心地よい風が吹くまで
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50、決勝トーナメント②
ー脱がされる気はねぇよ?ー
「ハァ・・・ハァ・・・ッッ!一度ならず二度までも走ることになるとは・・・ッッ!!」
豊香は自身の膝に両手を置き
下を向いて呼吸を整えている
「イエェェーイ!!エビバディ、アーユーレディー?!ここまではサクッと終わっちまった決勝トーナメント1回戦。次の試合はどんなを見せてくれるのかァァ!?さァァ選手の登場だ!!」
豊香がゲートに着くと
試合の始まりを告げる
プレゼントマイクの実況が聞こえる
「あの角からなんか出んの?!ねぇ、出んの?!ヒーロー科 1-A 芦戸三奈ァァ!!」
反対側のゲートから
芦戸が背伸びなどの準備運動をしながら
ステージに上がっていく
「よし・・・行くか!!」
バチンッッ!!
気合を入れるため
豊香は自身の頬を
両手で挟むように叩くと
まっすぐ歩き始めた
「ヒーロー科2人目の推薦入学者!風の申し子とはこいつの事か!?ヒーロー科 1-A東雲豊~!!」
プレゼントマイクの言葉と共に
観客達の歓声が響き渡る
豊香はヒラヒラと手を振りながら
ステージに上がっていく
遠くの方で麗日や飯田からの応援が
聞こえてくる中
「格闘技みたいに服が破れるような試合をしろォォ!!」
という峰田の邪なリクエストが
豊香と芦戸の耳に入る
「峰田の奴、本当ありえないよね~。まぁ、東雲っちの『個性』よりも、あたしの『個性』の方が峰田のリクエストには答えられるんだけどね~!」
ステージに上がると
目の前の芦戸は
ニヤニヤと笑いながら
豊香に話しかけてくる
「確かにな・・・。でも、俺は脱がされる気はねぇよ。」
豊香は苦笑いをしつつ
手首や足首を回し
軽く準備運動をした
内心、豊香は穏やかではない
確かに芦戸の『個性 酸』は
ものを溶かすことが出来る
万が一、豊香の服に
芦戸の溶解液が着いてしまうとなると
溶けた場所によっては
豊香が女であることが
全国放送でバレてしまう
「こりゃ、慎重に戦わないとな・・・。でも・・・」
豊香はグッと両腕を高く上げ
背伸びをすると
ゆっくりと下ろしながらも
両腕を自身の身体より後ろに伸ばした
「決勝トーナメント1回戦第3試合・・・始めッッ!!」
主審のミッドナイトの声を合図に
豊香は両腕を前に突きだし
勢いよく芦戸に向かって
突風を繰り出した
「ド派手にアピールしなくちゃなァァ!!」
試合開始と同時に
繰り出した『個性』であったが
あと一歩のところで躱されてしまった
「甘いッッ!!・・・女だからって、そう簡単には倒されないんだからッッ!!」
芦戸は素早く体制を立て直すと
自身の足から溶解液を出し
右へ左へと揺さぶりながら
適度に距離をつめてきた
豊香は続けて突風を繰り出すも
まるで氷の上を滑っているかのような
芦戸の動きに苦戦している
「本当、芦戸は運動神経抜群ッッ・・・だよ、なッッ!・・・なら、やることは1つッッ!!」
豊香は右手に風を起こすと
芦戸に向けて風を放つ
しかしそれは芦戸の横をすり抜けていく
「東雲っち、ハズレ~!あたしに「いや、それで正解だ・・・。」
芦戸の声に被さるように話す豊香
すると先程放った風が
そのまま芦戸の後ろを抜け
芦戸を一周するように
回り始めた
そしてそれは次第に勢力を増し
芦戸の姿は見えなくなっていった
「プリズンウォール・・・。東雲は芦戸の動きを止めるために、わざと外したように見せかけ、そのまま台風の目のような渦の中心に閉じ込めた。風の強さにもよるが、今のところ、芦戸の『個性』では打開策は無い。」
プレゼントマイクの横で
腕を組みながら解説をする相澤
「よし・・・。芦戸、この風の威力だが、そこそこ強くはしているから、内側から破るのはきついぞ?あと、中から溶解液を出すのもオススメはしない。・・・なぜなら、風の勢いで芦戸自身に戻ってくる可能性があるからな。俺は女だからって甘くは見てないぞ。」
豊香はゆっくりと芦戸に近づき
降参するなら風を止める
降参しないのなら
もう少し威力を上げて
中心を狭くすると言い放った
「くそぉ~!!いけると思ったのにッッ!!・・・分かった、降参します!!」
決勝トーナメント
1回戦 第3試合
勝者 東雲 豊
ー脱がされる気はねぇよ?ー
「ハァ・・・ハァ・・・ッッ!一度ならず二度までも走ることになるとは・・・ッッ!!」
豊香は自身の膝に両手を置き
下を向いて呼吸を整えている
「イエェェーイ!!エビバディ、アーユーレディー?!ここまではサクッと終わっちまった決勝トーナメント1回戦。次の試合はどんなを見せてくれるのかァァ!?さァァ選手の登場だ!!」
豊香がゲートに着くと
試合の始まりを告げる
プレゼントマイクの実況が聞こえる
「あの角からなんか出んの?!ねぇ、出んの?!ヒーロー科 1-A 芦戸三奈ァァ!!」
反対側のゲートから
芦戸が背伸びなどの準備運動をしながら
ステージに上がっていく
「よし・・・行くか!!」
バチンッッ!!
気合を入れるため
豊香は自身の頬を
両手で挟むように叩くと
まっすぐ歩き始めた
「ヒーロー科2人目の推薦入学者!風の申し子とはこいつの事か!?ヒーロー科 1-A東雲豊~!!」
プレゼントマイクの言葉と共に
観客達の歓声が響き渡る
豊香はヒラヒラと手を振りながら
ステージに上がっていく
遠くの方で麗日や飯田からの応援が
聞こえてくる中
「格闘技みたいに服が破れるような試合をしろォォ!!」
という峰田の邪なリクエストが
豊香と芦戸の耳に入る
「峰田の奴、本当ありえないよね~。まぁ、東雲っちの『個性』よりも、あたしの『個性』の方が峰田のリクエストには答えられるんだけどね~!」
ステージに上がると
目の前の芦戸は
ニヤニヤと笑いながら
豊香に話しかけてくる
「確かにな・・・。でも、俺は脱がされる気はねぇよ。」
豊香は苦笑いをしつつ
手首や足首を回し
軽く準備運動をした
内心、豊香は穏やかではない
確かに芦戸の『個性 酸』は
ものを溶かすことが出来る
万が一、豊香の服に
芦戸の溶解液が着いてしまうとなると
溶けた場所によっては
豊香が女であることが
全国放送でバレてしまう
「こりゃ、慎重に戦わないとな・・・。でも・・・」
豊香はグッと両腕を高く上げ
背伸びをすると
ゆっくりと下ろしながらも
両腕を自身の身体より後ろに伸ばした
「決勝トーナメント1回戦第3試合・・・始めッッ!!」
主審のミッドナイトの声を合図に
豊香は両腕を前に突きだし
勢いよく芦戸に向かって
突風を繰り出した
「ド派手にアピールしなくちゃなァァ!!」
試合開始と同時に
繰り出した『個性』であったが
あと一歩のところで躱されてしまった
「甘いッッ!!・・・女だからって、そう簡単には倒されないんだからッッ!!」
芦戸は素早く体制を立て直すと
自身の足から溶解液を出し
右へ左へと揺さぶりながら
適度に距離をつめてきた
豊香は続けて突風を繰り出すも
まるで氷の上を滑っているかのような
芦戸の動きに苦戦している
「本当、芦戸は運動神経抜群ッッ・・・だよ、なッッ!・・・なら、やることは1つッッ!!」
豊香は右手に風を起こすと
芦戸に向けて風を放つ
しかしそれは芦戸の横をすり抜けていく
「東雲っち、ハズレ~!あたしに「いや、それで正解だ・・・。」
芦戸の声に被さるように話す豊香
すると先程放った風が
そのまま芦戸の後ろを抜け
芦戸を一周するように
回り始めた
そしてそれは次第に勢力を増し
芦戸の姿は見えなくなっていった
「プリズンウォール・・・。東雲は芦戸の動きを止めるために、わざと外したように見せかけ、そのまま台風の目のような渦の中心に閉じ込めた。風の強さにもよるが、今のところ、芦戸の『個性』では打開策は無い。」
プレゼントマイクの横で
腕を組みながら解説をする相澤
「よし・・・。芦戸、この風の威力だが、そこそこ強くはしているから、内側から破るのはきついぞ?あと、中から溶解液を出すのもオススメはしない。・・・なぜなら、風の勢いで芦戸自身に戻ってくる可能性があるからな。俺は女だからって甘くは見てないぞ。」
豊香はゆっくりと芦戸に近づき
降参するなら風を止める
降参しないのなら
もう少し威力を上げて
中心を狭くすると言い放った
「くそぉ~!!いけると思ったのにッッ!!・・・分かった、降参します!!」
決勝トーナメント
1回戦 第3試合
勝者 東雲 豊