心地よい風が吹くまで
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81、要求と目的
─ こちら疾風。 ─
「特に異常なし。」
豊香は披露宴会場のあるフロアを
目立たないように巡回していた
このフロアは
エレベーターを降りると
目の前はエレベーターホールとなっている
またエレベーターホールに立つと
左手側に受付兼クロークと御手洗い
右側は窓ガラスとなっており
先程のロビー横のガーデンエリアが
はるか下に見えた
クロークまで進むと
その右背の所に
披露宴会場の後方に設置されている
出入口がある
披露宴会場に入ると
左側にテーブルや椅子が並べられ
その先には先程と同じように
壁一面が窓ガラスになっており
下にはガーデンエリアが見えた
豊香は一通り巡回を済ませると
女子トイレに入り
化粧を直した後
周りに誰もいないことを確認して
トイレの個室に入っていった
豊香は耳につけてある
イヤリングに手を伸ばすと
埋め込まれている宝石の辺りを触った
するとイヤリングから
小さく『ピッ』と音が鳴り
豊香は小声で喋り始めた
「こちら疾風。披露宴会場は異常なし。」
するとまた『ピッ』と音がすると
今度は別の声がした
「こちらキキョー。ロビーも異常なし。」
フォレストガーデンの
キキョーの声である
豊香が身につけているイヤリングは
小型通信機である
通信機は4台あり
Missガーベラ
マーガレット
キキョー
豊香が
身につけている
キキョーの報告後
また『ピッ』と音がすると
今度はMissガーベラの声が聞こえた
「今のところ異常なしね。でも、気をつけて。いつ敵が来るかは分からない。気を引き締めて任務にあたりなさい。」
豊香は短く返事をすると
通信機を切った
今回のパーティは書記氏の経営する
出版社主催のものであり
来場者は
出版社の従業員
出版関係者
書記氏の知り合い
取引先となっている
警備員自体もいるが
この広いホテルの中で
警備員だけでは
全ては対処出来ない
またこのパーティを開くにあたり
いくつか脅迫状めいたものも
送られてきていた
1つ目はパーティを中止しろ
中止しなければ
出版社本社を爆破するというもの
これに対しては
元々書記氏で依頼していた
ヒーロー事務所が対応している
2つ目はパーティにて
書記氏一族の経営権を
放棄すると発表しろというもの
こちらについては
発表がなければ
書記氏とその家族を
皆殺しにするというものだったので
事前に書記氏が手配していた
ヒーロー事務所が護衛する予定だったが
紙織のわがままで
紙織のみフォレストガーデンで
護衛することとなった
そのため
豊香達が座る円卓は
書記氏、紙織、豊香
他ヒーロー事務所2名の
5名がけの席となっている
3つ目は
紙織を渡せと書いてあるもの
それ以外の要求も
守らなかった時の脅しも
何も書いてなかった
豊香は身なりを整えて
披露宴会場に戻ろうと
トイレの鍵に手をかけると
女性達の話し声と
カツカツとヒールを鳴らしながら
入ってくる音がした
─ こちら疾風。 ─
「特に異常なし。」
豊香は披露宴会場のあるフロアを
目立たないように巡回していた
このフロアは
エレベーターを降りると
目の前はエレベーターホールとなっている
またエレベーターホールに立つと
左手側に受付兼クロークと御手洗い
右側は窓ガラスとなっており
先程のロビー横のガーデンエリアが
はるか下に見えた
クロークまで進むと
その右背の所に
披露宴会場の後方に設置されている
出入口がある
披露宴会場に入ると
左側にテーブルや椅子が並べられ
その先には先程と同じように
壁一面が窓ガラスになっており
下にはガーデンエリアが見えた
豊香は一通り巡回を済ませると
女子トイレに入り
化粧を直した後
周りに誰もいないことを確認して
トイレの個室に入っていった
豊香は耳につけてある
イヤリングに手を伸ばすと
埋め込まれている宝石の辺りを触った
するとイヤリングから
小さく『ピッ』と音が鳴り
豊香は小声で喋り始めた
「こちら疾風。披露宴会場は異常なし。」
するとまた『ピッ』と音がすると
今度は別の声がした
「こちらキキョー。ロビーも異常なし。」
フォレストガーデンの
キキョーの声である
豊香が身につけているイヤリングは
小型通信機である
通信機は4台あり
Missガーベラ
マーガレット
キキョー
豊香が
身につけている
キキョーの報告後
また『ピッ』と音がすると
今度はMissガーベラの声が聞こえた
「今のところ異常なしね。でも、気をつけて。いつ敵が来るかは分からない。気を引き締めて任務にあたりなさい。」
豊香は短く返事をすると
通信機を切った
今回のパーティは書記氏の経営する
出版社主催のものであり
来場者は
出版社の従業員
出版関係者
書記氏の知り合い
取引先となっている
警備員自体もいるが
この広いホテルの中で
警備員だけでは
全ては対処出来ない
またこのパーティを開くにあたり
いくつか脅迫状めいたものも
送られてきていた
1つ目はパーティを中止しろ
中止しなければ
出版社本社を爆破するというもの
これに対しては
元々書記氏で依頼していた
ヒーロー事務所が対応している
2つ目はパーティにて
書記氏一族の経営権を
放棄すると発表しろというもの
こちらについては
発表がなければ
書記氏とその家族を
皆殺しにするというものだったので
事前に書記氏が手配していた
ヒーロー事務所が護衛する予定だったが
紙織のわがままで
紙織のみフォレストガーデンで
護衛することとなった
そのため
豊香達が座る円卓は
書記氏、紙織、豊香
他ヒーロー事務所2名の
5名がけの席となっている
3つ目は
紙織を渡せと書いてあるもの
それ以外の要求も
守らなかった時の脅しも
何も書いてなかった
豊香は身なりを整えて
披露宴会場に戻ろうと
トイレの鍵に手をかけると
女性達の話し声と
カツカツとヒールを鳴らしながら
入ってくる音がした