ポケモン剣盾
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みんなといっしょに三番道路を進む。
あ、また鍛えてたら今度はロイロがアオガラスに進化した。
みんなが強くなっていくのに負けないくらい、オレも強くならないといけないな。
「よっ!ジムチャレンジャー。開会式カッコよかったよ!」
「ソニアさん」
途中、ソニアさんと遭遇する。
「あれ、ホップは?」
「先に行きました」
「いてもたっても、いられないのか。やっぱアニキに追いつきたいんだね」
……うん、オレだってダンデさんに追いつきたいから。
ホップはもっと……
「そうだ!ちょっとだけ、面白いこと教えてあげる」
「面白いこと?」
「あそこに建物があるでしょ。ローズ委員長の会社なの」
ソニアさんが指した先……そこには白い煙を出す煙突が二つある建物があった。
「三番道路の先には、鉱山があるんだけど。そこで掘り出した鉱石をエネルギーに変えているんだよ。つまり、ガラル地方のエネルギーも委員長が支えてるわけ。よく分からない人だけど、凄いんだよね。ローズ委員長」
……よく分からないって言っちゃってるよ。
「話に付き合ってくれたお礼!穴抜けの紐をあげるね」
「ありがとう、ソニアさん」
「あと、ポケモンも元気にしてあげる!」
「わ、やった。ありがとうございます」
ついでに、鍛える中で疲れたポケモンたちも回復して貰う。
「ターフタウンまでの道のりも長いけどさ、それもチャレンジだよ。がんばれ、ジムチャレンジャー!」
「はい」
ソニアさんと別れ、オレたちは先へと進んだ。
「ここが……ガラル鉱山。足元悪いし、暗いから気をつけてね」
ヤナギが率先して前へと進む。
ただ、ロイロだけはあまり向かない場所だし、オレが運べる大きさじゃないから、ボールに戻った。
あと、ヒスイも。
足元があまり良くないから、ボールに入ってる。
スズは相変わらず頭の上、アサギはオレから降りて後ろを歩いてきてた。
「何だか、色々な鉱石があるね」
星の形みたいのも埋まってる。
「ここに来るのですか?アドバイスをしてあげますけど、止めておいた方がいいよ」
鉱山を進んでいたら、スタジアムで見掛けた紫の男の子に声をかけられた。
「願い星を持つトレーナーは、僕が痛めつけるからね!」
……って、言われても進まないといけないし。
ということで、気にせずに進む。
「……貴方。チャンピオンに推薦された、ジムチャレンジャーでしたよね」
「……?」
「くだらないですよ。いいかい?チャンピオンよりもリーグ委員長が偉いですよね。つまり、委員長に選ばれた僕の方が凄いのですよ」
「……そう」
「では、可哀想な貴方に僕の強さを教えてあげますね」
そう言って、その子はユニランを出してきた。
ポケモン勝負なら……オレだって負けない。
それからゴチム、ミブリムと出してくるのに対して、アサギとヤナギとスズで勝つ。
「みんな、いい子だね」
みんなの頭を撫でた。
「……へえ、驚いた。少しはやるようですね。ですが、貴方の戦い方はきちんと記憶しておきますから。本戦では僕が勝ちますよ。それでは失礼しますよ。ここで集められる願い星は、全て手に入れましたからね」
「……待って」
「!?」
立ち去ろうとする男の子の手を掴む。
これくらいの距離なら、簡単に詰められるから。
「は……」
「……リオ」
「え?」
「オレの名前……キミは?」
「……ビートです。エリートのね」
「ビート……覚えておくね。あと、いきなり掴んでごめんなさい」
「……いえ」
手を放すと、アサギが掴んできた。
甘えてるのかな?
空いてる方の手でアサギの頭を撫でてる内に……ビートは居なくなっていた。
「彼も……ライバル」
アサギと手を繋いだまま鉱山を出る。
途端にロイロとヒスイが出てきて、みんなで四番道路を進んだ。
そこでまた勝負とかしてたら、今度はヒスイがキルリアに進化する。
みんな、成長が早くて大変だ。
「ウールー!待っておくれよ」
「グメメッエ!!」
咄嗟にアサギの手を放した。
直後、丸まったウールーがオレにぶつかって止まる。
「あのう……ポケモンのたいあたりをくらって、大丈夫ですかねえ?」
「平気……です。鍛えてますから……ちょっとだけ」
「そうなんですか」
お父さんが格闘タイプだからね。
基礎的な所で、普通よりも丈夫だし。
「おや?君はもしかして、ジムチャレンジャーですよねえ?」
「そうです」
「やっぱりそうですよねえ。開会式でお見かけしましたよ」
……あんなに沢山いたのに、覚えてるんだ。
「僕はヤローといいます。草タイプのポケモンで戦うジムリーダーなんです」
「リオ、です」
「チャンピオンが推薦したというジムチャレンジャーの実力……ジムスタジアムで確かめますねえ。ジムなら、この道路を抜けてもうちょい先ですから」
「はい。必ず行きます」
「はい。ほら、ジムに帰ろうな。ジムチャレンジャーが待ってるぞ」
「グメメ~♪」
そして、ヤローさんとウールーは町の方に行く。
まさか、こんな所で会うなんて思わなかったなぁ。
「!リオ!」
「ホップ?」
「見ろよ見ろよ、リオ!ターフタウンのポケモンスタジアム。その名もターフスタジアムだぞ!」
「アレが……」
目の前に立つスタジアムを見詰めると、その前に行列が出来ていた。
「ジムリーダーのヤローさんも戻ってきたけど……ジムチャレンジャーがいっぱいだ。しばらく待つしかないぞ」
「そうだね……まぁ、ちょっと疲れたし、待つ間ちょっと休憩するよ」
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
疲れたって言っても、ほんの少しだからね。
「あ。そうだ、リオ!ソニアが探していたぞ」
「ソニアさんが?」
「お前に質問があるってよ。オレも聞かれたけど、分かんなくて。確か、丘に居るはずだ」
「丘?どこだろ」
「そう。丘の場所だよな……タウンマップを見るといいぞ!」
「あ、そっか」
「イヌヌワ!」
その時、見覚えのあるワンパチが駆け寄ってくる。
「おっ!ソニアのワンパチだ!コイツ、道案内が得意だぞ」
「そうだね」
オレはワンパチの後を追い掛けた。
ワンパチは時々止まりながら、案内をしてくれる。
「ありがと、ワンパチ!」
「イヌヌヌワン!」
辿り着いた先には、ソニアさんがいた。
「君の考えを聞きたくて、わざわざ来て貰ったんだけど」
「オレの?」
展望台の端に移動するソニアさんについて行く。
「あの大きな地上絵……一体、なんだと思う?」
そう聞かれて、目の前に広がる地上絵を見た。
「ダイマックスみたいですね」
「それもあるよね。大きくなったポケモンに見えるし。ただ、3000年前の人が想像豊かでも、見たことのないダイマックスを描けるのかな」
「…………」
「大昔……黒い渦がガラル地方を覆い、巨大なポケモンが暴れまわった……ブラックナイトと呼ばれた黒い渦って何なの?ダイマックスとどんな関係?それを調べるのが私か……おばあさまの宿題重いな」
そういえば、昔……
「……昔、聞いたことがあります。過去から伝えられたことには、大きな事件が絡んでいるものだって。それに、その時代の人が前例がないと思っていた事でも、実は古い時代から定期的に繰り返されていたことだってあるって」
「そうなんだ……貴重な意見に感謝!お礼にリーグカードあげるね」
渡されたのは、これから挑むヤローさんのリングカード。
「ヤローさんは草タイプのジムリーダーだからね。燃やしたり、虫や飛行タイプの技での攻撃が効くよ!あと、これも!やっぱポケモンは電気でないとね!」
更に元気の欠片まで貰う。
「ほら、ターフスタジアムで思う存分戦いなよ!」
「……はい!」
そして、オレはみんなとターフスタジアムに向かうと、スタジアムの前にホップが居た。
「見ろよ、リオ!草ジムバッジ!ばっちり貰ったぞ!」
「わぁ、おめでとう」
「おう!まあ、ウールーを扱わせたら、オレは最強だからな!お前もジムリーダーに勝てる!だって、オレのライバルだからな!」
「うん!」
ホップは先に行くらしく、駆けていく。
オレも負けられない。
スタジアムの中は、結構人が居た。
彼らの視線を受けながら……オレは受付のお姉さんに声をかける。
「ジムチャレンジャーですね。では、手続きを行います!ジムチャレンジについて、軽くおさらいしますね」
「はい」
「ジムミッションをこなし、ジムリーダーに勝利して、ジムバッジを8個集めます!」
「……分かりました」
「では、ジムチャレンジに挑戦なさいますか?」
「挑戦……します」
「ジムチャレンジに挑むのでしたら、ユニフォームに着替えてくださいね」
「はい」
ユニフォームに着替えて、一度みんなをボールに入れて、しっかり準備した。
「ジムチャレンジです!貴方のベストを尽くしてください」
「はい……!」
そして……その先へと足を踏み入れる。
ジムミッションはウールーたちを決められた所まで追い込むことだった。
ハロンタウンでもよくやってたし、正直楽しかった。
そのジムミッション中にジムトレーナーに勝負を挑まれたけど、無事に勝利して……
オレは、これからスタジアムに立つ。
大丈夫……オレにはみんなが居る……。
一度目を閉じ、深呼吸した。
「……行こう」
みんな……特にアサギとロイロがカタカタとボールを震わせる。
そして、オレはスタジアムに入った。
同じようにヤローさんもスタジアムに入ってくる。
スタジアムの真ん中で、ヤローさんと対峙した。
「僕のスタジアムは初めのジムなので、次々にチャレンジャーが来るのです。ですから、ジムミッションも割りと厳しめにしとるのですが……リオさんはちゃんとジムミッションクリア!流石の一言だわ」
「……ちょっと楽しかったです」
「君はポケモンへの理解がとても深いんだな。こりゃあ、手強い勝負になる!僕もダイマックスを使わねば」
「是非」
そして、オレたちは定位置につき……ポケモンを出す。
ロイロでヒメンカを倒した後……
「ウオオ!僕たちは粘る!農業は粘り腰なんじゃ」
ワタシラガが出てきた。
多分、コレは……
「全部吹き飛ばせ……行くよ!ロイロ!」
「さあ、ダイマックスだ!根こそぎ刈り取ってやる!」
「「ダイマックス!」」
ダイマックスしたロイロとワタシラガが対峙する。
流石に強くて、効果抜群でも倒し切れなかった。
それでも……勝ったのはロイロだった。
「や……やったぁ!」
オレは普通のサイズに戻ったロイロに抱き付く。
「草の力、みんな萎れた……なんというジムチャレンジャーじゃ!」
ハッとして、もう一度ヤローさんと向き直った。
「君にとって、実りの多いポケモン勝負だったんだな!ジムチャレンジにおいて、ジムリーダーに勝った証として、草バッジをお渡しするんだわ!」
草バッジを貰い、ヤローさんと握手する。
「ジムバッジを8個集めるのが、ジムチャレンジ突破の条件。他のジムリーダーにも挑み、見事勝利を手にするんじゃ!」
「うん!あ、は、はい!///」
「(可愛い……)」
それからスタジアムを出て、ユニフォームから着替えた。
その頃にはみんなが出てきて、ロイロにくっ付いている。
ロイロも嬉しそうだ。
受付のお姉さんに記念の技マシンを貰っていると、ヤローさんがやって来た。
「リオさんにアドバイス」
「は……はい!」
「ジムチャレンジは挑戦する順番が決まっているんだわ。で、次はバウタウンのルリナさん。五番道路を越えていくんだな」
「バウタウンの……ルリナさん……」
「ただ、草バッジを手に入れたなら、ワイルドエリアに行くのもありだね。自分が連れているポケモンより、レベルが高いポケモンは捕まえるのにてこずるだろうけど、強いポケモンを仲間に出来るよ」
「あ……ありがとうございます……///」
なぜか途中で照れて、思わず一番近くにいたヒスイで顔を隠す。
「やっぱり可愛いんじゃ」
「???///」
そしたら、ヤローさんにいっぱい頭を撫でられた。
ふと、飛んでいるスマホロトムが視界に入る。
「あ、あの……アニキの報告と思い出の記念に、一枚いいですか?」
「ん?ああ、いいよ」
「ロイロ、おいで」
「なら僕も」
オレとロイロ、ヤローさんとワタシラガで一枚撮らせて貰った。
「えへへ、やったぁ」
「(ホントにこの子は……)じゃあ、次も頑張るんじゃ」
「はい!」
そして、オレはターフスタジアムを出る。
そのまま、ポケモンセンターに行き、みんなを回復してもらった。
『カイトから着信ロト!』
「ありがとう、スマホロトム……もしもし?」
『よ、リオ』
スマホロトム越しに聞こえる久々のアニキの声に、つい笑顔になる。
「アニキ、オレ、ヤローさんに勝ったよ!」
『ああ、丁度テレビでやってたぜ。おめでとう』
「ありがとう、アニキ!あのね、ヤローさんと記念の一枚撮れたから、後で送るね」
『おう、頼ん……こら、お前ら!』
「どうしたの?」
『いや、お前の声に反応したみたいで……分かった!録画したの見せるから落ち着け!じゃあ、リオ。次も頑張れよ』
「うん!」
電話を切ると、ヒスイとヤナギがオレを不思議そうに見上げていた。
「オレのアニキ。いつか紹介するね」
そんな彼らを撫でれば……可愛く返事してくれる。
さて、次はバウタウンだ。
end.