91、再び人質

─ マジ萎えるんですけど？ ─












｢紙織！！何やって｢動かないでちょうだい！！少しでも動いたら、この子の頭を吹き飛ばすわよ？｣｣











紙織の後を追いかけて
披露宴会場に入った豊香


そこには女性スタッフに捕まり
頭に銃口を突きつけられている
紙織の姿があった


豊香のすぐ後ろには
異変に気づき追いかけてきた爆豪がおり
豊香と爆豪は再び人質として
披露宴会場に入っていった


















｢あんたら、ほんと使えなーい。男二人もいて、このザマとか、マジ萎えるんですけど？｣









あれから人質として戻った豊香達は
手首をワイヤーで縛られ
拘束された

人質は豊香、爆豪、紙織の他に
もう1人逃げ遅れた男性の参加者がいる


スタッフの女は
Missガーベラ
ベストジーニストと龍を
入口に追いやると
犯人の男2人を解放させた



｢仕方ねぇだろ･･･まさか、あんな方法でヒーローが来るなんて『パァン』！！｣


小太りの男が
女性スタッフに言い訳をすると
女性スタッフは隠し持っていた拳銃で
小太りの男の横にあるコップを
撃ち抜いた


｢アタシ、言い訳する男嫌ーい。･･･言い訳するぐらいなら黙ってろ、カス。｣


そう言い放つと
ドカッと椅子に座り
足を組むと
Missガーベラ達に向かって
指を3本立て
強い口調で言い放った


｢･･･3倍。こいつら助けたかったら、1人につき3倍の身代金を用意しろ。だが、受け渡しは直接は行わない。お前らがまたズルしないように、この口座に入金してもらうから。｣


そう言い放つと
1枚の紙を取り出し
紙ヒコーキを折ると
Missガーベラ達の方に飛ばした


目の前で落ちた紙ヒコーキを
Missガーベラは慎重に広げると
そこには海外のネットバンクの口座が
記載されていた


｢時間は30分。アタシ、気が短いの。それに夜更かしはお肌に良くないでしょ笑？｣


笑いながら
女性スタッフは
Missガーベラ達を外に出そうとした



｢待って！あまりにも時間が短すぎる！せめて50分『パァン！！』｣


Missガーベラが
交渉しようとすると
女性スタッフは迷うことなく
Missガーベラに向かって
銃弾を発射した

間一髪でベストジーニストが
繊維で銃弾の軌道を逸したため
玉は当たらず
Missガーベラの足元の床に
めり込んでいた


｢ザンネーン笑･･･次は当てるから。交渉もダメ。早くしないと、人質が全員死んじゃうよ〜？｣


女性スタッフは
あははと高笑いをすると
銃口をMissガーベラに向け
さらに5発発砲した

いずれも威嚇射撃なのか
当たることは無かったが
Missガーベラ達は
撤退を余儀なくされた