心地よい風が吹くまで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
90、反撃
─ 人質がどうなってもいいのか!? ─
「持ってきたわよ・・・。」
2回目の身代金の受け渡し
短時間で大金が舞い込んできたことに
浮き足立っている犯人達
アタッシュケースの数を確認すると
早々に残りの4名を披露宴会場から出した
「残り6人・・・。制限時間が1時間・・・。早くしないと、人質がどうなっても知らねぇぞ。」
犯人は吐き捨てるかのように言うと
早く出て行けと
Missガーベラ達に指示をした
Missガーベラは
ベストジーニストと
アイコンタクトを交わすと
犯人に向き直り
今からでも遅くないから
投降しないのかと問う
だがMissガーベラの言葉も虚しく
犯人は投降をしなかった
Missガーベラは
仕方ないと言うと
素早く自身の両腕を上げ
パンパンと頭上高くで
手をならした
すると披露宴会場内にあった観葉植物達が
ムクムクと大きくなり
一斉に犯人と人質達との間に
高い壁として生い茂った
「てめぇら!!!人質がどうなってもいいのか!?」
痩せ型の男は大声で怒鳴ると
指でパチンと弾き
爆発を起こそうとした
しかし手は上がったものの
指が鳴らせない
男の指は何かに縛られているように
ピクリとも動かず
男は次第に全身の身動きが
取れなくなってしまった
男の身体には無数の繊維が伸びている
繊維の元を辿ると
そこには無数の繊維を操る
ベストジーニストがいた
異変に気づいた小太りの男は
咄嗟に近くにあった椅子で
応戦しようとしたが
反撃をする間もなく
アタッシュケースから出てきた何かに
雁字搦(ガンジガラ)めにされ
同じく身動きが取れなくなってしまった
「鎮圧したでござる!!」
何かから発せられた声
この声の主は
フォレストガーデン所属の
軟体ヒーロー 龍である
彼は『個性:軟体』を生かし
災害救助から前戦までをもこなす
オールマイティなヒーローなのである
そして彼には双子の弟がいる
軟体ヒーロー 虎
兄がアタッシュケースから出る際に
こっそりこちらもアタッシュケースから
出ており
木々の隙間を縫って
人質の救出にあたっていた
「虎さんありがとうございます!!皆さん、これで犯人からの攻撃はヒーローが防いでくれています!慌てずに、落ち着いて出口まで向かってください!!」
豊香はMissガーベラの
木の壁を確認すると
人質達を出口に誘導する
本来であれば
護衛対象の紙織を抱えて
父親の書記氏とともに
真っ先に逃がしたかったのだが
最初の人質だった黄色いドレスの女性が
一向に目を覚まさない
もしかすると
どこか当たり所が悪くて
目が覚めない状態なのかもしれない
紙織にそのことを告げると
私のことはいいから
ちゃんと助けなさいと言われ
豊香は女性を
お姫様抱っこしたまま
出口を目指した
披露宴会場を抜け
エレベーターホールまで来た時
前にいた紙織が
辺りをキョロキョロと見渡すと
急に披露宴会場へ
走っていってしまった
豊香は慌てて止めようとするも
両手が塞がっており
お姫様抱っこしていた女性を
虎に預けると
紙織の後を追いかけていった
─ 人質がどうなってもいいのか!? ─
「持ってきたわよ・・・。」
2回目の身代金の受け渡し
短時間で大金が舞い込んできたことに
浮き足立っている犯人達
アタッシュケースの数を確認すると
早々に残りの4名を披露宴会場から出した
「残り6人・・・。制限時間が1時間・・・。早くしないと、人質がどうなっても知らねぇぞ。」
犯人は吐き捨てるかのように言うと
早く出て行けと
Missガーベラ達に指示をした
Missガーベラは
ベストジーニストと
アイコンタクトを交わすと
犯人に向き直り
今からでも遅くないから
投降しないのかと問う
だがMissガーベラの言葉も虚しく
犯人は投降をしなかった
Missガーベラは
仕方ないと言うと
素早く自身の両腕を上げ
パンパンと頭上高くで
手をならした
すると披露宴会場内にあった観葉植物達が
ムクムクと大きくなり
一斉に犯人と人質達との間に
高い壁として生い茂った
「てめぇら!!!人質がどうなってもいいのか!?」
痩せ型の男は大声で怒鳴ると
指でパチンと弾き
爆発を起こそうとした
しかし手は上がったものの
指が鳴らせない
男の指は何かに縛られているように
ピクリとも動かず
男は次第に全身の身動きが
取れなくなってしまった
男の身体には無数の繊維が伸びている
繊維の元を辿ると
そこには無数の繊維を操る
ベストジーニストがいた
異変に気づいた小太りの男は
咄嗟に近くにあった椅子で
応戦しようとしたが
反撃をする間もなく
アタッシュケースから出てきた何かに
雁字搦(ガンジガラ)めにされ
同じく身動きが取れなくなってしまった
「鎮圧したでござる!!」
何かから発せられた声
この声の主は
フォレストガーデン所属の
軟体ヒーロー 龍である
彼は『個性:軟体』を生かし
災害救助から前戦までをもこなす
オールマイティなヒーローなのである
そして彼には双子の弟がいる
軟体ヒーロー 虎
兄がアタッシュケースから出る際に
こっそりこちらもアタッシュケースから
出ており
木々の隙間を縫って
人質の救出にあたっていた
「虎さんありがとうございます!!皆さん、これで犯人からの攻撃はヒーローが防いでくれています!慌てずに、落ち着いて出口まで向かってください!!」
豊香はMissガーベラの
木の壁を確認すると
人質達を出口に誘導する
本来であれば
護衛対象の紙織を抱えて
父親の書記氏とともに
真っ先に逃がしたかったのだが
最初の人質だった黄色いドレスの女性が
一向に目を覚まさない
もしかすると
どこか当たり所が悪くて
目が覚めない状態なのかもしれない
紙織にそのことを告げると
私のことはいいから
ちゃんと助けなさいと言われ
豊香は女性を
お姫様抱っこしたまま
出口を目指した
披露宴会場を抜け
エレベーターホールまで来た時
前にいた紙織が
辺りをキョロキョロと見渡すと
急に披露宴会場へ
走っていってしまった
豊香は慌てて止めようとするも
両手が塞がっており
お姫様抱っこしていた女性を
虎に預けると
紙織の後を追いかけていった