心地よい風が吹くまで
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71、困惑
─ あなたは表向きは雄英高校の男性生徒だけど ─
「疾風様、初めまして!こちらは書記補佐役のお嬢様で紙織様です。そして私は紙織お嬢様のメイドで千代(チヨ)と申します。気軽に千代とお呼びください、よろしくお願い致します。」
紙織に腕を掴まれ
黒塗りの車に乗せられた豊香は
広い車内で
紙織と千代の向かい側に
座らされていた
「はぁ・・・よろしく・・・お願いします。で、この車はどこに向かってるんですか?」
豊香は行き先の分からない
ドライブに
少しの不安を抱きながら
千代に確認をする
「はい!これから行きつけのショップに行って、お嬢様と疾風様のドレスとアクセサリーを選びに行きます。その後は変更がなければ、ご自宅に戻る予定です。」
千代はニコニコと
嬉しそうな顔をすると
紙織に今度はどんなドレスにするのかなど
この後行くドレスショップのことを
楽しそうに話していた
豊香は千代の言葉に
違和感を感じた
「あの・・・紙織さんと・・・誰のドレスを選びに行くと言われました?」
先程の千代の言葉
聞き間違えでなければ
紙織と自分の服を選びに行くと
言っていた
確かに豊香のヒーロースーツは
コスチュームデザイン社の計らいで
多少女性要素が強い
デザインになってはいる
だが
サラシで潰している胸や
それなりに短く切っている髪型
喋り方も男っぽくしているのに
こんなあっさりと
間違えられるものなのだろうか
豊香は
2人が勘違いしている
可能性があると考え
千代の返答次第では
訂正をしようと決めた
「もちろん疾風様のドレスですよー!疾風様はどんなドレスがご希望ですか??暖色系ですか?それとも寒色系ですか?疾風様ならきっとどの色のドレスでもお似合いになると思いますよー!あ!お金は気にしないでください。私が言うのも変ですが、お金については必要経費ですので、書記家の方で負担されるそうです!」
せっかくなら
高級で最新のデザインのものに
挑戦してみましょうと
意気揚々と話す千代
豊香はやっぱり
勘違いされてたのかと
コスチュームのデザインを
後日変更してもらおうかと
考えていた
「あ〜せっかくのお楽しみのところ申し訳ないのですが、俺、男なのでドレスはちょっと・・・笑あ、でもそのお店、タキシードとかはありますか?」
豊香は相手が気まずくならないように
軽めに訂正をしつつ
正しい方向に話が行くよう
関連する話題も
織り交ぜて話した
すると向かいの席に座っている
紙織も千代も
目を丸くして
ポカーンとしていた
やっぱり女だと思ってたんだな
男だって知って
驚いたのかな
まぁ誰でも間違いがあるし
豊香は苦笑いで
2人を見つめる
すると紙織と千代は
顔を見合わせ
何か納得したようにうなづいていた
そして紙織は
またどこからか紙を取りだし
その紙の内容を見つめたまま
話し始めた
「疾風・・・通称は東雲 豊。4月20日生まれ、16歳。身長は168cm。好きな物は和菓子。嫌いな物は虫全般。個性は『操風』と『支配』。性別は女性。あなたは表向きは雄英高校の男性生徒だけど、本当は9年前に事件のあった操支家の長女 操支 豊香。当たってるでしょ?」
そう言うと
先程まで見ていた紙を
豊香に渡してきた
豊香は驚きを隠せず
そして手渡された紙を見ると
そこには先程紙織が話した
豊香のプロフィールが
書かれていた
─ あなたは表向きは雄英高校の男性生徒だけど ─
「疾風様、初めまして!こちらは書記補佐役のお嬢様で紙織様です。そして私は紙織お嬢様のメイドで千代(チヨ)と申します。気軽に千代とお呼びください、よろしくお願い致します。」
紙織に腕を掴まれ
黒塗りの車に乗せられた豊香は
広い車内で
紙織と千代の向かい側に
座らされていた
「はぁ・・・よろしく・・・お願いします。で、この車はどこに向かってるんですか?」
豊香は行き先の分からない
ドライブに
少しの不安を抱きながら
千代に確認をする
「はい!これから行きつけのショップに行って、お嬢様と疾風様のドレスとアクセサリーを選びに行きます。その後は変更がなければ、ご自宅に戻る予定です。」
千代はニコニコと
嬉しそうな顔をすると
紙織に今度はどんなドレスにするのかなど
この後行くドレスショップのことを
楽しそうに話していた
豊香は千代の言葉に
違和感を感じた
「あの・・・紙織さんと・・・誰のドレスを選びに行くと言われました?」
先程の千代の言葉
聞き間違えでなければ
紙織と自分の服を選びに行くと
言っていた
確かに豊香のヒーロースーツは
コスチュームデザイン社の計らいで
多少女性要素が強い
デザインになってはいる
だが
サラシで潰している胸や
それなりに短く切っている髪型
喋り方も男っぽくしているのに
こんなあっさりと
間違えられるものなのだろうか
豊香は
2人が勘違いしている
可能性があると考え
千代の返答次第では
訂正をしようと決めた
「もちろん疾風様のドレスですよー!疾風様はどんなドレスがご希望ですか??暖色系ですか?それとも寒色系ですか?疾風様ならきっとどの色のドレスでもお似合いになると思いますよー!あ!お金は気にしないでください。私が言うのも変ですが、お金については必要経費ですので、書記家の方で負担されるそうです!」
せっかくなら
高級で最新のデザインのものに
挑戦してみましょうと
意気揚々と話す千代
豊香はやっぱり
勘違いされてたのかと
コスチュームのデザインを
後日変更してもらおうかと
考えていた
「あ〜せっかくのお楽しみのところ申し訳ないのですが、俺、男なのでドレスはちょっと・・・笑あ、でもそのお店、タキシードとかはありますか?」
豊香は相手が気まずくならないように
軽めに訂正をしつつ
正しい方向に話が行くよう
関連する話題も
織り交ぜて話した
すると向かいの席に座っている
紙織も千代も
目を丸くして
ポカーンとしていた
やっぱり女だと思ってたんだな
男だって知って
驚いたのかな
まぁ誰でも間違いがあるし
豊香は苦笑いで
2人を見つめる
すると紙織と千代は
顔を見合わせ
何か納得したようにうなづいていた
そして紙織は
またどこからか紙を取りだし
その紙の内容を見つめたまま
話し始めた
「疾風・・・通称は東雲 豊。4月20日生まれ、16歳。身長は168cm。好きな物は和菓子。嫌いな物は虫全般。個性は『操風』と『支配』。性別は女性。あなたは表向きは雄英高校の男性生徒だけど、本当は9年前に事件のあった操支家の長女 操支 豊香。当たってるでしょ?」
そう言うと
先程まで見ていた紙を
豊香に渡してきた
豊香は驚きを隠せず
そして手渡された紙を見ると
そこには先程紙織が話した
豊香のプロフィールが
書かれていた