心地よい風が吹くまで
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65、コードネーム
─大喜利大会─
「おはよー。」
「超声かけられたよ来る途中!!」
「やっぱ雄英すげぇな・・・」
体育祭の振替休日明けの登校日
教室の扉を開けると
次々に聞こえるクラスメイトの声
豊香は返事をしながら
自身の机へ向かった
「・・・よう、おはよ・・・。」
豊香は声の出処を見ると
そこには轟が座ったまま
目線だけをこちらに向けていた
「おう、おはよう轟。先日は夕飯ごちそうさま、お姉さん、お兄さんにもよろしく伝えて。」
本当であれば
家の主でもあるエンデヴァーへも
一言伝えて欲しいのだが
昨日の轟の態度を考えると
ここはあえてスルーした方が
賢明であると豊香は考えた
「・・・また来ればいい・・・姉さんも喜ぶから。」
轟はそれだけ言うと
手に持っていた本に
目線を戻した
おう。と短い返事をして
豊香は鞄から
教科書や筆記用具を取り出し
授業の準備をし始めた
「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。」
「「「「「胸ふくらむヤツきたぁぁぁぁ!!」」」」」
職場体験で使うという
相澤の言葉に
意気揚々と答える1-Aの生徒達
先日の体育祭は
プロヒーローへの
アピールの場
そして大きな1歩
そしてこれから行われる
『職場体験』
『インターン』
で経験、知識を積み
卒業後いかに
ヒーローとして
必要とされているか
それを数値化したものが
『ドラフト指名数』である
今の段階では
『興味がある』という状態
ではあるが
先日の体育祭の結果を踏まえて
現時点での
「プロからのドラフト指名」
の集計結果が公表された
「例年はもっとバラけるんだが、三人に注目が偏った」
黒板には
東雲 3729
轟 2143
爆豪 1815
常闇 360
飯田 301
上鳴 272
八百万 108
切島 68
麗日 20
瀬呂 14
約10名の名前が張り出されていた
「2位、3位逆転してんじゃん。表彰台で拘束された奴とか、ビビるもんな・・・「ビビってんじゃねぇよプロが!!!」」
「わああぁぁ!うちの名前ある!」
黒板に名前のある無い関係なく
教室中がザワつく
「まァ仮ではあるが適当なもんは・・・「付けたら地獄を見ちゃうよ!!!!」」
相澤の言葉を遮るように
教室のドアが開き
ミッドナイトが登場した
プロヒーローの多くは
『職場体験』『インターン』
の時から活躍している者が多く
その時に名乗っていた名前が
そのままプロ名になっているとのこと
「名は体を表す」
相澤曰く
名を決めることで
イメージを固め
そこに近づいていく
俺のように他人(プレゼントマイク)が
ヒーロー名をつけるのは
まれだが
自身でつけることにより
より一層意識しやすい
とのことだった
そして自身にはセンスが無いから
この後はミッドナイトに
任せると言い
いつもの寝袋に包まってしまった
15分で決めてくださいという
ミッドナイトの言葉に
さらに教室中がざわめいた
しかし豊香は一人静かだった
それは豊香の中で
もうヒーロー名はこれしかないと
考えていたからだ
「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!!」
「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」
やたら考える時間が短いなと思ったら
まさかの発表形式
すると1番前の席の青山が
颯爽と立ち上がり
教卓の前に立った
「行くよ・・・」
青山の言葉に
クラス全員が
固唾を飲んで見守っている
「輝きヒーロー
I can not stop twinkling
(キラキラが止まらないよ☆)」
かっこよく頭の上に掲げられた
発表用のボード
しかし多くの者が
そのボードを見て
心の中でツッコミを入れていた
「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」
クラス全員が
先にこの2人に
発表させたのは
間違いだったと思った
なぜなら
真面目にヒーロー名を
発表する場だったはずが
大喜利大会のような
流れになってしまったからだ
発表することはいいことだ
だが、この2人の後は
他の面々が辛い
豊香はどうしたものかと
考えていると
カタンと手を挙げた人物がいた
「じゃあ次、私いいかしら?ケロッ」
その声の主は
ゆっくりと色紙を片手に
教卓まで歩いていった
そして出された色紙には
可愛らしい文字で
ヒーロー名が書かれていた
「小学生の頃から決めてたの。
梅雨入りヒーロー フロッピー」
クラス中から「フロッピー」コールと
蛙吹に感謝する声が聞こえた
蛙吹のお陰で
次々にヒーロー名を
発表することができた面々
まだまだ大喜利を続けている爆豪を含め
(本人はそんな気は無さそうだが)
残るは緑谷、飯田、豊香の
4人になってしまった
「じゃ、俺発表します!」
豊香はすぐさま手をあげ
教卓の前に立った
「俺は
ストームヒーロー 疾風(はやて)
風の中でも一二を争う強さの風で、どんなものでも巻き上げるから。」
という理由が表向き
実はもうひとつ理由がある
それは亡くなった父のヒーロー名が
『疾風(しっぷう)』であったからだ
豊香の発表に
ニューウェーブだね!と
ミッドナイトから褒められた
そして2個目の理由に
誰も気づくことはなく
豊香は安心して席に着いた
─大喜利大会─
「おはよー。」
「超声かけられたよ来る途中!!」
「やっぱ雄英すげぇな・・・」
体育祭の振替休日明けの登校日
教室の扉を開けると
次々に聞こえるクラスメイトの声
豊香は返事をしながら
自身の机へ向かった
「・・・よう、おはよ・・・。」
豊香は声の出処を見ると
そこには轟が座ったまま
目線だけをこちらに向けていた
「おう、おはよう轟。先日は夕飯ごちそうさま、お姉さん、お兄さんにもよろしく伝えて。」
本当であれば
家の主でもあるエンデヴァーへも
一言伝えて欲しいのだが
昨日の轟の態度を考えると
ここはあえてスルーした方が
賢明であると豊香は考えた
「・・・また来ればいい・・・姉さんも喜ぶから。」
轟はそれだけ言うと
手に持っていた本に
目線を戻した
おう。と短い返事をして
豊香は鞄から
教科書や筆記用具を取り出し
授業の準備をし始めた
「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。」
「「「「「胸ふくらむヤツきたぁぁぁぁ!!」」」」」
職場体験で使うという
相澤の言葉に
意気揚々と答える1-Aの生徒達
先日の体育祭は
プロヒーローへの
アピールの場
そして大きな1歩
そしてこれから行われる
『職場体験』
『インターン』
で経験、知識を積み
卒業後いかに
ヒーローとして
必要とされているか
それを数値化したものが
『ドラフト指名数』である
今の段階では
『興味がある』という状態
ではあるが
先日の体育祭の結果を踏まえて
現時点での
「プロからのドラフト指名」
の集計結果が公表された
「例年はもっとバラけるんだが、三人に注目が偏った」
黒板には
東雲 3729
轟 2143
爆豪 1815
常闇 360
飯田 301
上鳴 272
八百万 108
切島 68
麗日 20
瀬呂 14
約10名の名前が張り出されていた
「2位、3位逆転してんじゃん。表彰台で拘束された奴とか、ビビるもんな・・・「ビビってんじゃねぇよプロが!!!」」
「わああぁぁ!うちの名前ある!」
黒板に名前のある無い関係なく
教室中がザワつく
「まァ仮ではあるが適当なもんは・・・「付けたら地獄を見ちゃうよ!!!!」」
相澤の言葉を遮るように
教室のドアが開き
ミッドナイトが登場した
プロヒーローの多くは
『職場体験』『インターン』
の時から活躍している者が多く
その時に名乗っていた名前が
そのままプロ名になっているとのこと
「名は体を表す」
相澤曰く
名を決めることで
イメージを固め
そこに近づいていく
俺のように他人(プレゼントマイク)が
ヒーロー名をつけるのは
まれだが
自身でつけることにより
より一層意識しやすい
とのことだった
そして自身にはセンスが無いから
この後はミッドナイトに
任せると言い
いつもの寝袋に包まってしまった
15分で決めてくださいという
ミッドナイトの言葉に
さらに教室中がざわめいた
しかし豊香は一人静かだった
それは豊香の中で
もうヒーロー名はこれしかないと
考えていたからだ
「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!!」
「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」
やたら考える時間が短いなと思ったら
まさかの発表形式
すると1番前の席の青山が
颯爽と立ち上がり
教卓の前に立った
「行くよ・・・」
青山の言葉に
クラス全員が
固唾を飲んで見守っている
「輝きヒーロー
I can not stop twinkling
(キラキラが止まらないよ☆)」
かっこよく頭の上に掲げられた
発表用のボード
しかし多くの者が
そのボードを見て
心の中でツッコミを入れていた
「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」
クラス全員が
先にこの2人に
発表させたのは
間違いだったと思った
なぜなら
真面目にヒーロー名を
発表する場だったはずが
大喜利大会のような
流れになってしまったからだ
発表することはいいことだ
だが、この2人の後は
他の面々が辛い
豊香はどうしたものかと
考えていると
カタンと手を挙げた人物がいた
「じゃあ次、私いいかしら?ケロッ」
その声の主は
ゆっくりと色紙を片手に
教卓まで歩いていった
そして出された色紙には
可愛らしい文字で
ヒーロー名が書かれていた
「小学生の頃から決めてたの。
梅雨入りヒーロー フロッピー」
クラス中から「フロッピー」コールと
蛙吹に感謝する声が聞こえた
蛙吹のお陰で
次々にヒーロー名を
発表することができた面々
まだまだ大喜利を続けている爆豪を含め
(本人はそんな気は無さそうだが)
残るは緑谷、飯田、豊香の
4人になってしまった
「じゃ、俺発表します!」
豊香はすぐさま手をあげ
教卓の前に立った
「俺は
ストームヒーロー 疾風(はやて)
風の中でも一二を争う強さの風で、どんなものでも巻き上げるから。」
という理由が表向き
実はもうひとつ理由がある
それは亡くなった父のヒーロー名が
『疾風(しっぷう)』であったからだ
豊香の発表に
ニューウェーブだね!と
ミッドナイトから褒められた
そして2個目の理由に
誰も気づくことはなく
豊香は安心して席に着いた