4日目 懐かしい味
自宅に着くとまず夕食を取る。といっても今夜は昨夜の残り物をレンチンするだけの手抜き料理だ。ソワソワして料理なんて手につかない事は想像出来ていたから、昨日の夕食を少し多めに作って冷蔵庫に放り込んでおいたのだ。それを済ませたら、いそいそと着替える。着ていたスーツを脱ぎ捨て、ふわっと緩く着れるパーカーへ。まとめていた髪は一度おろして高めのおだんごに結び治す。どう見ても外出する為の格好ではないのだけれど、今日はそれでいいのだ。
クローゼットの中から下着を出して、旅行用のアメニティと一緒にお気に入りのトートバックへと詰める。洗面ボウルにはシャンプー、コンディショナー、ヘアトリートメントにボディソープと洗顔フォーム。忘れ物がない事を確認して、玄関に向かうと、先程まで履いていたパンプスの横に鎮座するサンダルを履いて神楽は家を飛び出した。
ピンポーンと壁の向こうで響く、乾いたインターホンの音。続いてドタバタと掛けてくる足音がしたと思ったらガチャリと勢いよく開いた扉の向こうから、坂田さんの顔が現れる。
「こ、こんばんは。あの…今からお風呂、行くアルケド…もしよかったら、坂田さん、どうデスカ?」
少しだけ肩に力が入ってしまうのを必死にこらえながら神楽はそう言葉を搾り出す。
「あ、オレも行きます!えと、すぐ準備するんで、30秒待って」
そう告げて、一度奥に引っ込もうとした銀時は閉まり掛けた扉を開いて手招きをした。
「そこ寒いっしょ。ちょっと狭いけどよかったら中で待ってて」
そう言って神楽を玄関へと通してくれる。
「す、すみません…」
こういう時、何と返したらいいのか言葉が見つからず、神楽はぽつりと一言そう答えると、玄関に足を踏み入れた。
部屋の作りは神楽の部屋と同じらしく、付き当たりに見える扉の向こうがリビングのようだった。大きめのソファにガラス製のローテーブル、つけっぱなしの小さなテレビが一人でしゃべっている。
あまりきょろきょろするのも失礼だろうと視線を落とした玄関も、余計な物がなくこざっぱりと片付けられている。
「お待たせしました。んじゃ行きますか!」
再び奥の部屋から姿を現した銀時の手には神楽のと同じく入浴セットが突っ込まれた洗面器が抱えられていた。
***
「神楽さん、今日は仕事だった?」
「えと…はい」
こくんと頷く神楽にはまだ少しだけ緊張がある。
クローゼットの中から下着を出して、旅行用のアメニティと一緒にお気に入りのトートバックへと詰める。洗面ボウルにはシャンプー、コンディショナー、ヘアトリートメントにボディソープと洗顔フォーム。忘れ物がない事を確認して、玄関に向かうと、先程まで履いていたパンプスの横に鎮座するサンダルを履いて神楽は家を飛び出した。
ピンポーンと壁の向こうで響く、乾いたインターホンの音。続いてドタバタと掛けてくる足音がしたと思ったらガチャリと勢いよく開いた扉の向こうから、坂田さんの顔が現れる。
「こ、こんばんは。あの…今からお風呂、行くアルケド…もしよかったら、坂田さん、どうデスカ?」
少しだけ肩に力が入ってしまうのを必死にこらえながら神楽はそう言葉を搾り出す。
「あ、オレも行きます!えと、すぐ準備するんで、30秒待って」
そう告げて、一度奥に引っ込もうとした銀時は閉まり掛けた扉を開いて手招きをした。
「そこ寒いっしょ。ちょっと狭いけどよかったら中で待ってて」
そう言って神楽を玄関へと通してくれる。
「す、すみません…」
こういう時、何と返したらいいのか言葉が見つからず、神楽はぽつりと一言そう答えると、玄関に足を踏み入れた。
部屋の作りは神楽の部屋と同じらしく、付き当たりに見える扉の向こうがリビングのようだった。大きめのソファにガラス製のローテーブル、つけっぱなしの小さなテレビが一人でしゃべっている。
あまりきょろきょろするのも失礼だろうと視線を落とした玄関も、余計な物がなくこざっぱりと片付けられている。
「お待たせしました。んじゃ行きますか!」
再び奥の部屋から姿を現した銀時の手には神楽のと同じく入浴セットが突っ込まれた洗面器が抱えられていた。
***
「神楽さん、今日は仕事だった?」
「えと…はい」
こくんと頷く神楽にはまだ少しだけ緊張がある。
