心地よい風が吹くまで
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66、勝者の
─それって俺得なの笑?─
「おい、爆豪。ここでいいだろ?」
爆豪と切島は
学食にてそれぞれのランチを持って
座席を探していた
大喜利大会もといヒーロー名を決める授業は
自称 爆殺王の爆豪のみを残し
全員が無事に決まった
2人は席に着くと
いただきますと手を合わせ
黙々と食べ始める
「なぁ、あれから東雲とは話したのか?」
切島はとんかつを1切れ食べると
爆豪に話題を振った
「・・・・・・・・・まだだ。」
激辛カレーライスを食べていた爆豪は
一言だけ返事をすると
また1口、カレーを運んだ
「まぁ、爆豪が負けたんだから、約束通り東雲を男だって認めればいいんじゃねぇのか?」
負けたという言葉に
殺気を放つ爆豪を
気にすること無く
切島は次の言葉を続ける
「でも、男というのを認めるってどうするんだ?あれだけ男らしい試合をしたんだから、証明はできていると俺は思うんだけど・・・。」
確かに爆豪に自身を男と言わせるというのは
具体的にどういうことなのか
これは2人で悩んでも
答えは出ないな
と考えていると
切島の視界に
豊香の姿が見えた
「お!ちょうどいい!男らしく話合いが1番だ!おーい!!東雲ー!ここ空いてるぞー!」
切島は爆豪の意見を聞くことなく
少し離れたところにいる豊香を
自分たちのテーブルに招き入れた
「お疲れ。さんきゅーな、切島、爆豪。こっち座るぜ。」
豊香は切島のすぐ横に座ると
いただきますと勢いよく
オムライスを頬張った
「・・・おい。」
口いっぱいに
オムライスを頬張る豊香に
あっという間に
半分以上を食べた爆豪が
少しキレながら話しかけた
「んー?はふぃ(何)?」
豊香は口に詰めたまま
短く返事をすると
食ってから喋れと爆豪に怒られ
口の中のものを水で流し込んだ
「・・・はい、いいよ。で、どうした?」
豊香は真っ直ぐ爆豪の方を見ると
眉間をヒクヒクと動かし
腕を組んでこちらを見る爆豪と
目が合った
まるで一触即発の前のようだと
切島や近くの者は
食べている手を止めた
両者動かずしゃべらず
どちらが話すのか
はたまた手が出るのか
そしてどちらも動きのないこと
約1分
先陣を切ったのは爆豪であった
「勝己と呼べ!!」
豊香を含めた周りの人間は
何か聞き逃したのかと首を傾げた
なんの前触れもなく
しかもいきなり下の名前を呼べと命令され
先程まで話していた切島でさえ
脈絡が掴めず
全く何のことなのかと
首を傾げていた
「は?・・・まぁ別に言いけど・・・勝己?」
豊香はとりあえず
爆豪を下の名前で呼んでみる
すると爆豪は少し満足そうな顔をし
言葉を続けた
「よし、今後は俺様のことを勝己と呼べ。俺はお前を豊と呼んでやる。」
「・・・はぁぁ。・・・で、どう意図なんだ?」
急に自身の下の名を呼べと言ったかと思うと
今度は豊香を下の名前で呼ぶと宣言した爆豪
ますます意味がわからなくなった豊香は
聞いた方が早いと思い
爆豪に疑問をぶつけた
「お前は男だと認めて欲しいんだろ。なら、豊と呼べばいいだけだろ。男の名前なんだから。」
そう答える爆豪は
残っていたカレーライスを
食べ始めた
「男の名前・・・んー・・・まぁそうなんだけど、百歩譲って爆g「勝己」・・・勝己が俺の事を名前で呼ぶのは分かったけど、なんで勝己の下の名前を呼ぶこともセットなの?」
それって俺得なの笑?と
ちょっとおどけてみると
うるせー!!俺に従え!と
怒る爆豪
まぁ男として認めてもらえるのならば
何でもいいだろうと
納得した豊香であった
────────────────────
おまけ
「なぁ、職場体験先どこにするか決めたのか?」
「あぁ、俺はここから少し離れたところにある『フォレストガーデン』っていう事務所に行くことになってるよ。あれだけ指名貰えたけど、色々事情があってここしか行けなかった。切島は?」
「俺は任侠ヒーロー フォースカインドの事務所に決める予定。爆豪は?」
「・・・ベストジーニスト。」
「「えっっッッ・・・!?」」
─それって俺得なの笑?─
「おい、爆豪。ここでいいだろ?」
爆豪と切島は
学食にてそれぞれのランチを持って
座席を探していた
大喜利大会もといヒーロー名を決める授業は
自称 爆殺王の爆豪のみを残し
全員が無事に決まった
2人は席に着くと
いただきますと手を合わせ
黙々と食べ始める
「なぁ、あれから東雲とは話したのか?」
切島はとんかつを1切れ食べると
爆豪に話題を振った
「・・・・・・・・・まだだ。」
激辛カレーライスを食べていた爆豪は
一言だけ返事をすると
また1口、カレーを運んだ
「まぁ、爆豪が負けたんだから、約束通り東雲を男だって認めればいいんじゃねぇのか?」
負けたという言葉に
殺気を放つ爆豪を
気にすること無く
切島は次の言葉を続ける
「でも、男というのを認めるってどうするんだ?あれだけ男らしい試合をしたんだから、証明はできていると俺は思うんだけど・・・。」
確かに爆豪に自身を男と言わせるというのは
具体的にどういうことなのか
これは2人で悩んでも
答えは出ないな
と考えていると
切島の視界に
豊香の姿が見えた
「お!ちょうどいい!男らしく話合いが1番だ!おーい!!東雲ー!ここ空いてるぞー!」
切島は爆豪の意見を聞くことなく
少し離れたところにいる豊香を
自分たちのテーブルに招き入れた
「お疲れ。さんきゅーな、切島、爆豪。こっち座るぜ。」
豊香は切島のすぐ横に座ると
いただきますと勢いよく
オムライスを頬張った
「・・・おい。」
口いっぱいに
オムライスを頬張る豊香に
あっという間に
半分以上を食べた爆豪が
少しキレながら話しかけた
「んー?はふぃ(何)?」
豊香は口に詰めたまま
短く返事をすると
食ってから喋れと爆豪に怒られ
口の中のものを水で流し込んだ
「・・・はい、いいよ。で、どうした?」
豊香は真っ直ぐ爆豪の方を見ると
眉間をヒクヒクと動かし
腕を組んでこちらを見る爆豪と
目が合った
まるで一触即発の前のようだと
切島や近くの者は
食べている手を止めた
両者動かずしゃべらず
どちらが話すのか
はたまた手が出るのか
そしてどちらも動きのないこと
約1分
先陣を切ったのは爆豪であった
「勝己と呼べ!!」
豊香を含めた周りの人間は
何か聞き逃したのかと首を傾げた
なんの前触れもなく
しかもいきなり下の名前を呼べと命令され
先程まで話していた切島でさえ
脈絡が掴めず
全く何のことなのかと
首を傾げていた
「は?・・・まぁ別に言いけど・・・勝己?」
豊香はとりあえず
爆豪を下の名前で呼んでみる
すると爆豪は少し満足そうな顔をし
言葉を続けた
「よし、今後は俺様のことを勝己と呼べ。俺はお前を豊と呼んでやる。」
「・・・はぁぁ。・・・で、どう意図なんだ?」
急に自身の下の名を呼べと言ったかと思うと
今度は豊香を下の名前で呼ぶと宣言した爆豪
ますます意味がわからなくなった豊香は
聞いた方が早いと思い
爆豪に疑問をぶつけた
「お前は男だと認めて欲しいんだろ。なら、豊と呼べばいいだけだろ。男の名前なんだから。」
そう答える爆豪は
残っていたカレーライスを
食べ始めた
「男の名前・・・んー・・・まぁそうなんだけど、百歩譲って爆g「勝己」・・・勝己が俺の事を名前で呼ぶのは分かったけど、なんで勝己の下の名前を呼ぶこともセットなの?」
それって俺得なの笑?と
ちょっとおどけてみると
うるせー!!俺に従え!と
怒る爆豪
まぁ男として認めてもらえるのならば
何でもいいだろうと
納得した豊香であった
────────────────────
おまけ
「なぁ、職場体験先どこにするか決めたのか?」
「あぁ、俺はここから少し離れたところにある『フォレストガーデン』っていう事務所に行くことになってるよ。あれだけ指名貰えたけど、色々事情があってここしか行けなかった。切島は?」
「俺は任侠ヒーロー フォースカインドの事務所に決める予定。爆豪は?」
「・・・ベストジーニスト。」
「「えっっッッ・・・!?」」