心地よい風が吹くまで
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60、電車と塀と静寂と
─入りたまえ─
「次は虎の森~虎の森~。お出口は左側です。お忘れ物の無いようにお気をつけください。」
雄英高校から電車で揺られること数時間
平日の午後という時間からか
中心地から離れたせいなのか
豊香の乗っている車両には
他に誰も乗客はいなかった
普段電車には乗らない豊香だが
今日はエンデヴァーに指定された住所に
向かうため乗っている
昨日の体育祭の表彰式では
スタジアム中がドン引きする中
鎖に繋がれた爆豪を含む
3名が表彰された
本来であれば飯田も表彰されるはずだったが
急遽家の事情で早退となった
本当に最後まで濃厚な体育祭であったなと
豊香は目を瞑りながら思い返していた
「あ、そろそろ降りないと。」
自身が降りる駅のアナウンスが流れ
豊香は手に持っていた携帯を
ポケットの中にねじ込んだ
「ん・・・この辺だよな?」
エンデヴァーから貰った住所を
携帯のナビに打ち込み
指示通りに歩いてきた豊香
辺りを見回すと
左手側には何件もの住宅が立ち並び
そして右側には
ひたすら塀が見えていた
「え・・・?もしかして・・・これ?」
ふと塀が切れている箇所を見つける
そこには立派な木の門があり
来る者を威圧するかのようだった
「来たか。わざわざ遠いところに来てもらって悪かった。入りたまえ。」
豊香が門を見上げていると
横の木戸から
窮屈そうに大きな体を屈め
こちらを呼び寄せる
着流し姿のエンデヴァーがいた
「こんにちは。お邪魔します。」
豊香は木戸から入り
エンデヴァーの後について行くと
これぞ日本庭園の見本と言わんばかりの
池のある庭を抜け
母屋と思われる純和風の家の前に着いた
「すまぬが、他の者に聞かれたくは無いので、奥で話をしよう。」
そうエンデヴァーの声が聞こえ
指をさされた方向には
母屋の長い廊下の終着点である
離が佇んでいた
─入りたまえ─
「次は虎の森~虎の森~。お出口は左側です。お忘れ物の無いようにお気をつけください。」
雄英高校から電車で揺られること数時間
平日の午後という時間からか
中心地から離れたせいなのか
豊香の乗っている車両には
他に誰も乗客はいなかった
普段電車には乗らない豊香だが
今日はエンデヴァーに指定された住所に
向かうため乗っている
昨日の体育祭の表彰式では
スタジアム中がドン引きする中
鎖に繋がれた爆豪を含む
3名が表彰された
本来であれば飯田も表彰されるはずだったが
急遽家の事情で早退となった
本当に最後まで濃厚な体育祭であったなと
豊香は目を瞑りながら思い返していた
「あ、そろそろ降りないと。」
自身が降りる駅のアナウンスが流れ
豊香は手に持っていた携帯を
ポケットの中にねじ込んだ
「ん・・・この辺だよな?」
エンデヴァーから貰った住所を
携帯のナビに打ち込み
指示通りに歩いてきた豊香
辺りを見回すと
左手側には何件もの住宅が立ち並び
そして右側には
ひたすら塀が見えていた
「え・・・?もしかして・・・これ?」
ふと塀が切れている箇所を見つける
そこには立派な木の門があり
来る者を威圧するかのようだった
「来たか。わざわざ遠いところに来てもらって悪かった。入りたまえ。」
豊香が門を見上げていると
横の木戸から
窮屈そうに大きな体を屈め
こちらを呼び寄せる
着流し姿のエンデヴァーがいた
「こんにちは。お邪魔します。」
豊香は木戸から入り
エンデヴァーの後について行くと
これぞ日本庭園の見本と言わんばかりの
池のある庭を抜け
母屋と思われる純和風の家の前に着いた
「すまぬが、他の者に聞かれたくは無いので、奥で話をしよう。」
そうエンデヴァーの声が聞こえ
指をさされた方向には
母屋の長い廊下の終着点である
離が佇んでいた