心地よい風が吹くまで
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67、職場体験初日
─ これ、ありなの?? ─
「くれぐれも体験先のヒーロー達に迷惑をかけないように。解散」
職場体験初日。
豊香達は雄英高校の最寄り駅にて
相澤からの
簡単な職場体験の説明を受けていた
各々体験先へ向かうために
移動し始める
豊香は自身の乗る
電車のホームを探していると
スっと目の前を静かに通り過ぎる
飯田の姿があった
「一人で悩まずに、相談してね!!」
少し離れたところから叫ぶ緑谷の声
しかし飯田は返事をすること無く
そのままホームへ消えていった
振替休日中に耳にした
飯田の兄「インゲニウム」の事件
ステインに襲撃された際の傷が深く
ヒーローとしての再起は
絶望的ではないかと
ニュースで報道されていた
振替休日明けに登校してきた
飯田の様子はいつもと変わらなかったが
逆にその事実を嫌という程
実感させられた
「後でメッセージでも送ってみるか。」
そう言うと
豊香は電車が待つホームへ
歩いていこうとした
「おい、東雲。」
ホームへ続く階段を下りている途中
上から声をかけられた
豊香は声の方へ振り向くと
そこには相澤が立っていた
「消t・・・相澤先生。」
豊香は思わず
相澤を下の名前で
呼んでしまいそうになるが
今は教師と生徒という立場であるため
すぐに呼び直した
「時間は有限だ。貴重な体験を無駄にすることないように。」
相澤はそう言うと
手に持っていた黒い袋を
豊香に投げてよこした
「うぉッッ・・・え!?」
豊香は急いで手を前に出して
袋をキャッチすると
そこには相澤が使っている
ものと同じ捕縛布と
よく飲んでいるゼリー飲料が
数本入っていた
「・・・頑張ってこい。」
相澤は豊香とは
反対の方向をむくと
軽く手を振りながら
人混みの中に消えていった
「ここが『フォレストガーデン』のビルか・・・。」
電車に揺られること30分
比較的雄英高校からも近いこのエリアに
豊香が1週間お世話になる
ヒーロー事務所があった
豊香は入口であるビルの扉の前に立つと
自動ドアが反応して開いた
目の前には
受付カウンターに続く
廊下があるものの
その両サイドは
蓮の花が咲き乱れ
鯉が泳ぐ池となっており
壁からは新鮮な水が
滝のように流れていた
受付カウンターも
カウンター自体はあるものの
カウンターの後ろ一面は
赤や黄色、オレンジなどの
草花に覆われ
左右にあるエレベーターのドアの方が
異質であるとさえ
思えてくるものだった
4階建ての無機質なコンクリートの外観からは
全く想像がつかない内装である
豊香はゆっくりと
周りを見回しながら
受付に歩いていくと
自身の名前と
職場体験に来た旨を伝えた
すると少しお待ちくださいと言われ
受付嬢がなにやら
手元のパソコンを操作している
少しすると
受付カウンターの後ろの草花が
左右に移動し
3つ目のエレベーターのドアが
出現した
「なんか、凄い所に体験に来たんだな・・・。」
先程現れたエレベーターへ案内され
豊香は3階に向かっていた
『ピンッポーン』
目的の階についたエレベーターは
ゆっくりとドアを開いた
目の前には
屋内のはずなのに
土と木々、川が流れており
まるで小さな森の入口のようだった
するとその川の手前に
「standing please」
と書かれた地面があり
豊香はそれに従い
その場所に立った
「こんにちは。本日より職場体験でお邪魔しました雄英高校1年ヒーロー科 東雲豊でsッッッッ・・・!?!?!?」
簡単な自己紹介をした
豊香であったが
言い終わるか終わらないかぐらいで
立っていた場所から
素早く移動をした
「これ、ありなの??」
豊香は手に持っていた
ヒーロースーツが入っている
アタッシュケースや
リュックなどを
素早くエレベーター前に置くと
身を低くして
臨戦態勢に入った
すると先程まで
豊香が立っていた地面が盛り上がり
ニョキニョキと
植物の蔓が伸びてきた
蔓はまるで豊香を探しているかのように
左右をキョロキョロと見渡すと
エレベーター前にいた豊香を見つけ
何本もの蔦を生やし
豊香に襲いかかった
─ これ、ありなの?? ─
「くれぐれも体験先のヒーロー達に迷惑をかけないように。解散」
職場体験初日。
豊香達は雄英高校の最寄り駅にて
相澤からの
簡単な職場体験の説明を受けていた
各々体験先へ向かうために
移動し始める
豊香は自身の乗る
電車のホームを探していると
スっと目の前を静かに通り過ぎる
飯田の姿があった
「一人で悩まずに、相談してね!!」
少し離れたところから叫ぶ緑谷の声
しかし飯田は返事をすること無く
そのままホームへ消えていった
振替休日中に耳にした
飯田の兄「インゲニウム」の事件
ステインに襲撃された際の傷が深く
ヒーローとしての再起は
絶望的ではないかと
ニュースで報道されていた
振替休日明けに登校してきた
飯田の様子はいつもと変わらなかったが
逆にその事実を嫌という程
実感させられた
「後でメッセージでも送ってみるか。」
そう言うと
豊香は電車が待つホームへ
歩いていこうとした
「おい、東雲。」
ホームへ続く階段を下りている途中
上から声をかけられた
豊香は声の方へ振り向くと
そこには相澤が立っていた
「消t・・・相澤先生。」
豊香は思わず
相澤を下の名前で
呼んでしまいそうになるが
今は教師と生徒という立場であるため
すぐに呼び直した
「時間は有限だ。貴重な体験を無駄にすることないように。」
相澤はそう言うと
手に持っていた黒い袋を
豊香に投げてよこした
「うぉッッ・・・え!?」
豊香は急いで手を前に出して
袋をキャッチすると
そこには相澤が使っている
ものと同じ捕縛布と
よく飲んでいるゼリー飲料が
数本入っていた
「・・・頑張ってこい。」
相澤は豊香とは
反対の方向をむくと
軽く手を振りながら
人混みの中に消えていった
「ここが『フォレストガーデン』のビルか・・・。」
電車に揺られること30分
比較的雄英高校からも近いこのエリアに
豊香が1週間お世話になる
ヒーロー事務所があった
豊香は入口であるビルの扉の前に立つと
自動ドアが反応して開いた
目の前には
受付カウンターに続く
廊下があるものの
その両サイドは
蓮の花が咲き乱れ
鯉が泳ぐ池となっており
壁からは新鮮な水が
滝のように流れていた
受付カウンターも
カウンター自体はあるものの
カウンターの後ろ一面は
赤や黄色、オレンジなどの
草花に覆われ
左右にあるエレベーターのドアの方が
異質であるとさえ
思えてくるものだった
4階建ての無機質なコンクリートの外観からは
全く想像がつかない内装である
豊香はゆっくりと
周りを見回しながら
受付に歩いていくと
自身の名前と
職場体験に来た旨を伝えた
すると少しお待ちくださいと言われ
受付嬢がなにやら
手元のパソコンを操作している
少しすると
受付カウンターの後ろの草花が
左右に移動し
3つ目のエレベーターのドアが
出現した
「なんか、凄い所に体験に来たんだな・・・。」
先程現れたエレベーターへ案内され
豊香は3階に向かっていた
『ピンッポーン』
目的の階についたエレベーターは
ゆっくりとドアを開いた
目の前には
屋内のはずなのに
土と木々、川が流れており
まるで小さな森の入口のようだった
するとその川の手前に
「standing please」
と書かれた地面があり
豊香はそれに従い
その場所に立った
「こんにちは。本日より職場体験でお邪魔しました雄英高校1年ヒーロー科 東雲豊でsッッッッ・・・!?!?!?」
簡単な自己紹介をした
豊香であったが
言い終わるか終わらないかぐらいで
立っていた場所から
素早く移動をした
「これ、ありなの??」
豊香は手に持っていた
ヒーロースーツが入っている
アタッシュケースや
リュックなどを
素早くエレベーター前に置くと
身を低くして
臨戦態勢に入った
すると先程まで
豊香が立っていた地面が盛り上がり
ニョキニョキと
植物の蔓が伸びてきた
蔓はまるで豊香を探しているかのように
左右をキョロキョロと見渡すと
エレベーター前にいた豊香を見つけ
何本もの蔦を生やし
豊香に襲いかかった