心地よい風が吹くまで
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72、プロフィール
─ 私共は疾風様の敵ではございません ─
豊香は何が起きているのか
この紙はなんなのか
そもそも機密事項である
自身の正体が
なぜ一般市民である
紙織や千代にバレているのか
全く答えが見えないこの状況に
恐怖さえ感じ
手が震えた
すると千代は
やんわりとした口調で
話し始めた
「疾風様、驚かせて申し訳ございません。ですが、私共は疾風様の敵ではございません。その紙はお嬢様の個性によるもので、疾風様の情報が外部に漏れた訳でもありません。」
千代の言葉に
豊香は少しホッとするも
詳しい説明を求めた
『プロフィール』
書記 紙織の個性。
相手の姿を見るとゲームのステータス画面のように相手の名前(本名、通称)、性別、歳、好きな物、嫌い苦手なもの、誕生日、個性、身長、概要が表示される。
紙織の視界に入る人全てが対象になるので、常に様々な情報が常に入ってくる。
写真や動画からも表示されるが、鏡や水などの反射に対しては表示されない。
また身体の1/3が見えない時も同様に表示されない。
「そういうことよ。私の個性は理解出来た?ちなみにその紙は書記家に伝わる道具で、私が触ると先程見た情報を瞬時に写し出すものよ。普通のペンでは書き込めないようになってるから、情報の改ざんも出来ないわ。」
紙織は凄いでしょ?と
自慢げに話すと
いつの間にか千代が用意した
紅茶に口をつけた
「はぁ・・・。」
豊香は2人の説明に
納得できるようなできないような
なんとも言えない
気分になっていた
するとどうぞと
千代の声が聞こえ
目の前に紅茶が用意された
豊香は落ち着きを取り戻すために
紅茶に手を伸ばし
少しだけ香りと味を楽しむと
そっとカップを口から離し
自身の膝の上に置くと
深く息を吸い
ゆっくり吐き出した
「・・・つまり、紙織さんには俺の情報は、俺と会った時から分かっていたってことですね。で、この事実を知っているのは千代さんと他にいるんですか?」
豊香は起きている事柄の確認と
この事実がどこまで伝わっているのかを
確認した
すると紙織の口から
とんでもない
答えが返ってきた
「疾風のことを知っているのは私とお父様、ここにいる千代とこの車を運転している執事の黒田の4名よ。あぁ・・・あと、今回のボディーガードの件を認めさせるために、ヒーロー協会と雄英高校にもそれとなく伝えたから、もう少し事実を知っている人がいるかもしれないわ。」
紙織はクスッと笑い
空のカップを横に置くと
すかさず紅茶のポットを持った
千代が新しい紅茶を注いだ
あぁ、なんて末恐ろしい子なんだろう
豊香は
ヒーロー協会と根津さんが
慌てふためく様子を
想像しながら
残りの紅茶を流し込んだ
─ 私共は疾風様の敵ではございません ─
豊香は何が起きているのか
この紙はなんなのか
そもそも機密事項である
自身の正体が
なぜ一般市民である
紙織や千代にバレているのか
全く答えが見えないこの状況に
恐怖さえ感じ
手が震えた
すると千代は
やんわりとした口調で
話し始めた
「疾風様、驚かせて申し訳ございません。ですが、私共は疾風様の敵ではございません。その紙はお嬢様の個性によるもので、疾風様の情報が外部に漏れた訳でもありません。」
千代の言葉に
豊香は少しホッとするも
詳しい説明を求めた
『プロフィール』
書記 紙織の個性。
相手の姿を見るとゲームのステータス画面のように相手の名前(本名、通称)、性別、歳、好きな物、嫌い苦手なもの、誕生日、個性、身長、概要が表示される。
紙織の視界に入る人全てが対象になるので、常に様々な情報が常に入ってくる。
写真や動画からも表示されるが、鏡や水などの反射に対しては表示されない。
また身体の1/3が見えない時も同様に表示されない。
「そういうことよ。私の個性は理解出来た?ちなみにその紙は書記家に伝わる道具で、私が触ると先程見た情報を瞬時に写し出すものよ。普通のペンでは書き込めないようになってるから、情報の改ざんも出来ないわ。」
紙織は凄いでしょ?と
自慢げに話すと
いつの間にか千代が用意した
紅茶に口をつけた
「はぁ・・・。」
豊香は2人の説明に
納得できるようなできないような
なんとも言えない
気分になっていた
するとどうぞと
千代の声が聞こえ
目の前に紅茶が用意された
豊香は落ち着きを取り戻すために
紅茶に手を伸ばし
少しだけ香りと味を楽しむと
そっとカップを口から離し
自身の膝の上に置くと
深く息を吸い
ゆっくり吐き出した
「・・・つまり、紙織さんには俺の情報は、俺と会った時から分かっていたってことですね。で、この事実を知っているのは千代さんと他にいるんですか?」
豊香は起きている事柄の確認と
この事実がどこまで伝わっているのかを
確認した
すると紙織の口から
とんでもない
答えが返ってきた
「疾風のことを知っているのは私とお父様、ここにいる千代とこの車を運転している執事の黒田の4名よ。あぁ・・・あと、今回のボディーガードの件を認めさせるために、ヒーロー協会と雄英高校にもそれとなく伝えたから、もう少し事実を知っている人がいるかもしれないわ。」
紙織はクスッと笑い
空のカップを横に置くと
すかさず紅茶のポットを持った
千代が新しい紅茶を注いだ
あぁ、なんて末恐ろしい子なんだろう
豊香は
ヒーロー協会と根津さんが
慌てふためく様子を
想像しながら
残りの紅茶を流し込んだ