心地よい風が吹くまで
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76、鳴らない携帯
─ なんて当たり障りのない文章なんだろう ─
『ピコッッ』
バスルームから出てくると
豊香の携帯から
通知音がひっきりなしに聞こえてきた
豊香は頭を
タオルでガシガシ拭くと
携帯に手を伸ばし
通知を確認する
そこには
先日職場体験が始まる前に作った
1-Aのグループチャットに
数件のメッセージが
送られてきていた
<上鳴:ぅええェェェい!みんな元気にしてるか!?俺ンとこは余裕でいけたぜ!>
<芦戸:おつ~☆あたしも終わったぁヽ(‘ ∇‘ )ノ結構キツイけど、充実してるよぉ!みんなは??>
<麗日:お疲れ!ウチはかなり身体を使う事務所だから、ヘトヘトだけど元気だよ〜!>
<峰田:ふはは・・・俺は・・・まだ見ぬ頂のためにッッ・・・あぁ、走馬灯が・・・>
<八百万:お疲れ様です。こちらもきっとこれからヒーローとしての仕事が出来るかと思います。>
その他
何十件も来ている通知を
豊香はクスクスと笑いながら
自身の近況も交え
片手で返信をしていた
だがいくら来ている通知を見返しても
いつもであれば
いち早く返信をする
飯田の返信が無い
確かに飯田が職場体験に行った保須市は
ステインの出没により
ピリピリはしているようだが
今のところ出没したニュースは
報道されていない
時刻はPM11時
こんな時間まで
見回りをしているとは思えない
豊香は
クラスのチャットに返信した後
個人的に飯田に連絡をした
<東雲:お疲れ様、東雲です。職場体験は順調か?大変だろうけど、お互い頑張ろうな。何かあれば、俺も緑谷もみんな相談にのるぜ。>
なんて当たり障りのない
文章なんだろう
そう思った豊香であったが
実際何と言うのが正解なのか
自身の時はなんて声をかけられたかったか
全く分からなかった
しかし1時間が経過しても
返信どころか
既読にもならない
豊香は
鳴らない携帯を握りしめたまま
気づけば夢の世界に入っていた
─ なんて当たり障りのない文章なんだろう ─
『ピコッッ』
バスルームから出てくると
豊香の携帯から
通知音がひっきりなしに聞こえてきた
豊香は頭を
タオルでガシガシ拭くと
携帯に手を伸ばし
通知を確認する
そこには
先日職場体験が始まる前に作った
1-Aのグループチャットに
数件のメッセージが
送られてきていた
<上鳴:ぅええェェェい!みんな元気にしてるか!?俺ンとこは余裕でいけたぜ!>
<芦戸:おつ~☆あたしも終わったぁヽ(‘ ∇‘ )ノ結構キツイけど、充実してるよぉ!みんなは??>
<麗日:お疲れ!ウチはかなり身体を使う事務所だから、ヘトヘトだけど元気だよ〜!>
<峰田:ふはは・・・俺は・・・まだ見ぬ頂のためにッッ・・・あぁ、走馬灯が・・・>
<八百万:お疲れ様です。こちらもきっとこれからヒーローとしての仕事が出来るかと思います。>
その他
何十件も来ている通知を
豊香はクスクスと笑いながら
自身の近況も交え
片手で返信をしていた
だがいくら来ている通知を見返しても
いつもであれば
いち早く返信をする
飯田の返信が無い
確かに飯田が職場体験に行った保須市は
ステインの出没により
ピリピリはしているようだが
今のところ出没したニュースは
報道されていない
時刻はPM11時
こんな時間まで
見回りをしているとは思えない
豊香は
クラスのチャットに返信した後
個人的に飯田に連絡をした
<東雲:お疲れ様、東雲です。職場体験は順調か?大変だろうけど、お互い頑張ろうな。何かあれば、俺も緑谷もみんな相談にのるぜ。>
なんて当たり障りのない
文章なんだろう
そう思った豊香であったが
実際何と言うのが正解なのか
自身の時はなんて声をかけられたかったか
全く分からなかった
しかし1時間が経過しても
返信どころか
既読にもならない
豊香は
鳴らない携帯を握りしめたまま
気づけば夢の世界に入っていた