心地よい風が吹くまで
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─お前が動くよりも先に、頭撃ち抜いてやるよ・・・。─
※94、を飛ばされた方へ※
簡単に説明すると、女性スタッフ(綾)に豊香がイタズラをされ、いいタイミングで誰かがトイレに来たのが94、の内容です。
「ねぇ、トイレに入りたいんだけど?」
ドア1枚越しに紙織の声が聞こえる
綾はキレながら
勝手に入れと怒鳴るが
紙織は手がワイヤーで縛られたままで
男にはトイレの個室に入る直前に
あなたに外してもらえと言われたと
文句を言う
「チッ・・・だからクズとガキは嫌いなんだよ。」
綾は豊香を解放すると
サッと豊香の着ていたドレスを着て
更衣室を出ていった
「ハァ・・・ッッ・・・ハァ・・・助か・・・った・・・。」
豊香は綾が戻ってくる前に
急いで綾の着ていた制服に袖を通すと
そそくさと更衣室を出ていき
自身もトイレの個室に入っていった
「ちょっと!!ガキぐらい自分たちで何とかしてよ!!こっちはお楽しみ中だったのに!!」
豊香と紙織はトイレを済ますと
ワイヤーを再度つけられ
綾とともに披露宴会場に戻ってきた
綾の言葉に
その場にいた
痩せ型の男と豊香は驚き
豊香は口をパクパクさせ
顔を真っ赤にしていた
「ねぇ、お楽しみって何?」
紙織は言葉の意味が分からず
純粋な顔で豊香に意味を問う
豊香は何でもないと誤魔化すが
すかさず綾が入ってきて
大人の楽しい遊びとだけ伝えていった
「おい、なんでお前だけ戻ってきた・・・。」
豊香と綾のやり取りの直後
痩せ型の男は鋭い目つきで
1人戻ってきた爆豪を睨んだ
「別に・・・もう一人の奴が腹が痛てぇからトイレから出れないとかほざいてやがるから、俺だけ先に戻ってきただけだ・・・。」
他人のクソなんて待ってられるかと
暴言を吐きながら戻ってきた爆豪
怪しむ男であったが
タイミングよく電話が鳴り
受話器を取った
「・・・振り込んだのか?」
男はスピーカーにして
ドカッと椅子に座ると
腕を組み訝しげな顔をする
綾は戻ってきた爆豪に
ワイヤーをつけると
爆豪を見つめ
クスクスと笑い
目の前でヒラヒラと手を振った
「ンだよ・・・。」
あからさまな嫌悪を抱き
爆豪は眉間に皺を寄せながら話す
すると綾はニヤニヤしながら
爆豪の耳元で囁いた
「彼、綺麗だったよ♡・・・背中にマーク付けちゃった♡」
爆豪はなんの事だと言うが
綾は確かめてとだけ言い
離れていってしまう
「おい、金を振り込んだそうだ。確認しろ。」
男は戻ってきた綾に
ネットバンキングの口座を確認するように
命令すると
綾は舌打ちをしながら
持っていた携帯で
ポチポチと操作をする
「一、十、百、千、万、十万、百万・・・」
数を数えると
きっちり4人分の身代金が
振り込まれていた
綾は携帯の画面を見せると
入ってたわよと言い
男に入金を確認させる
「ふん・・・確認した。あとは、ヘリコプターはどうなってんだ?時間がねぇぞ?」
痩せ型の男は
次々とまくし立てる
そして電話が終わり
通話が切られる
「ヘリも屋上にあるそうだ。とりあえず、金を積みに行くか。」
男はそう言うと
アタッシュケースを2個持つと
綾にも持つように指示する
だが綾に2人で積みに行って
その間の人質はどうするのかと聞かれると
何も言えなくなった
すると綾はアタッシュケースと
その場にいる人間を数えると
豊香達の手首のワイヤーを外し
腰に巻き始め
等間隔で3人を結んだ
「はい、これでよし。大人はアタッシュケース4個、ガキは1個。そうすれば全部運べるでしょ?」
綾は解決解決と言うと
痩せ型の男に
2個アタッシュケースを投げつけた
男は一瞬よろめくが
体勢を立て直し
両手に持った
綾は豊香達の前に
アタッシュケースを置くと
ちゃんと持てよと指示をする
「てめぇ・・・手が自由になった時点で、俺らに殺られるとは思わねぇのか?あ?」
爆豪は赤くなった手首を動かすと
綾の方を睨みつける
すると綾はクスクスと笑い
爆豪の前に立つ
「ふふふっ・・・あんまり甘く見んじゃねぇぞ・・・。お前が動くよりも先に、頭撃ち抜いてやるよ・・・。」
綾はフンと鼻を鳴らすと
振り返って披露宴会場の外へと出ていった