ポケモン剣盾
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
開会式のあるエンジンシティに向かう中で、その周辺のワイルドエリアにもワクワクしていたら、そのワイルドエリアの駅で列車が止まった。
「駅長さん!ここってワイルドエリアの駅だよね?一体なにがあったんだ?」
「はい……路線の上に、ウールーが集まって……列車は足止めされています」
「じゃあ、仕方ないね」
「むしろラッキーだぞ!」
「ラッキー?」
興奮しているホップに首を傾げる。
「ワイルドエリアはとにかくでかい!ポケモンが沢山いる!分かるだろ、リオ!最強のチームにできるぞ!」
最強のチームか……。
取り敢えず、ワイルドエリアに行くことにした。
「見ろよ!向こうに見えるのがエンジンシティだぞ!あそこに行くまで、どれだけのポケモンに出会うんだろうな!」
「うん……楽しみだね」
ふと気配を感じて振り返る。
「なんだ?ソニアじゃん」
そこには、駅から出てくるソニアさんが居た。
「おばあさまに言われたのよね……あんたたちが旅に出るのに、貴方はどうするのかしらって」
「……大変ですね」
「あの……気にしなくていいから。それに、あんたたちが森で出会ったポケモンのこと、気になるし。ちょっと調べてみようかなって。何か分かれば、きっとおばあさまも認めてくれる……!」
「やっぱ大人って、大変なんだな」
アニキもしょっちゅう迷ってるし……大変だね。
「だから、気にしなくていいから。私も久し振りの旅だから、釣りやキャンプを楽しむし!」
「よし!赤く暉巣穴を調べまくって!ダイマックスしたポケモンと戦いまくって、伝説の1ページにするぞ!」
そう宣言して、ホップはワイルドエリアに走って入る。
「もう!ダイマックスしたポケモンは本当に強いんだからね!忘れずに自分の相棒のポケモンをダイマックスさせなよ!」
「……オレも行くね」
「ええ。さあ、ワイルドエリアが待ってる!貴方の冒険の始まりだ!」
そして、オレもワイルドエリアに足を踏み入れた。
「そろそろ行こっか」
ワイルドエリアに入った途端、沢山のポケモンたちが集まり、バトルを沢山やって鍛えさせて貰った。
オレが拾われたのもワイルドエリアみたいだけど、ずっとずっと奥の方みたい。
沢山のポケモンたちがアサギ、ロイロ、イーブイのスズの相手をしてくれ、その上でラルトスのヒスイとマックスレイドでナックラーのヤナギを仲間にした。
キャンプもしてみた。
みんなと触れ合ったり、カレー作ったり……楽しかったな。
ああ、あとアサギが進化した……えと、ジメレオンに。
まだ抱っこ出来る大きさだから抱っこして、背負ってるカバンにロイロ、頭にはスズを乗せ、そして足にヤナギとヒスイが引っ付いてる。
懐いてくれるのは嬉しい……けど、正直重い。
保護ポケモンにもよく乗られるから、慣れてはいるけど……ね。
一応ボールに戻してるんだけど、いつの間にか出てきてるんだよなぁ。
ワイルドエリアで会った人間に二度見されたし、エンジンシティに入ったら、ボールに戻って貰わないと。
そして……長い階段を上って、エンジンシティに入った。
「……わぁ」
エンジンシティはハロンタウンと違って、建物も人も多い。
「おーい!」
聞き覚えのある声に振り向くと、ポケモンセンターの前でソニアさんが手を振っている。
「ワイルドエリアを通り抜けるなんて、なかなか見所あるじゃん!だけど、くたびれたでしょ。ちょっとポケセンに寄ろうよ。ポケモントレーナーなら、楽しめるモノがあるからさ」
ソニアさんの言葉に頷き、ポケモンセンターの中に入った。
そこで、ロトミとリーグカードの説明を受け、加えてダンデさんのリーグカードを貰う。
「エンジンシティはとにかく広いからな……よし!ソニアさんがちょっとだけ案内してあげるから、ポケモンを元気にしたらおいで」
「はい」
と、ソニアさんが遠い目をした。
「開会式……はじめてスタジアムのコートに立った時の感動、興奮……思い出すと熱くなっちゃうな」
それから、みんなを元気にして貰って外に出る。
「さて、見事ワイルドエリアを通り抜けた凄いトレーナーよ!エンジンシティにやって来た目的は覚えているのかな?」
「ジムチャレンジ……ですよね?」
「さすが!ジムチャレンジの開会式だね」
歩き出したソニアさんに続いた。
「因みに明日、開会式が行われるのはエンジンスタジアム」
「エンジンスタジアム……」
「スタジアムに行くには、あちらの昇降機を使うのだ」
使うのだって……誰目線?
「じゃね!あたしは折角だから、ブティックとか寄っちゃうけど。忘れずにスタジアムで受付を済ませておきなよ」
「はい」
ソニアさんが近くのブティックに入っていく。
ポポポポポンッ
「わ」
それを見送っていたら、みんなが出てきた。
飛び出したアサギを受け止め、ロイロがカバンの上に乗り、スズが頭の上、ヤナギとヒスイは足にすり寄ってくる。
「……行こっか」
彼等にくっ付かれたまま、オレは昇降機に向かった。
「ばぎゅあ!!」
「?」
声に振り返ると、リザードンとダンデさんが現れる。
「リザードン!オマエがいてくれないと、オレはスタジアムにも行けない。だって、オレはこんなにでかい昇降機を見失うんだからな」
え、この昇降機を見失うの?
本当に方向オンチなんだね。
「よう、リオ!」
「……こんにちは」
取り敢えず挨拶した。
「成る程……推薦状に相応しいトレーナーになった!」
「そうですか?……ありがとうございます///」
「ん゛んっ」
「?」
つい嬉しいとの照れるのとで、アサギを顔まで上げて笑む。
そしたら、何でかダンデさんが顔を逸らした。
「っと、今のキミならバッチリ使いこなせるな!ポケモンに持たせておくといい道具をプレゼントするぜ!」
渡されたのは……神秘の雫というペンダントみたいの。
綺麗だな……。
オレはそれをアサギの首にかける。
「さあ、昇降機に乗って行くんだ。エンジンスタジアムに!」
「はい」
そして、昇降機に乗り込んだ。
あっという間だったけど……楽しいかも。
「あ、ホップ」
「来たか……」
エンジンスタジアムの前にホップがいた。
「エンジンスタジアム……開会式の場所だぞ!」
「うん」
「ジムチャレンジ開会式はかーちゃんやカイトにぃは勿論、全世界の人が見るんだ……!」
「ホップ……止めて、今から緊張しちゃうよ」
「オレの心はざわつく……!感動で震えているぞ!」
……ホップは凄いな。
オレなんて緊張でドキドキしてる。
「ビシッといくぞ!リオ。世界がオレたちを知るんだ!」
「……うん!」
オレたちはスタジアムの中に進んだ。
「それにしても……ジムチャレンジャーばかりだぞ」
「うん。もうユニフォーム着てるね」
「こいつら、みんながライバルか!」
「ライバル……みんなが……」
「とにかく、エントリーしようぜ!」
「うん」
中央にある受付に向かうと、エントリーし終わったみたい紫の服の子が振り返り、髪を掻き上げてオレたちの間を通る。
「なんだよ、アイツ……」
「あの子も……ライバルみたいだね」
「そうみたいだな」
「ジムチャレンジ参加でしたら、推薦状をお願いします」
受付の人に声をかけられ、ホップといっしょに推薦状を出した。
「なんと……チャンピオンの推薦は初めてですね!」
「オレもだぞ!」
「ええっ!ダンデさんがふたりも認めたんですか!?貴方たち、何者です……」
「オレはホップ!ダンデの弟!そして、未来のチャンピオンだぞ!こっちはオレのライバルのリオだ!」
「…………」
「えっ、あっ、はい……しばらくお待ちください」
ホップがオレの紹介もしてくれたから、話さずに済む。
「おふたりとも、エントリー出来ました。それではお好きな番号をお選びください。選んだ番号はユニフォームの背番号として使われますよ」
好きな番号……
「どうするんだ、リオ?」
「……448」
「448ですね。あと、ジムチャレンジ参加のチャレンジバンドもつけてくださいね。明日、ここでジムチャレンジの開会式が行われます。参加なさる皆さまは、ホテル・スボミーインに泊まれます」
「委員長凄いなー!」
「うん」
「よし、サクッとホテル・スボミーインをチェックだ!」
「あ……行っちゃった」
オレはみんなを一度見て、他のチャレンジャーを見渡してからスタジアムを出た。
「ジムチャレンジャーのリオさんですね」
外に出たら、受付の人と同じ格好の人に声をかけられる。
「ホテル・スボミーインはこちらです。案内いたしますので、わたくしについて来てください」
その言葉に頷いて、後を追い掛けた。
「リオさん、こちらがスボミーインです。それでは、ゆっくり休まれて英気を養ってください」
「あ……ありがとう……ございます……///」
「可愛っ……失礼します」
アサギを顔の前に上げて、何とかお礼を言う。
……オレ、知らない人間とはあまり喋れないんだよね。
それからスタッフさんを見送って、ホテル・スボミーインの中へと入った。
「よう!若者たち。無事エントリー出来たようね」
ホップと入口で合流して、ロビーに着いたらソニアさんがいて、振り返りながら声をかけられる。
「ソニアじゃん。なんでホテルにいるの?」
「まどろみの森にいるとされる、不思議なポケモンの調査。ガラルの伝説を調べれば、なにか分かるかもって思ってさ。折角だから、いっしょに見る?」
ソニアさんが横にずれると、剣と盾を持った銅像があった。
「なんだよ、コレ?」
「ガラル地方を救ったと伝えられる英雄だよ。気になるなら、説明するけど」
「……詳しく聞きたい、です」
「大昔……ガラル地方の空に、黒い渦……人呼んで、ブラックナイトが現れ、あちこちで巨大なポケモンが暴れまわったが、剣と盾を持った一人の若者によって静められた……その伝説の若者。すなわち英雄をモチーフにした像よ」
『……オレの役目、なんだよな。剣と盾を見守るのがさ』
昔、アニキが呟いてた言葉……アニキは何か知ってる?
「最も、英雄がどんな剣や盾を持っていたのか分かってないし、そもそも黒い渦とはなんだったのかも謎なんだ……ガラルの空を覆ったことから、ブラックナイトとも呼ばれるけど……」
「ふーん……英雄ってのは、アニキみたいに強いんだな!」
「…………」
「でも、黒い渦とか、剣とか盾とか調べることいっぱいで、ソニア大変だな」
「……大丈夫ですか?」
「うん。まあ、なんとかしないとね」
「頑張ってください。手伝えることはします」
「ありがとね」
ソニアさんはオレとスズの頭を撫でる。
「あんたたち、ホテルに泊まるならチェックインしておけば?受付はなんだか、ちょっと騒がしいけどさ」
「はい」
「オーケー!オレもなにか分かったら、ソニアにも教えてやるよ」
オレたちは階段を上る……と、不思議な格好の人たちが受付の前に集まってて、他のチャレンジャーたちも困ってるみたいだった。