心地よい風が吹くまで
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69、コンクリートジャングルでお姫様と
─疾風、私のボディーガードになりなさい ─
「・・・これで、午前中の業務は終了です。お疲れ様です。」
職場体験2日目
昨日は建物内の案内と
ビル内で働く事務所の人々に
挨拶をして回った豊香
今日の午前中は
膨大な報告書の処理を行い
(ほぼマーガレットの未処理の書類)
午後は近隣の巡回の予定であった
「は〜やてー!!ごはんしよー!ごはん!」
自身の書類にもかかわらず
キキョーと豊香に処理を任せ
姿をくらましていたマーガレットが
どこからともなく現れた
「マーガレットさん!!自身で行う報告書ですよ。ましてや期限切れがほとんど!!少しはきちんと向き合って、しっかりと「はいはいはいはい!!分かったって!でも、今はそれどころじゃないよ!今日は火曜日!キキョーも大好き、杏仁豆腐がセットになった中華飯店 落葉の数量限定 特製マーボー麺の日だよ!急がないと!」」
キキョーのお説教を
見事にかわしつつ
自身の希望を主張する
マーガレット
「はっ・・・!?そうでした。疾風さん、せっかくですので、私達とお昼ご飯を食べましょう。さ、急ぎましょう!!」
メニューを聞いたキキョーは
手元にある書類を
テキパキと片付け
豊香の手を取り
足早に事務所を出て行った
「キキョー、落葉の杏仁豆腐が好きなんだよね。お説教されそうな時はこれが1番!」
マーガレットは
豊香にだけ聞こえるような
小さな声で話すと
ランランと事務所をあとにした
「はぁー!食った食った!やっぱりチャーハンに餃子とレバニラは鉄板だよね!!」
あれから急ぎ落葉に向かった3人
残り2つとなった限定ランチと
チャーハンセットを頼み
午後の巡回に向けて
体力を回復させていた
「あのまろやかな食感に甘さ・・・。はぁ・・・なぜ毎日置いてくださらないのでしょうか・・・。」
口の中に残った
杏仁豆腐の余韻に
キキョーは
自身がとろけそうになるのを
必死に押え
夢見心地で歩いている
「ご馳走様です。すごく美味しかったです。マーガレットさん、ランチセット譲ってもらってすみませんでした。ありがとうございます。」
マーガレットの奢りで
(書類整理のご褒美)
ランチセットを食べた豊香
3人は午後の巡回用に使う
書類を取りに
事務所へ向かっていた
「離しなさい!!!!その汚らしい手で触らないで!!」
突如、豊香達のいる歩道から
一歩脇道に入った裏路地から
女の子の叫び声が聞こえた
豊香達は
すぐさま路地に入ると
そこには
必死に抵抗する
ライトブルーのいわゆる
ロリータファッションで
同じ色の大きなリボンを身につけた
10歳ぐらいの少女と
強引に連れ去ろうとしている
強面の男3人がいた
「フォレストガーデンのマーガレットだ!その子を離しなさい!!」
マーガレットは
男達に少女の解放を求めるも
男達はそれに応じることなく
少女を連れて逃げようとしていた
「そうはさせませんわ!!マーガレット!!」
キキョーはマーガレットの名前を叫ぶと
自身の両手を合わせ
そして手をひらくと
何かを地面に落とした
「あいよ、キキョー!いっけー!!」
マーガレットは
キキョーの落とした物辺りに手をかざすと
そこからニョキニョキと
蔓が生えてきて
男達を追いかけ始めた
『GLOW PLANTS』
マーガレットの個性。
植物を成長、退化させ、自由に操る。
最大で同時に5本まで操れる。
植物を生み出す(種から)ことは出来ず、植物が無ければ、個性は使えない。
『PRESENT SEED』
キキョーの個性。
植物の種を手のひらから生み出す。
また成長した植物を自由に操れる。
1日最大で50個まで種が生み出せ、既存種のもので且つキキョーが知っているものだけ生み出せる。
植物を成長させることは出来ないので、今ある状態でのみ操れる。(種は操り不可。)
「うおッッ!?くそッッ!!」
「このッッ!!草のッッ!分際で!!あっ!!」
男達を追っていた蔓は1人を捉え
それを助けようとした仲間も1人捕まえた
そしてビルの壁をつたい
蔓が残り1人の男の前に出ると
あっという間に高い壁のように
張り巡った
「くそッッ捕まってたまるかァァッッ!!」
残された男は
少女を抱えたまま
大きく方向転換して
マーガレット達の方に走ると
背中から大きな羽を出し
頭上高く飛び去ろうとした
「疾風!!」
マーガレットは
後方にて一般市民への避難を
呼びかけていたいた
豊香の名前を叫ぶと
すぐさま豊香は
男と少女の位置を確認
そして男が通るであろう
位置の真下に移動し
上に向かって
風を起こすとともに
自身も風によって
飛び上がった
「うぉッッー!!??」
「きゃッッ!?」
豊香の風により
バランスを崩した男は
抱き抱えていた少女を離すと
路上にあった
ゴミステーションに
突っ込んでいった
手放された少女は
飛び上がった豊香に
抱き抱えられ
無事に地面に着地した
「もう大丈夫だぞ。怖い思いしたよな。よく頑張った。一緒に来た人は近くにいるの?」
豊香は抱えていた少女を
そっと離すと
少女と同じ目線にしゃがみ
俯いたままの少女の頭を
ポンポンと撫でた
「疾風〜!こっちは確保できたよー!警察に引き渡してくるー!」
先程ゴミステーションに落ちた男を
蔓で捕縛し
到着した警察に
身柄を引渡しに行く
マーガレット
豊香は返事をすると
少女の手を取り
歩き出そうとした
しかしそれは
少女によって阻止された
豊香は少女を見つめると
小さな声で
話しているのが聞こえた
「・・・なさい。」
語尾だけが聞こえ
ちゃんと聞き取ろうと
またしても少女と同じ目線に
しゃがみこんだ豊香は
次の言葉に目を丸くした
少女はゆっくりと顔を上げ
豊香を見つめると
強い口調で言葉を発した
「疾風、私のボディーガードになりなさい。」
─疾風、私のボディーガードになりなさい ─
「・・・これで、午前中の業務は終了です。お疲れ様です。」
職場体験2日目
昨日は建物内の案内と
ビル内で働く事務所の人々に
挨拶をして回った豊香
今日の午前中は
膨大な報告書の処理を行い
(ほぼマーガレットの未処理の書類)
午後は近隣の巡回の予定であった
「は〜やてー!!ごはんしよー!ごはん!」
自身の書類にもかかわらず
キキョーと豊香に処理を任せ
姿をくらましていたマーガレットが
どこからともなく現れた
「マーガレットさん!!自身で行う報告書ですよ。ましてや期限切れがほとんど!!少しはきちんと向き合って、しっかりと「はいはいはいはい!!分かったって!でも、今はそれどころじゃないよ!今日は火曜日!キキョーも大好き、杏仁豆腐がセットになった中華飯店 落葉の数量限定 特製マーボー麺の日だよ!急がないと!」」
キキョーのお説教を
見事にかわしつつ
自身の希望を主張する
マーガレット
「はっ・・・!?そうでした。疾風さん、せっかくですので、私達とお昼ご飯を食べましょう。さ、急ぎましょう!!」
メニューを聞いたキキョーは
手元にある書類を
テキパキと片付け
豊香の手を取り
足早に事務所を出て行った
「キキョー、落葉の杏仁豆腐が好きなんだよね。お説教されそうな時はこれが1番!」
マーガレットは
豊香にだけ聞こえるような
小さな声で話すと
ランランと事務所をあとにした
「はぁー!食った食った!やっぱりチャーハンに餃子とレバニラは鉄板だよね!!」
あれから急ぎ落葉に向かった3人
残り2つとなった限定ランチと
チャーハンセットを頼み
午後の巡回に向けて
体力を回復させていた
「あのまろやかな食感に甘さ・・・。はぁ・・・なぜ毎日置いてくださらないのでしょうか・・・。」
口の中に残った
杏仁豆腐の余韻に
キキョーは
自身がとろけそうになるのを
必死に押え
夢見心地で歩いている
「ご馳走様です。すごく美味しかったです。マーガレットさん、ランチセット譲ってもらってすみませんでした。ありがとうございます。」
マーガレットの奢りで
(書類整理のご褒美)
ランチセットを食べた豊香
3人は午後の巡回用に使う
書類を取りに
事務所へ向かっていた
「離しなさい!!!!その汚らしい手で触らないで!!」
突如、豊香達のいる歩道から
一歩脇道に入った裏路地から
女の子の叫び声が聞こえた
豊香達は
すぐさま路地に入ると
そこには
必死に抵抗する
ライトブルーのいわゆる
ロリータファッションで
同じ色の大きなリボンを身につけた
10歳ぐらいの少女と
強引に連れ去ろうとしている
強面の男3人がいた
「フォレストガーデンのマーガレットだ!その子を離しなさい!!」
マーガレットは
男達に少女の解放を求めるも
男達はそれに応じることなく
少女を連れて逃げようとしていた
「そうはさせませんわ!!マーガレット!!」
キキョーはマーガレットの名前を叫ぶと
自身の両手を合わせ
そして手をひらくと
何かを地面に落とした
「あいよ、キキョー!いっけー!!」
マーガレットは
キキョーの落とした物辺りに手をかざすと
そこからニョキニョキと
蔓が生えてきて
男達を追いかけ始めた
『GLOW PLANTS』
マーガレットの個性。
植物を成長、退化させ、自由に操る。
最大で同時に5本まで操れる。
植物を生み出す(種から)ことは出来ず、植物が無ければ、個性は使えない。
『PRESENT SEED』
キキョーの個性。
植物の種を手のひらから生み出す。
また成長した植物を自由に操れる。
1日最大で50個まで種が生み出せ、既存種のもので且つキキョーが知っているものだけ生み出せる。
植物を成長させることは出来ないので、今ある状態でのみ操れる。(種は操り不可。)
「うおッッ!?くそッッ!!」
「このッッ!!草のッッ!分際で!!あっ!!」
男達を追っていた蔓は1人を捉え
それを助けようとした仲間も1人捕まえた
そしてビルの壁をつたい
蔓が残り1人の男の前に出ると
あっという間に高い壁のように
張り巡った
「くそッッ捕まってたまるかァァッッ!!」
残された男は
少女を抱えたまま
大きく方向転換して
マーガレット達の方に走ると
背中から大きな羽を出し
頭上高く飛び去ろうとした
「疾風!!」
マーガレットは
後方にて一般市民への避難を
呼びかけていたいた
豊香の名前を叫ぶと
すぐさま豊香は
男と少女の位置を確認
そして男が通るであろう
位置の真下に移動し
上に向かって
風を起こすとともに
自身も風によって
飛び上がった
「うぉッッー!!??」
「きゃッッ!?」
豊香の風により
バランスを崩した男は
抱き抱えていた少女を離すと
路上にあった
ゴミステーションに
突っ込んでいった
手放された少女は
飛び上がった豊香に
抱き抱えられ
無事に地面に着地した
「もう大丈夫だぞ。怖い思いしたよな。よく頑張った。一緒に来た人は近くにいるの?」
豊香は抱えていた少女を
そっと離すと
少女と同じ目線にしゃがみ
俯いたままの少女の頭を
ポンポンと撫でた
「疾風〜!こっちは確保できたよー!警察に引き渡してくるー!」
先程ゴミステーションに落ちた男を
蔓で捕縛し
到着した警察に
身柄を引渡しに行く
マーガレット
豊香は返事をすると
少女の手を取り
歩き出そうとした
しかしそれは
少女によって阻止された
豊香は少女を見つめると
小さな声で
話しているのが聞こえた
「・・・なさい。」
語尾だけが聞こえ
ちゃんと聞き取ろうと
またしても少女と同じ目線に
しゃがみこんだ豊香は
次の言葉に目を丸くした
少女はゆっくりと顔を上げ
豊香を見つめると
強い口調で言葉を発した
「疾風、私のボディーガードになりなさい。」