心地よい風が吹くまで
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85、分離
殺されたくなければ言うことを聞け。
「動くなぁァァァァァァァ!!!」
豊香の声を
かき消すかのように
スタンド花輪が爆発すると同時に
先程ヒーローを呼んでいたスタッフが
マイク越しに叫んだ
披露宴会場内は
恐怖と悲鳴に包まれ
入口にはベストジーニストを始めとした
ヒーロー数名が臨戦態勢で構えていた
「動くんじゃねぇぇぇェェェ!!こいつがどうなってもいいのかァァァァ!?」
披露宴会場中央
仲間と思われる男が
ナイフを持ち叫ぶ
男の腕の中には
黄色のドレスに身を包む女性が
人質として捕らえられており
女性は気を失っているのか
だらんとうなだれたまま
ピクリとも動かなかった
「人質とは・・・卑怯な!!離したまえ!!」
ベストジーニストが叫ぶも
犯人たちは聞く耳を持たず
刃物をチラつかせながら
ヒーロー達に
出ていくように指示をした
披露宴会場に残された人達は
全員1箇所に集められると
従業員と参加者に分けられる
先程人質として
犯人の腕の中にいた女性は
犯人の手を離れ
無造作に参加者側の方に
投げ出されていた
意識の無い女性は
受身を取ることなく
そのまま床に倒れそうになるも
素早く反応した豊香によって
抱きかかえられ
爆豪、書記氏、紙織とともに
後方に移動した
2人組の犯人は
身体的な個性は見られず
1人は30代前半の痩せ型
1人は20代後半の小太りの
男たちであった
すると小太りの男が
参加者の座る位置に近づき
ポケットから
紙を取りだした
「これから、一人一人名前を確認する。正直に答えろ。さもなければ・・・」
男は片手を上げると
パチンと指を鳴らした
するとテーブルの上に置いてあった
ガラスのポットが爆発し
人質達は悲鳴をあげ
頭を低くした
「この建物には無数に爆弾を仕掛けてある。これは個性『ボム』によるもので、こちらの意思で自由に爆発させられる。・・・殺されたくなければ言うことを聞け。」
男達は不気味に笑うと
前に座っている人質から
順々に名前を確認していった
「あれは・・・我が社でまとめた参加者名簿・・・。極わずかな人間にしか閲覧できないようにしているのに、なぜ部外者が持っているんだ・・・。」
書記氏は犯人の持っている紙を見ると
みるみるうちに顔が青ざめていった
「・・・おい。」
犯人達が前列の人質に
気を取られていると
爆豪が小声で
紙織に話しかけてきた
「アイツの言ってる事は本当か?」
爆豪は
先程の犯人を睨みながら
紙織に個性を確認していた
事前に書記氏から
紙織の個性を聞いていたのだろう
すると紙織も小声で
爆豪に返事をする
「・・・本当よ。アイツの個性『ボム』は対象物を爆弾に変えられる能力よ。ただし、物限定で、生き物は対象外。最大30個までできるみたい。」
最大30個・・・。
もし本当に建物の中に
30個もの爆弾が
仕掛けられているとすると
とてもでは無いが
犯人にバレずに処理するのは
不可能だろう
豊香も爆豪も
現時点では
この状況を打開する
最良の方法を見つけることが
出来ずにいた
殺されたくなければ言うことを聞け。
「動くなぁァァァァァァァ!!!」
豊香の声を
かき消すかのように
スタンド花輪が爆発すると同時に
先程ヒーローを呼んでいたスタッフが
マイク越しに叫んだ
披露宴会場内は
恐怖と悲鳴に包まれ
入口にはベストジーニストを始めとした
ヒーロー数名が臨戦態勢で構えていた
「動くんじゃねぇぇぇェェェ!!こいつがどうなってもいいのかァァァァ!?」
披露宴会場中央
仲間と思われる男が
ナイフを持ち叫ぶ
男の腕の中には
黄色のドレスに身を包む女性が
人質として捕らえられており
女性は気を失っているのか
だらんとうなだれたまま
ピクリとも動かなかった
「人質とは・・・卑怯な!!離したまえ!!」
ベストジーニストが叫ぶも
犯人たちは聞く耳を持たず
刃物をチラつかせながら
ヒーロー達に
出ていくように指示をした
披露宴会場に残された人達は
全員1箇所に集められると
従業員と参加者に分けられる
先程人質として
犯人の腕の中にいた女性は
犯人の手を離れ
無造作に参加者側の方に
投げ出されていた
意識の無い女性は
受身を取ることなく
そのまま床に倒れそうになるも
素早く反応した豊香によって
抱きかかえられ
爆豪、書記氏、紙織とともに
後方に移動した
2人組の犯人は
身体的な個性は見られず
1人は30代前半の痩せ型
1人は20代後半の小太りの
男たちであった
すると小太りの男が
参加者の座る位置に近づき
ポケットから
紙を取りだした
「これから、一人一人名前を確認する。正直に答えろ。さもなければ・・・」
男は片手を上げると
パチンと指を鳴らした
するとテーブルの上に置いてあった
ガラスのポットが爆発し
人質達は悲鳴をあげ
頭を低くした
「この建物には無数に爆弾を仕掛けてある。これは個性『ボム』によるもので、こちらの意思で自由に爆発させられる。・・・殺されたくなければ言うことを聞け。」
男達は不気味に笑うと
前に座っている人質から
順々に名前を確認していった
「あれは・・・我が社でまとめた参加者名簿・・・。極わずかな人間にしか閲覧できないようにしているのに、なぜ部外者が持っているんだ・・・。」
書記氏は犯人の持っている紙を見ると
みるみるうちに顔が青ざめていった
「・・・おい。」
犯人達が前列の人質に
気を取られていると
爆豪が小声で
紙織に話しかけてきた
「アイツの言ってる事は本当か?」
爆豪は
先程の犯人を睨みながら
紙織に個性を確認していた
事前に書記氏から
紙織の個性を聞いていたのだろう
すると紙織も小声で
爆豪に返事をする
「・・・本当よ。アイツの個性『ボム』は対象物を爆弾に変えられる能力よ。ただし、物限定で、生き物は対象外。最大30個までできるみたい。」
最大30個・・・。
もし本当に建物の中に
30個もの爆弾が
仕掛けられているとすると
とてもでは無いが
犯人にバレずに処理するのは
不可能だろう
豊香も爆豪も
現時点では
この状況を打開する
最良の方法を見つけることが
出来ずにいた