真昼の白いお月さま

新八も出ていて寝ている銀時を起すのも偲びないと思ったのか、一人時間をもてあます神楽の視界に飛び込んできたのはきっと日に干されたふかふかの布団。
ずるずると引っ張りこんだ布団にダイブすれば胸いっぱいに飛び込んでくるのは温かいお日様の香り。心地よい眠気に襲われるのも分かる。
「ははっかわいいとこあんじゃねーの。そうだな、今は無理でもきっとそう遠くない未来で、はっきりお前に伝えたいな、『居候』や『同居人』なんて肩書きじゃなく『嫁』になれよってな」
言葉にしてしまえば一層強くなる想い。銀時はそっと立ちあがると一度部屋を出てブランケットを手に戻ってくる。それをそっと神楽に掛けると、もう一度、神楽の前髪を指で優しく梳いてみる。
いつのまに浮かんだのか、窓の外に広がる青い空のずっと遠くで、白く輝く昼間の月がそっとそれを見ていた。
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