2日目 それはまるでドラマのような
「う、ん。確かに転倒しそうになったトコを助けてくれたのはネ、王子様みたいでドキドキもしたのヨ。でもその相手がさ…。第一印象も最悪だったし、ほら、うちのハタ社長も、課長の長谷川さんも、そんなに身長高くないデショ?ウチのパピーも兄貴もネ、あんなモデルみたいな男の人、近くにいないからあんまり免疫がないっていうか、上から見下ろされるのに、ちょっと恐怖心?みたいなのを感じちゃったんだよネ」
「まぁそういうのは慣れもありますよね。うちは兄がわりと長身で、体格も痩せ方とはいえがっちりした体型なんです。私は普段から見慣れていますが、この前親戚の子どもが遊びに来た時に、最初はとても怖がられていましたから。慣れてしまえば、肩車をしたり、随分と懐かれていましたけれど」
そよがクスリと口もとを緩める。
と、その時、お妙のケータイが着信を知らせた。
「誰よぉ?ん?新ちゃんじゃない。どうしたのかしら~?」
お妙はそのまま通話ボタンを押すと会話を始めてしまった。随分酒に酔っている事ばバレて怒られているのか途中から少し冷静になったお妙がしゅんとした声で素直に頷いている姿はどこか可愛らしかった。
「神楽ちゃんごめんなさい、今日は弟がバイトの予定だったんだけど、急に休みになっちゃったみたいで」
お妙の弟の志村新八は神楽にとっても大事な友達の一人だ。お妙の家に招かれた時に知り合ったのがきっかけで、新八はまだ大学生ながら、料理の出来ないお妙の代わりに家事全般を担っていて、お妙の家に招かれた時も彼が食事をご馳走してくれたのだ。今では『新八』『神楽ちゃん』と呼び合うくらいに仲良くなり、時々スーパーのセール情報などもLINEで教えてくれるありがたい存在だ。
こんな風にデロンデロンによっぱらった姉をきちんと叱咤出来る貴重な存在でもある。
「あっもしかして鍵持たないままバイトに行っちゃったとかぁ?それは早く帰ってあげなないとねぇ」
相当酔っ払っていながらもそういう所には察しがいいのはさすがさっちゃんだ。
「じゃあ、私たちもそろそろおいとましましょうか。あ、迎えの車を手配してありますので先輩方も今日はウチの車で送らせてください。そんな千鳥足で電車に乗られては見送る方がハラハラしますから」
ね、とそよに目配せされて神楽も小さく苦笑を浮かべて頷き返した。
to be continued...
「まぁそういうのは慣れもありますよね。うちは兄がわりと長身で、体格も痩せ方とはいえがっちりした体型なんです。私は普段から見慣れていますが、この前親戚の子どもが遊びに来た時に、最初はとても怖がられていましたから。慣れてしまえば、肩車をしたり、随分と懐かれていましたけれど」
そよがクスリと口もとを緩める。
と、その時、お妙のケータイが着信を知らせた。
「誰よぉ?ん?新ちゃんじゃない。どうしたのかしら~?」
お妙はそのまま通話ボタンを押すと会話を始めてしまった。随分酒に酔っている事ばバレて怒られているのか途中から少し冷静になったお妙がしゅんとした声で素直に頷いている姿はどこか可愛らしかった。
「神楽ちゃんごめんなさい、今日は弟がバイトの予定だったんだけど、急に休みになっちゃったみたいで」
お妙の弟の志村新八は神楽にとっても大事な友達の一人だ。お妙の家に招かれた時に知り合ったのがきっかけで、新八はまだ大学生ながら、料理の出来ないお妙の代わりに家事全般を担っていて、お妙の家に招かれた時も彼が食事をご馳走してくれたのだ。今では『新八』『神楽ちゃん』と呼び合うくらいに仲良くなり、時々スーパーのセール情報などもLINEで教えてくれるありがたい存在だ。
こんな風にデロンデロンによっぱらった姉をきちんと叱咤出来る貴重な存在でもある。
「あっもしかして鍵持たないままバイトに行っちゃったとかぁ?それは早く帰ってあげなないとねぇ」
相当酔っ払っていながらもそういう所には察しがいいのはさすがさっちゃんだ。
「じゃあ、私たちもそろそろおいとましましょうか。あ、迎えの車を手配してありますので先輩方も今日はウチの車で送らせてください。そんな千鳥足で電車に乗られては見送る方がハラハラしますから」
ね、とそよに目配せされて神楽も小さく苦笑を浮かべて頷き返した。
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