心地よい風が吹くまで
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70、特例
─ これであなたは正式に私のボディーガードよ。 ─
「疾風、私のボディーガードになりなさい。」
保護した少女は
真っ直ぐな瞳で
豊香を見つめていた
豊香は
どうしたものかと思ったが
真実をありのまま伝えた方が
納得してもらえると考え
少女に切り出した
「んー。そう言って貰えるのは嬉しいんだけどさ、俺、まだプロヒーローじゃないんだよね。学校の授業でフォレストガーデンで1週間勉強させてもらってる身だからさ。ごめん。でも、フォレストガーデンっていうヒーロー事務所のマーガレットとキキョーがいるから、俺から話してあげるよ!」
きっとこれなら納得してもらえる
そしてマーガレット達に
ボディーガードの件を伝えれば
対応してもらえるだろうと
豊香は考えていた
しかし少女は表情を変えることなく
豊香を見つめていた
「疾風。保護した少女の付き添いの方を連れてきました。」
後ろからキキョーの声が聞こえ
豊香は振り向くと
そこにはキキョーと
黒地に白のエプロンという
いかにもメイドという格好の
20代半ばの女性が一人立っていた
「お嬢様!!心配しましたよー!!急にお姿が見えないと思ったら・・・。」
メイドさんは
少女に近づいていくと
少女の目線に座り
両手で少女の両手を
優しく包んだ
「先程の男達は警察に引渡しを行いましたので、私達は事務所に戻り、報告書を作成してから、巡回に出ましょう。」
キキョーは行きましょうと
来た道を戻ろうとする
「あ、キキョーさん。実は「千代、手配して。」」
豊香が先程のボディーガードの件を
伝えようとすると同時に
少女はメイドこと千代に
どこからか出したのか
紙を1枚渡し
何やら準備を始めた
「ねー!!キキョー、疾風!!Missガーベラから電話が来たんだけど!!」
犯人達を警察に引き渡していた
マーガレットの声が
路地に響いた
3人はMissガーベラの話を聞くため
携帯のスピーカーのボタンを押し
Missガーベラの言葉を待った
「お疲れ様。3人とも聞こえるかしら?先程、ヒーロー協会の補佐役 書記(ショキ)氏から連絡があって、疾風宛に書記氏の一人娘の紙織(シオリ)さんのボディーガードの依頼が来たのだけど・・・」
反応は様々
マーガレットとキキョーは驚き
豊香は引きつった笑い
そんな3人をよそに
Missガーベラは話を続けた
「うちとしては通常、お預かりしている雄英高校の生徒だけを勝手に任務につかせることは出来ないのだけれども、ヒーロー協会も今回は特例扱いとすると言うし、その後すぐに雄英高校の根津校長からも連絡があり、特別に今回のボディーガードは許可をするってことだったから、マーガレット及びキキョー、そして全責任は私が持つとして、お受けすることになったわ。」
ヒーロー協会が特例?
根津さんもOKを出してる?
プロヒーローでもない
ただの一生徒がボディーガード?
マーガレットやキキョーが
何か反論をしている声は聞こえるが
豊香は思考が追いつかず
Missガーベラが
他にも何か話していたが
それを理解することはなく
電話は切れた
「疾風。」
後ろから聞こえる少女の声
それは少女もとい
ヒーロー協会の補佐役 書記 一(ショキハジメ)の娘
書記 紙織(ショキシオリ)である
「パパから依頼が来たでしょ?これであなたは正式に私のボディーガードよ。分かったなら、行くわよ。」
紙織は満足気な顔で
豊香に指示をすると
颯爽と豊香の腕を掴み
通りに停めてある
大きな黒塗りの車に
乗り込んで行った
「え?俺、この後どうなるの?」
─ これであなたは正式に私のボディーガードよ。 ─
「疾風、私のボディーガードになりなさい。」
保護した少女は
真っ直ぐな瞳で
豊香を見つめていた
豊香は
どうしたものかと思ったが
真実をありのまま伝えた方が
納得してもらえると考え
少女に切り出した
「んー。そう言って貰えるのは嬉しいんだけどさ、俺、まだプロヒーローじゃないんだよね。学校の授業でフォレストガーデンで1週間勉強させてもらってる身だからさ。ごめん。でも、フォレストガーデンっていうヒーロー事務所のマーガレットとキキョーがいるから、俺から話してあげるよ!」
きっとこれなら納得してもらえる
そしてマーガレット達に
ボディーガードの件を伝えれば
対応してもらえるだろうと
豊香は考えていた
しかし少女は表情を変えることなく
豊香を見つめていた
「疾風。保護した少女の付き添いの方を連れてきました。」
後ろからキキョーの声が聞こえ
豊香は振り向くと
そこにはキキョーと
黒地に白のエプロンという
いかにもメイドという格好の
20代半ばの女性が一人立っていた
「お嬢様!!心配しましたよー!!急にお姿が見えないと思ったら・・・。」
メイドさんは
少女に近づいていくと
少女の目線に座り
両手で少女の両手を
優しく包んだ
「先程の男達は警察に引渡しを行いましたので、私達は事務所に戻り、報告書を作成してから、巡回に出ましょう。」
キキョーは行きましょうと
来た道を戻ろうとする
「あ、キキョーさん。実は「千代、手配して。」」
豊香が先程のボディーガードの件を
伝えようとすると同時に
少女はメイドこと千代に
どこからか出したのか
紙を1枚渡し
何やら準備を始めた
「ねー!!キキョー、疾風!!Missガーベラから電話が来たんだけど!!」
犯人達を警察に引き渡していた
マーガレットの声が
路地に響いた
3人はMissガーベラの話を聞くため
携帯のスピーカーのボタンを押し
Missガーベラの言葉を待った
「お疲れ様。3人とも聞こえるかしら?先程、ヒーロー協会の補佐役 書記(ショキ)氏から連絡があって、疾風宛に書記氏の一人娘の紙織(シオリ)さんのボディーガードの依頼が来たのだけど・・・」
反応は様々
マーガレットとキキョーは驚き
豊香は引きつった笑い
そんな3人をよそに
Missガーベラは話を続けた
「うちとしては通常、お預かりしている雄英高校の生徒だけを勝手に任務につかせることは出来ないのだけれども、ヒーロー協会も今回は特例扱いとすると言うし、その後すぐに雄英高校の根津校長からも連絡があり、特別に今回のボディーガードは許可をするってことだったから、マーガレット及びキキョー、そして全責任は私が持つとして、お受けすることになったわ。」
ヒーロー協会が特例?
根津さんもOKを出してる?
プロヒーローでもない
ただの一生徒がボディーガード?
マーガレットやキキョーが
何か反論をしている声は聞こえるが
豊香は思考が追いつかず
Missガーベラが
他にも何か話していたが
それを理解することはなく
電話は切れた
「疾風。」
後ろから聞こえる少女の声
それは少女もとい
ヒーロー協会の補佐役 書記 一(ショキハジメ)の娘
書記 紙織(ショキシオリ)である
「パパから依頼が来たでしょ?これであなたは正式に私のボディーガードよ。分かったなら、行くわよ。」
紙織は満足気な顔で
豊香に指示をすると
颯爽と豊香の腕を掴み
通りに停めてある
大きな黒塗りの車に
乗り込んで行った
「え?俺、この後どうなるの?」