た。
「オレが弱いと、アニキまで弱いと思われる……そんなのイヤだぞ!アニキは無敵のチャンピオンだ!」
「……うん」
「これでいいのか、ちょっと考える。じゃあな、リオ……」
ホップは先へと駆け出す。
「……ホップはオレのライバルだよ。何があっても」
ふと、視線を向けるとスナヘビが起きていた。
そのまま彼もどこかに行く。
「あんた、ダンデが選んだジムチャレンジャーだね」
「え?」
振り返ったら、お洒落なお婆さんが居た。
「あたしはポプラさ。詳しくはカードをご覧よ」
「え、あ、は、はい……」
よく分からないままリーグカードを受け取る。
「どこかであんたの本気、見させて貰うとしようかね」
そして、ポプラさんも先へと消えた。
……一体、何だったんだろう。
「うわぁ……」
オレたちはラテラルタウンに到着する。
何か、遺跡の町って感じだなぁ。
「!ホップ」
「リオ……」
町を進んでいたら、ホップが階段の前に立っていた。
ホップが視線を逸らす。
「さっきの……オレが弱いと、アニキがバカにされるって話。どうすればいいか、分からないぞ……」
「ホップ……」
「分からないけど……オレは強くなるしかないよな!だから、あれこれ試す!お前で確かめさせてくれ!」
「……受けて立つよ!」
「ライバルのお前と戦えば、何か分かるはず……よーし!勝負なんだ!気合いチャージするぞ!!」
オレも気合いを入れよう。
オレたちは互いのポケモンをぶつけた。
アレ……ウールーが居ない……
ポケモン勝負はオレの勝ちで終わる。
「うーん、チームのメンバーも入れ換えてやってみたけど、なんだかしっくりこないぞ……だから、オレは弱いのかよ……」
「…………」
どうしたらいいのか分からなくて、ホップの手を握ることしか出来なかった。
「オレはアニキのこと、かっこいいトレーナーとして憧れている!」
「うん」
「弱いオレのせいで、アニキがバカにされるのはイヤだ!」
「うん」
「もっと!もっと!もっともっと試す!オレが強さを発揮できるポケモンたちを探し出すぞ……!」
「うん!」
駆けていくホップを見送る。
……良かった、また前向けたね。
「あのコ……」
「!」
ま、また背後にポプラさんが……。
「ジムチャレンジャーは自分の為、ポケモンの為に戦いな」
「自分と……ポケモンの……」
「今更チャンピオンの強さを証明しても意味ないさ」
「……そうですね」
と、ポプラさんがオレに何か差し出した。
「あんたの腕前を見せてくれたご褒美だよ」
「えっと……」
渡されたのは、これから挑むサイトウさんのリーグカード。
「さ、次はラテラルジムだろ。ジムチャレンジは楽しみな」
「……はい」
そして、ポプラさんも去る。
……オレもいつまでもホップの後をついて行くだけじゃダメだ。
オレはラテラルスタジアムへ向かった。
そして、手続きと着替えを済ませてジムミッションに挑む。
ここのジムミッションはクルクル回って、何だが目が回りそうだった。
それでもジムトレーナーと勝負して勝ち……サイトウさんに挑む。
いつもの様に深呼吸し……真っ直ぐ前を見た。
「ようこそジムチャレンジャー。私はサイトウです。貴方たちの心、どんな攻撃にも騒がないのか私が試すとしましょう」
「……はい。オレはみんなを信じてるから」
オレは落ち着いて指示を出さないとね。
カポエラー、ゴロンダをロイロが倒し、ネギガナイトはヒスイで倒す。
「踏ん張りどころです!私もいっしょに頑張ります!」
最後に出てきたのはカイリキー。
「魅了し、惑わせ……行くよ、ヒスイ!」
「もう!全部壊しましょう!尊敬を込めてキョダイマックス!」
「「ダイマックス!」」
ヒスイのフェアリーとエスパー技を駆使し……カイリキーを倒した。
「やった!」
「貴方が率いるポケモンから、武芸の魂を感じました」
……だって、ロイロとヒスイだもん。
「ありがとうございました」
「こちらこそ……」
「ふぅ、手合わせして分かりました。貴方たちとの立ち会いで、私……思わず、心が踊っていたようです。騒がないのも勝負であれば、楽しむの勝負ですね」
「頭はクールに心はホットに……ポケモン勝負はそうするんだよって言われてますから」
「成る程……ありがとうございました。格闘バッジをお受け取りください」
格闘バッジを受け取り、サイトウさんと握手を交わす。
「これからも、様々な出会いと試合があるでしょう。それら全てが貴方たちの心の糧となりますように」
「ありがとうございます……あの、やっぱり笑ってると可愛いです」
「え?」
「後で一枚……いいですか?」
「は、はい」
着替えた後にサイトウさんと一枚撮って、記念の技マシンを貰ってスタジアムを出た。
「イヌヌワッ!!」
「あ、ワンパチ」
駆け寄ってくるワンパチを撫でていると、ソニアが歩み寄ってきた。
「あたしのワンパチ、君が気に入ったのかな」
「えへへ、嬉しいなぁ」
「可愛っ……それはともかく、いいところで出会ったよ。ラテラルタウンの遺跡だけど、やはりガラルの英雄のことを伝えているって話なの。もっとも、レプリカなんだけど……」
遺跡って、花みたいな絵が描かれた……?
「そうなんだ……」
「君、なかなか鋭いし、また意見を聞かせて欲しいんだ」
「うん、オレで良けれ……」
ドウーン!!
遺跡の方から凄い音が響く。
「なんの……音?遺跡の方から聞こえたけど?行ってみよ!おいで、ワンパチ」
ソニアとワンパチが駆け出し、オレも後を追いかけた。
すれ違う人、みんなが遺跡の方を見ている。
「上で何が起きてるの!?」
長い階段を上った先には……
「もっと!もっと壊しなさい!願い星を掘り出すのです」
「ゾウーン!!」
遺跡を壊そうとする、ダイオウドウを連れたビートがいた。
「願い星を集めれば、委員長が認めてくれます!ダイオウドウ!貴方も猪井んちのポケモンならば、願い星を探せることを心から喜ぶべきなのです!」
「ビート!!」
止めさせるために声をかければ、ビートは振り返る。
「やれやれ、貴方ですか……今からでも願い星を集め、委員長に気に入られたい……そういうことですか。成る程、考えたものですね」
「違っ……」
「ですが、そんなことは認めません!誰にも邪魔はさせないのです!」
ビートがタブランを出してきた。
オレも咄嗟にアサギを出して対応する。
そのままテブリム、ゴチミル、ポニータを倒した。
「……!これはなにかのミスです。やり直しを要求します」
「ビート……」
「なぜ……どうして……僕が邪魔されるのです?委員長に選ばれ、いずれはチャンピオンに勝つ……いわば、ガラルを背負って立つ、エリートの僕なのに……!」
「……ガラルを背負って立つなら……ちゃんと見なきゃ駄目。ビートはビート自身も見えてないよ」
「何を……」
「ビート選手!」
その時、スタッフさんたちを連れた委員長とオリーヴさんが駆け込んでくる。
「ローズ委員長のダイオウドウをお借りしたいって、何事かと思えば……まさか遺跡を壊すだなんて!」
「…………?」
オリーヴさんは関わって、いない?
「1000年先の未来に比べ、遺跡がなんだと言うんですか!?その様に、甘い香りよりも甘ったるい考えで、委員長をサポート出来ますか?なぜ秘書をしているんです?」
「ビート君。声を絞り出すけれど、本当に残念ですよ。確かに幼い頃、孤独だった君を見出だした」
額を押さえる委員長。
「才能を伸ばす為、トレーナースクールにも通わせたし、昔のわたくしを思い出し、チャンスも与えましたよね」
そして、ビートを見た。
「ですが、遺跡を壊すような、ガラルを愛していない……君の様な選手はジムチャレンジに相応しくない!追って処分を決めるから、すぐナックルシティに戻りなさい」
それって……委員長がビートを……
ビートを見れば、目を瞠って固まっている。
「ウソ……ですよね?僕が失格ということは、選んだ貴方のミスですよ?100ある選択肢の中で、最も最悪のチョイスです!」
「ビート選手。貴方が集めていた願い星は預かっておきます」
そのままビートはスタッフさんに連れて行かれた。
「ソニア君、リオ君、とんだトラブルでしたね。こんな形でチャレンジャーが消えていくのは寂しい限りだが、大会はフェアでないとね」
そう告げて、委員長とオリーヴさんも立ち去る。
「ビート選手の試合で実況が言ってたけど。身寄りがいなくて、引き取ってくれた委員長の為に戦うって」
『僕の生きる道を……』
勝負中に言われた言葉。
……心がズキリとした。
「ふぅ……遺跡は無事かしら?」
ソニアが言った直後……
「「!!」」
遺跡が崩れる。
そして……中から二人の王とそれぞれ剣と盾を持つポケモンの像が現れた。
「アクシデントによって、日の目を見た遺跡……ガラルのどんな伝説を伝えている?」
「ポケモンと……剣と盾」
「うん!英雄よりも遥かにポケモンらしき存在が目立つ!しかも2匹のポケモンが使っていたかの様に、剣と盾を持っている!他に気になることは?」
「英雄が二人いる……あのタペストリーと同じ」
「そうなんだよ!英雄は二人なんだよね。だとすると、スボミーインでの英雄の像は、なぜ一人だったのか?」
ソニアと像を見上げる。
「英雄の像よりも、古いタペストリーよりも、昔に作られた遺跡が、より真実を伝えているはず。ということは……」
「剣や盾はポケモン」
「だと思う!いつしか、剣とポケモン……そして、盾とポケモンは同じものとして扱われ、歴史の影に消えていった?英雄は若者二人。剣と盾はそれぞれポケモンだった。でも、真実を伝える遺跡は芸術過ぎる絵で隠された。一体、どういうことかしら?」
……よく分からないや。
「ありがとう!貴方のおかげで大発見が出来たかも。いつものこれを分けてあげるから、貴方もジムチャレンジ、ファイト!今度はアラベスクタウンだよね」
「……うん、ありがとう」
元気の欠片を受け取り、ソニアと別れた。
次はアラベスクタウン。
end.